出雲大社、足立美術館と並ぶ島根観光の柱は、なんといっても「松江城と宍道湖」。
宍道湖は、周囲長47㎞の長方形汽水湖で、その面積は日本7番目を誇り、名産「しじみ」は、宍道湖七珍の代表格。宍道湖七珍は、「スズキ、モロゲエビ、ウナギ、アマサギ、シジミ、コイ、シラウオ」の頭文字をとり、「スモウアシコシ」と覚えるそうだ。
一方、松江城は、全国に現存する12天守の一つで、天守の平面規模で2番目、高さで3番目、古さでは5番目の国指定の重要文化財になっている。
市内観光には、ぐるっと回る「レイクライン」バスを使うと便利だが、時間が許すなら、掘割に沿って歩く方が城下町情緒を満喫出来る。塩見縄手にある武家屋敷や小泉八雲記念館は人気だが、その近くの高台に位置する不味公の茶室「明々庵」は穴場スポット。
堀尾・京極・松平の歴代藩主中、一番長く治世につとめた松平氏の7代藩主治郷(はるさと)が、茶道の「不味流」を確立した。茶室で不味公の花押入りの和菓子と抹茶で足を休め、前庭から松江城を望めば、城下町松江の歴史の深みが伝わってくる。