幸、不幸は心の問題

パスカルは
「私たちは今を生きてはいない｡
将来生きたいと願っているだけだ｡
そして､常に幸せになるのを待ち望んでいる｡
だから幸せでないのは当然のことなのだ」
と言っています。

多くの人は
現在を生きたり､
現在の人生を楽しんだりすることができず､
将来に起こることを待ち望んでいる｡
結婚したときや良い仕事に就けたとき､
車や家を買ったとき､
子どもが大学を卒業したとき､
何かの仕事を成し遂げたり何かで成功を収めたりしたときには､
幸せになれるかもしれない｡

しかし、
その幸せ感いつの間にか消えています。

幸せは､
心の習慣であり､
心の態度です｡

そし感じなければ､
将来決して味わえないのです｡

ある問題を解決したからといって幸せになるともかぎりません｡
ひとつの問題が解決しても､
次の問題が生じます｡

人生とは問題の連続だからです｡
完全に幸せになりたければ､
「何々だから」幸せというのでなく､
理由などもち出さず､
ただ幸せでなければならない｡

逆に不幸の最大の原因は､
誰に向けられたわけでもないのに､
自分に向けられたと受け取ってしまうことです｡

自分を不幸にしている日常の出来事や状況がいろいろであっても､
少し考え方と簡単な決断を下すだけで､
多くの時間､
幸せで楽しい考え方ができるようになるはずです｡

勇気をもって行動する

目標をもって状況を理解するだけでは､
十分ではありません｡

行動する勇気をもつ必要があります｡
行動しないかぎり､
目標や欲求や信念は現実のものとちらないのは明らかです。

この世に､
絶対確かなものや
１００％保証されたものなど何ひとつありません｡
多くの場合､
成功する人と失敗する人との違いは､
実力やアイデイアではなく､
自分のアイデイアに賭け､
危険を覚悟のうえで行動する勇気にあります。

私たちは普通､
死に直面したり、
戦争に直面したりする際の英雄的行動こそが勇気と考えてしまいがちです。

しかし､
毎日を生きるのにも勇気が必要なのです｡

多くの指導者は､
成功をもたらすのは決断力と軌道修正であり､
先壁な選択をしようとぐずぐずしていてはだめだと語ります｡

A地点からB地点へ
一直線にアイディアを実現して成功することなど､
まずありえません｡

おおかたの成功は､
ジグザグに進んで成し遂げられるものです｡

求めるものを得るには､
多少の間違いや少しの苦痛は積極的に受け入れましょう｡

そのためにも､
「ささいなこと」にも､
大胆に勇気をもって行動する練習をしたい｡

危機的な状況で偉大な英雄になるときを待つ必要はありません｡

日々の生活にも勇気が必要なのです｡

ささいなことにも勇気をもって当たれば､
より重大な事態でも勇敢に行動するパワーと
才能が育まれるのです｡