7月14日 フランスで太平洋を語る

2008年07月15日 | 風の旅人日乗
昨日の宿は見つかった。
それも飛びっきりの宿。

ブレストの帆船祭りの会場に着き、その盛大さに驚きながらも、
「さぁーて、まずはキャンプサイトに行って、テントやシュラフをセッティングして、」
などと思いながら会場をぼんやり歩いていると、
「Kazoo!」
と、なんとなくフランス語っぽい、名前を呼ぶ声。
振り向くと、あれ、リノだ。

リノ、本名ルイ・ノーエル。
ぼくらはみんな縮めてリノと呼んでいた。
一昨年、当時の太平洋横断記録をフランスのジェロニモで作ったときのチーム・マネージャー。懐かしい。

なんでここに?という質問をそのまま返され、なんでお前がここにいるんだ?
リノはジェロニモを所有する会社の広報担当社員でもあり、
その会社が、このブレスト08という帆船祭りの主催者なのだそう。
太平洋横断のその後のクルーの動向などを聞く。
「ほとんどみんなここにいる。つい昨日もお前のことを懐かしく話していたんだぜ」

すぐにスキッパーのオリビエ・ドケルセゾンの事務所に連れて行ってくれ、
久しぶりにオリビエと面会。
事務所の電話でディディエ、フィリープ、アントワンなどと話す。
ブレストが、突然太平洋になった。

【今日の写真は、ブレストでのぼくの宿。
リノが手配してくれた。
帆船祭り会場に停泊中のノルウエーのフィヨルドを巡る連絡船。
VIPルーム・個室・トイレ・シャワー・朝食付き。無料。
ブレスト滞在中はずっとこの船に泊まる。
リノ、ありがとう!】