JR出雲市駅から乗ったタクシーの運転士が、「14日は、安倍総理が大祭礼に来て、警備がすごくて、、」とぼやいたが、顔は笑っていた。
それもその筈、昨年、島根県を訪れた観光客は、出雲大社の「平成の大遷宮」で大幅に増え(対前年26%増)、今秋には、高円宮家の次女と出雲大社の神職の挙式が予定され、地元の期待はふくらむ一方のようだ。
50年前に訪れた時に利用したJR大社線は、民営化の波に呑まれ廃止され、純和風の駅舎(大社駅)だけが国の重要文化財に指定され、記念写真スポットと化していた。
一方、大社へとつづく「神門通り」には、昔ながらの出雲そばやぜんざいの店、土産物屋にカフェやコンビニが加わり、参道入り口にスターバックスがオープンするなど、かつての落ち着いた風情は失われていた。
下界の移ろいを悠久不変の神々はどうご覧かと思いつつ、本殿の裏側に回ると観光客の姿も少なく、おごそかな雰囲気に浸ることが出来た。
参拝後、二人で「成長戦略の目玉がカジノとは?」と、安倍総理を批判した罰が当たったのか、予期せぬトラブルに見舞われた。