プラチナ世代のマラソン旅行

時悠人chosan流処世術

★金沢のイメージと実体

2018-10-20 09:37:12 | 日記・エッセイ・コラム
 金沢市は、冬場の雪を除けば、比較的台風や地震などの災害が少なく、自然環境に恵まれ、食べ物もおいしいので、住みやすい都市だと言われる。

 たしかに、金沢は、歴史・文化・食・自然環境に恵まれ、市町村別人気度で10位に位置する。また、北陸三県の行政機能の中枢を占めているので、便利さでは大都市と遜色ない。

 しかし、住みやすさの重要な要素となる「物価」では、市町村別で1位横浜、2位東京23区、3位川崎に次いで4位で、京都(8位)、大阪(13位)の大都市よりも物価が高い。

 もう一つ看過できないデータは、厚労省が設定したパートの最低賃金で、1位の東京985円以下、2位神奈川、3位大阪、4位埼玉、5位愛知と続き、石川県は806円(22位)で、全国平均の874円より68円も低い。

 賃金が安くて、物価が高いことを承知であれば、京都の公家文化と異なり、武家文化が息づいた町なので、住みよい環境といえよう。

★岩手の魅力

2018-10-19 08:43:38 | 日記・エッセイ・コラム
 10月15日、新函館北斗から新幹線「はやぶさ」で約2時間の盛岡で下車し、30年ぶりに小岩井農場を訪ねた後、その先にある網張温泉で一泊した。

 都道府県別人気度ランキングでみる東北6県は、宮城県が13位、青森県が17位、秋田県24位で、岩手県は34位と低く、馴染みが薄い方だ。

 しかし、岩手県は、原敬を筆頭に4人の総理大臣を輩出(全国3位)し、国政レベルの貢献度が高い。また、自民党に残っていれば、総理確実と言われた小沢一郎の出身地でもある。

 また、宮沢賢治や石川啄木等の文化人や演歌歌手の千昌夫や新沼謙治、藤圭子など多士済々だ。

 さて、三陸海岸と北上山地が織りなす地形に育まれた食文化は、素朴だが新鮮で体に優しく、そして美味しい。わんこそばや南部せんべいもそうだが、地場に根付いた食は、「food」=「風土」だと悦に入った。

 大沼のホテルで、ナイフとフォークを使い分けながら食べたフランス料理よりも、源泉かけ流しの温泉宿で、箸で食べる懐石料理が似合うようになった。

★古老の贅沢

2018-10-18 09:35:13 | 日記・エッセイ・コラム
 金沢から函館へ行く時、以前は小松空港から羽田経由で函館空港へ向かったが、北海道新幹線が開通したので、今回、陸路を利用してみた。

 目的地は大沼公園。金沢から北陸新幹線に乗り、大宮で乗り換え、終点の新函館北斗へ。ここでスーパー北斗に乗り換えれば、一駅で大沼公園駅に着く。

 ロスタイムを加えた総所要時間は、7時間弱だった。一方、空路の場合、乗っている時間は短かくても、乗り継ぎ時間が長いので、総所要時間は6時間以上かかり、それ程の差はない。

 ただ、長時間座り続けるのが苦痛なので、大宮から函館北斗までグランクラスを利用した。グランクラスは、全く別世界の空間で、飛行機のビジネスクラスと同じシェル型リクライニングなので、倒しても後ろの人に迷惑をかけない。

 アルコール類やつまみ・軽食も供され、快適な旅を演出してくれる。今の私には、分不相応な気がしたが、少々、奮発して贅沢気分に浸った方が楽しいし、何よりも、体の負担が軽く、快適な旅になった。
★孤老の悲哀
 昨日から、三日間、妻が不在なので、部屋を片づけて、のんびりしようと思い立った。 スーツケースを持ちあげようとした瞬間、腰に激痛が走り、しゃがみこんだ。うつむいていると楽だが、......

★2018大沼グレートラン&ウオーク

2018-10-17 08:59:59 | スポーツ
 10月14日、秋晴れの北海道大沼国定公園を舞台に開催された「大沼公園グレートラン&ウオーク」大会は、ロートルランナーには魅力的な大会だ。

 湖畔一周14.1kmの部には、約1,400人が参加したが、制限時間や着順表彰がないので、余計なストレスを感じないで、ランニングを楽しむことが出来る。

 ユニークだったのは、ゼッケンに折り曲げ式の風穴がたくさん空いていたこと。体調維持のためと印字されており、体温上昇の緩和目的と理解した。

 また、参加者名簿に妻の名前が無かった。個人情報開示を了解した人だけ掲載されたもので、年齢表示を嫌ったら、名前も省略されたのは予想外だった。

 さて、レース結果は、タイム1時間51分39秒で、目標タイム内で完走できたので、28日のレースでは、20kmまで走り切る自信がついた。

 なお、表彰には無縁な私だが、年齢順なら5位入賞に該当した。何よりも、私より若いランナーが300人ほど後ろにいたことがささやかなご褒美だった。

★奸計の粋

2018-10-12 12:06:25 | 日記・エッセイ・コラム
 東京オリンピック・パラリンピックの大会組織委員会の武藤事務総長は、10月8日のIOC総会で、これまでに約4,500億円の大会経費を削減したと報告した。

 大会経費については、総額1兆3,500億円で、組織委員会と東京都が6000億円ずつ、国が1500億円を負担すると公表されていたが、先日、会計検査院が国の支出が既に8,000億円を超えていると指摘した。

 何とも分かりにくい話で、大会経費総額は、一体、ハウ・マッチ?と問いたくなる。

 組織委員会は、通常の行政経費に計上すべき費用と五輪費用を混同しているのではないかと説明したが、国民側から見れば、何の違いもない。

 単なる看板の付け替えで、五輪経費と行政経費に分計する知恵は、元総理とエリート大蔵官僚のトップ・ツーによる奸計と勘繰りたくなる。 

次回更新は、17日の予定。