7月10日 トルコの花

2008年07月11日 | 風の旅人日乗
トルコのエーゲ地方の町の人たちは、
花や植木をとても大切にしているように思えた。


マーケットを歩いても、
ガーデニング・コーナーは意外と結構な面積を占めていて、
なんだか、この地方の人たちの心のゆとりのようなものを感じる。


トルコという国は、
いろいろと複雑な歴史を経て成り立ってきたようだけど、
それについて浅学な外国人が何かを言うわけにはいかないけれど、
人間というものは、最後の最後は救いのある生き物なのかもしれないなあ、
なんて、がらにもなく考えた。

7月9日 ボドゥルム

2008年07月11日 | 風の旅人日乗
サハラ砂漠から吹いてくる南西風をかき分けるようにして,
一生懸命風上に上って走り、ボドゥルム港へ。

外海から港を見て、最初に見えるのは十字軍がベースにしていたというボドゥルム城。
十字軍の遠征理由や時代背景が、
かつての受験勉強の記憶に濃い霧がかかってしまっておぼろで、
熱心に説明してくれる友人には申し訳ないが、
まずいことに、感動に繋がらない。
『貞操帯』という言葉が唐突に記憶の底から浮かび上がってくるのみ。
とても恥ずかしい。
無知は罪だと思う。ごめんなさい。


久しぶりの都会。
街を歩く。
ここ数日思っていることだが、
トルコの道端や家々の庭先の花々は、
とてもきれいだ。
夾竹桃や、カンナ、おしろい花。
日本の夏休みの思い出の花が、町中至るところに咲いている。

犬が一匹、暑そうに歩いてきて、
いきなり道の真ん中に寝っ転がって寝始めた。
気持ちは分かる。
できれば、こっちもそうしたい。



こっちもそうしたいと思いつつ、視線を横にずらしたら、
そうしている人がいた。
すごいいびきで爆睡中だ。


コーランが拡声器で寺院から聞こえてきた。
みんな一斉に地面にひれ伏してお祈りを始めるのかと思っていたら、
歩いている人はそのまま歩いているし、
おしゃべりしているおばさんたちはそのままおしゃべりしているし、
寝ている人はそのまま寝てて起きないし、
寝ている犬も、もちろん寝たままだった。