今日はポヴェレッロを作ります。ポヴェレッロ(貧乏人)といっても、超絶美味しいパスタです。何パターンかあり、いくつか作ってみます。正統派 ポヴェレッロは、一番最後に作ります。
・焦がし玉ねぎのポヴェレッロ
見ての通り、ひたすらスライス玉ねぎに熱を加えます。お焦げのように色がついたら水をい入れて熱を加え、お焦げが付いたら水をいれを繰り返し、香ばしさと甘味と飴色を出していきます。それだけです。好みで塩コショウをします。これってめちゃくちゃ美味しいくって、原価100円以下です。あの有名店よりはるかに美味しい一皿です。お試しあれ。
モリサーナ No.16 1.45mm 50g
中玉ねぎ 1個
アンチョビ 1片
バター ちょっと
オリーブオイル 適量
塩コショウ 適量
・アーリオ オーリオ エ ペペロンチーノ
おなじみのAOPです。なかなかレストランでは見かけないメニューですが、ブロードを使ったAOPや酷いお店では化学調味料をたくさん使った複雑な味の濃いAOPを出すお店もあります。私の感じではベストはイルグラードで、西条のオレガノの香りのピアット チェルキオあたりも本格的です。今回はイタリアンパセリを色彩に使いましたが、必要ありません。にんにく、オリーブオイル、唐辛子だけで作るのが正統派で通称「絶望のパスタ」です。にんにくの色も熱の入れ方が抜群で、我ながらよく出来た一皿です。パスタはブロンズダイスのディマルティーノ 1.7mmで50gです。
・パン粉ソースとパン粉ふりかけ ポヴェレッロ
AOPにパン粉(モッリーカ)をのせるだけですが、今回は、にんにく、オイル、唐辛子とアンチョビ1片でベースを作って、パン粉を入れます。茹で汁を加えながらとろとろにして、茹で上がったパスタを加えて混ぜ倒します。お皿に盛って、カリカリパン粉をふりかけて完成です。パン粉ソースは好みがあるでしょうが、アンチョビでそれなりの味になっています。アンチョビをもう1片使えば絶品でしょう。貧乏人のパスタは、最小限の食材しか使いません。お塩加減が命です。パスタはコラヴィータの1.7mm 50gです。
・ブロッコリーのポヴェレッロ
有名なプーリア州のアンチョビブロッコリーではありません。貧乏人なので、アンチョビは1片だけです。必ず熱で臭みを飛ばして、細切れにしたブロッコリーをくたくたになるまで煮込んで、塩気を完璧な状態にします。パスタと合わせて盛り付け、最後にモッリーカをふりかけます。塩気が強い場合にはモッリーカを多め入れればちょうどよくなります。プーリア州のアンチョビブロッコリーと違うのはパルミジャーノやペコリーノは使わず、パン粉を使います。ちなみにブロッコリーは高いので、安売りの時に買いましょう。パスタはリグオーリのアッラキタッラNo5で50gです。
・正統派 目玉焼きのポヴェレッロ モッリーカ
玉子2つ、にんにく、塩、胡椒、オリーブオイル、モッリーカ(パン粉)だけです。パルミジャーノのような上級国民が食べるようなものは使いません。モッリーカこそ貧乏人のチーズです。正統派ポヴェレッロですが、パスタはモリサーナのNo12で、ブガッティーニなんですけど、ブガッティーニは高いので、貧乏人は食べないのでは?と頭をよぎりました。やはり貧乏人は、安物パスタ、ソル・レオーネ 50g 14円あたりが、より本格的です。パルミジャーノを使いませんでしたが、出来がよく、美味しく仕上がりました。
・焦がしバターのパスタ ビアンカ 予定
食べ飽きたので中止にします。