7月8日 クレオパトラが泳いだ海

2008年07月08日 | 風の旅人日乗
ローマ帝王と遠距離恋愛中だったクレオパトラが、
お忍びで彼に会いに来て、
そのときに泳いだというビーチの、
すぐ近くの湾の奥にある泊地に船を泊める。
湾の入り口はちょっと、松島みたい。
でも松島と違って水深は結構深い。
入り組んだ湾の中に入ると、伊勢志摩の五ヶ所湾を思い出させる。
その一番奥にあるレストランに付属している桟橋に船を泊める。
夕飯は、イサキのような魚のグリルに決める。


朝起きて、
船の前にあるレストランのテーブルで書き物をしていたら、
そこの主人がやってきたので
グナイデン(おはようございます)、と挨拶したら、
「何か飲むか?」というので、
コーヒーを所望した。
テーブルの上の格子屋根には葡萄の木が這い回り、
朝の木漏れ日が気持ちいい。


出てきたトルコ・コーヒーはとても濃いが、
豆の焙煎が浅いので強くはない。
飲み干したコーヒーの底に残る粉の模様で占いをする、と
何かの本で読んだ気がするが、
誰もそんなことに構っている様子はなかった。
コーヒーのお金を払おうとしたら、「いらない、いらない」。
仕方がないので1枚100円の、古びた絵葉書を買った。