鎌倉の片隅でひっそりと営業をしている古本屋「ビブリア古書堂」。
そこの店主は古本屋のイメージに合わない若くきれいな女性だ。
残念なのは、初対面の人間とは口もきけない人見知り。
接客業を営む者として心配になる女性だった。
だが、古書の知識は並大低ではない。
人に対してと真逆に、本には人一倍の情熱を燃やす彼女のもとには、
いわくつきの古書が持ち込まれることも、
彼女は古書にまつわる謎と秘密を、
まるで見てきたかのように解き明かしていく。
これは“古書と秘密”の物語。
発売当初に買っていたがず~っと積読中だった本。
やっと手を出したよ!!
古書堂というから小難しい話も出て来るかと思ったけど、
意外とサクサク読めたかな。
本の話になると急に饒舌になる栞子さん。
普段の会話ももうちょっとスムーズに
話してくれるといいんだけど・・・(‐∀‐;)
でもそれが栞子さんなんだよな。
五浦くんもなかなかいいキャラです。
栞子さんの相手は五浦くんにしか勤まらないかもね。
燃やした本は絶対偽物だと思ったよ。
TAKE10(最終回)
『愛する人の命を救え 裏切り者は誰』
笹原が何者かに襲われ連れ去られた。
笹原を捜していた矢野は、笹原が落とした腕時計を見つける。
矢野はTAKE FIVEがいるバーへやって来て、
笹原を隠しているだろと詰め寄るが、
勿論TAKE FIVEが連れ去った訳ではないので
メンバーは何を言われているのか分からない。
それを聞いた新見はバーを飛び出して行った。
矢野は店を確認するとドアを開けると、
隆が着替えてるところで古堀のことはなんとか誤魔化せた。
笹原の足取りが掴めず焦る警察内。
帆村なら何か知ってるかもと取り調べをする増田。
仲間が拉致したんだろうと言うが、帆村が知る訳はない。
その様子を岩月が別室から見ていた。
帆村は『ルクレツィア』を見せて欲しいと言う。
当然保管庫にはあるが見せる訳にはいかないと増田。
だがその言葉に、帆村はその『ルクレッツィア』は偽物だと。
本物ならそんな場所で管理している訳がないと言った。
笹原の行方は分からないが、自分が必ず見つけると帆村。
「一体どうやって。」
「例えばこうやって。」
帆村は手錠を外して見せた!!
次の瞬間、増田と矢野をかわし逃走。
帆村は以前岩月が話していた洗濯物のシュートボックスへ。
その下にはマットが敷かれていた。
そこには新美と南が待ち構えていた。
帆村と岩月の話を聞いていた隆が、
きっとここだろうと教えてくれたそう。
バーに戻った帆村はメンバーに警察にある『ルクレツィア』は偽物だと。
誰かが絵をすり替えたと教える。
犯人をXと仮定し話をする帆村。
犯人は20年前、その絵が贋作と知らずに盗んだ。
それをブラックマーケットで本物として売り、高値で買い取られた。
多額の金を手にしたX。
しかし20年経った今、事件の真相の手がかりとなるものが
『ルクレツィア』の中にあることを古堀が見つけた。
もしかしたらXは古堀からそのことを気づかされたのかもしれない。
だから証拠となる絵を取り返そうと後藤を使い、
本物を手に入れさせ、その後、後藤を殺した。
が、手に入れた絵には証拠はなかった。
更に本物が現れ戸惑ったX。
そこで本物と偽物を入れ替えた。
それを笹原が気づいてしまった。
絵を取り替えられるのは警察内部の人間しかいないと!!
その頃、笹原は低酸素室へと運ばれてしまう。
薄れる意識の中、犯人を見た笹原。
笹原の命が危ないと新美。
帆村は新美に車の移動場所を追うよう指示。
すると古賀美術館辺りで車が停まったのを確認した。
すぐに笹原救出へ向かう帆村と新美。
帆村が脱走したためバーに駆けつけた矢野。
しかし既にそこにはいなかった。
小百合が歌い始めると、その歌に古堀が反応し目を覚ます。
帆村と新美。
初めて会った時と同じく2人だけ。
だが、あの時は何も盗めなかったと帆村。
新美は今は出来ると。
「あん時の俺とは違う。 今の俺には覚悟がある。
愛って覚悟がな。 教授はどうなんだよ。」
「言っとくが、お前以上にある。」
一方、警察には古賀美術館近くに不審者の
目撃情報が出たと報告が入る。
それを聞き、現場へ向かう増田と矢野。
岩月は香川と一緒に車に乗っていた。
どこに行くんだと香川。
係長の指示に従っているだけだと車を運転する岩月。
香川は何を隠しているのかと岩月に詰め寄る。
自分たちは問題を起こしてこの部署へ飛ばされた。
そのままにしてていいのか?と。
「僕はね、なんでもきちんとしたいタチなんですよ。」
帆村と新美は無事美術館に忍び込んだ。
しかしすぐに南から警察が通報でそこへ向かっているとの報告が入る。
自分が警察を引きつけると新美。
絶対に笹原を助け出すよう帆村に託す。
新美は走り出し、警察を引きつける。
そして警察に追い詰められたところ・・・
後ろにあったマンホールから逃走し、
待機していた車に乗り込んだ。
運転手は隆。
そこには古堀の姿も。
美術館へやって来た増田は、笹原が中にいるかもと矢野と中へ。
帆村は低酸素室内で倒れている笹原を発見。
心マをして呼びかける。
「目を覚ませ、瑠衣!!」
あの時と同じようにキスをする帆村。
そして目を覚ました笹原は、何故帆村がここにいるのかと驚く。
その時、前にも同じように助けてくれた人がいて、
それが帆村だったと思い出す。
「どうして何度も私を助けてくれるんですか?」
父を殺した罪滅ぼしかと。
前はそうだったが今は違うと帆村。
「真実が色んなことを教えてくれた。」
そこへ増田と矢野がやって来た。
手を上げろと迫り、笹原に離れろと命じる。
すると岩月も現れ、悪を捕まえに来たと言う。
最後に帆村の言い分を聞いてみたらどうかと岩月。
増田はそんな必要はないと。
しかし岩月に同意した笹原。
「聞かせて下さい。
私は、私が信じたいと思うものを信じます。
聞かせて下さい。 貴方が言う真実を。」
「最後の晩餐。」
帆村が真実を語りだす。
最後の晩餐は父が残した最後の言葉。
それは、仲間の中に裏切り者がいると告げたダ・ヴィンチの絵。
父は後藤が裏切り者だと知っていた。
後藤が金目当てに仲間を裏切り、
『ルクレツィア』を盗もうとしていたことを事前に察知したと。
だが後藤は慎重な男。
1人ではやらないはず。
恐らく後藤を手引きした警官がいたはずだと。
それが父なのかと笹原。
しかしそれは違った。
そこにも別の裏切り者がいたと帆村。
絵を盗もうとした後藤を説得しようとした帆村父。
そこへ居合わせてしまった笹原父。
笹原父と行動を共にしていたはずの仲間こそが裏切り者だと!!
笹原父を殺したX。
それを助けようとしていた帆村父。
そこへ本物の『ルクレツィア』と取替えるために
絵を持って現れた古堀。
帆村父はその本物の絵を持って逃げろと古堀に言った。
「警察を信じるな。 裏切り者がいる。」
古堀にそう言った帆村父。
古堀のことは誰にも話さないから早く逃げろと。
そして逮捕された帆村父。
Xを特定しようとしてあえて捕まったのではないか帆村。
だが帆村父はXを特定する前に殺された。
自殺ではなかった。
その裏切り者はまだのうのうと生きている。
笹原父の腕時計は警視総監賞をもらった時に受け取ったもの。
その時、パートナーも同じく表彰され、同じ腕時計をもらったはず。
そのパートナーは増田だった!!
「あなたのお父さんを殺した、裏切り者です!!」
証拠はないだろうと余裕の増田。
「証拠ならあるぜ。」
そう言い新美が連れて来たのは古堀だった。
古堀が生きていることに戸惑いを隠せない増田に、
殺したはずなのに?と古堀。
写真の通り、『ルクレツィア』の額に残されていた指紋。
岩月は『ルクレツィア』に聞いてみようと絵を出した!!
この絵は偽物。
それを見抜いたのは笹原と帆村父だと古堀。
そして『ルクレツィア』の胸元を削る。
そこには自分が書いたという証拠があると古堀。
すると古堀の印が押されていた。
増田が20年前に盗んだのは、この贋作。
だが、増田の指紋がついていたのは本物の方。
認めないと喚き散らす増田に、南が証拠の写真を取り出した。
それはトランクに絵を隠そうとしていた増田の姿。
古堀が『最後の晩餐』と呟いたのは、
警察内部の犯行だと知らせるため。
その裏切り者を調べるために、あえて捕まったと帆村。
自分を今の部署に追い込んだのは誰なのか。
最初から増田をマークしていたと岩月。
香川の処分を軽くしたのは、岩月を見張るための駒にするため。
そんな悪人を捕らえるためには、
まず増田に信用されるしかなかったと岩月。
「これが、プランBです。」
全ては絵に隠され真実。
笹原は増田に憎しみで人を裁くなと自分に言ったと。
それは自分自身に言い聞かせていた言葉だったのだと言う。
笹原の父が気づかなければ上手くいっていたと増田。
「逮捕します。」
増田に手錠をかけた笹原。
全ては帆村父と笹原父のためだったと古堀。
「20年。 やっとこの日が来たよ。
あんたたちのお父さんは、私を助けてくれた。
感謝してるよ。 ありがとう。」
そう言い、自分が描いた贋作を持って出て行く古堀。
連行される増田。
笹原は帆村に感謝する。
「真実を教えてくれた。 2度も私を救ってくれた。
愛を・・・・・教えてくれた。」
そんな笹原にもうひとつやるべきことが残っているはずだと帆村。
『TAKE FIVE』を逮捕すること。
立派な警察官だった父と同じように犯罪を見過ごしてはならないと。
「あなたは私を逮捕しなければならない。」
「本当にあなたは、私を困らせるようなことばかりする。」
「すいません。」
笑顔で言う帆村。
「帆村正義。 あなたを逮捕します。」
帆村は逮捕され、笹原に連行される。
が、・・・・・帆村が手錠を残し消えた。
『盗みは人を不幸にする。
盗むことを決断するなら、そこに必要なのは、傷つく覚悟。
そして何より、愛がなければならない。』
本物の『ルクレツィア』は無事に戻り、
ダ・ヴィンチ展で飾られることになったよう。
バーにやって来た笹原は隆に
帆村は何処に行ったのかと聞く。
が、隆も知らないよう。
しかし妹に聞けば分かるかもしれないと言った。
帆村に妹がいたのかと笹原。
「週末だけここで歌ってますよ。
お父さんが好きだった歌『TAKE FIVE』を。」
隆は笹原に帆村からだと言い封筒を渡す。
中にはダ・ヴィンチ展のチケットが2枚。
妹と一緒に観に行った笹原は、
父が守ろうとした『ルクレツィア』を並んで観た。
展覧会で古堀の姿を見かけた笹原。
彼女を救うために彼らは盗んだんだと思ったが・・・
「いや、きっと救われたのは・・・私たち。」
そんな姉妹の姿を見ていたメンバー。
お尋ね者になった帆村は教授をやめるよう。
笹原の腕からは父の時計が消えていた。
新しい時計は新美が贈ったのでは?と。
そうだけど、やめたらしい。
時計などに縛られず生きて欲しいからと。
時間だと言う南。
また金にならない盗みだと言う新美に、
愛のある盗みですと岩月。
その言葉に笑みを浮かべ、頷く5人。
『彼らと出会い、私は知った。
この世には、愛のある盗みがあると言うことを。
私はこれからも追い続けるだろう。
その愛すべき泥棒たちを・・・・・』
20年前の真実が分かったのはいいんだけど、
現在の真実は?
帆村は指名手配ってことなの?
メンバーは逮捕されないの?
笹原だけならなんとかなるかもしれないけど、
矢野や香川だってTAKE FIVEのこと知っちゃった訳だし、
捕まった増田だって黙ってるとは思えない。
なんかいまいちスッキリしな終わり方だなぁ~。
TAKE1 TAKE2 TAKE3 TAKE4 TAKE5 TAKE6 TAKE7
TAKE8 TAKE9