2月16日 バレンシア

2010年02月16日 | 風の旅人日乗
昨日夕方、BMWオラクルレーシングのコンパウンドで、次回第34回アメリカスカップのチャレンジャー代表に決定したヨットクラブが、ラッセル・クーツの口から発表された。

クルブノティコディローマ。

クルブノティコディローマが送り込むチームはヴィンチェント・オノラト率いるマスカルゾーネラティーノ。
実際、ヨットクラブのイタリア語読みはラッセルもできず、同席したイタリア人クルーのマックスに、代わりに発音してもらっていたっけ。
昨日この日記で書いた予想が当たって、なんとなく嬉しいな。


アメリカスカップの横で、挑戦者代表について発表するラッセル・クーツ。写真ヘタクソで申し訳ない。カメラのせいだと思う。
カップの手前で光っているのは、ジョン・コステキの頭。
この光る頭の中に、例えば前日の第2レース第1レグでの、左に返してきた〈アリンギ5〉の受けどころ、マークへのアプローチタックの返しどころなど、ゲームの決め所を判断する能力が詰まっている。


そういえば、ラッセルが前にも,アメリカスカップに勝った翌日に、二日酔いの顔でこういうことを話していたことがあったなあ、と思い出す。

2003年、ニュージーランドでのことだった。
久し振りに、そのときの日記を開いてみた。

http://www.compass-course.com/dezicam/index.htm

やっぱり、ラッセルは、二日酔いの顔をしている。
つい、懐かしくて、その、2002年10月から2003年3月まで書いた日記を読み返してしまう。
あれからもう7年経つのか。

そのBMWオラクルレーシングでの記者発表に続いて、
今やアメリカスカップ保有ヨットクラブになった、ゴールデンゲイト・ヨットクラブも、
クルブノティコディローマを挑戦者代表として受け入れ、
今後2者で話し合いながら第34回アメリカスカップの詳細を決めていくことを発表した。


記者会見終了後、クルーたちもカップの回りに集まって来て、記念撮影。みんなすごい二日酔いの顔をしている。
昨日は当然、とんでもないくらい盛り上がったクルーパーティーだったらしく、ジェイムズ・スピットヒルの声もガラガラだった。
スピットヒルは「今日は寒いのでこんな声になってしまいましたが…」と話し始めて、みんなに温かく笑われていた。


これが、あらゆるスポーツの優勝カップの中で最も古い優勝カップ。へたくそ写真でごめんなさい。カメラのせいです。
このカップは、2月20日の金曜日にバレンシアを離れて、サンフランシスコに凱旋する。


さて今日は、バレンシア旧市内で、こちらのアメリカスカップ関係者や、
スペインで仕事をしている、ヨット関係の人ではない日本人の人など、
いろんな人に会う予定を立てた。
暖かい日になることを願う。
昨日は、本当に悲惨な雨の一日だったから。