今日は、これからアリンギのコンパウンドに行き、トム・シュネッケンバーグのオフィスで話を聞く。
トムから直接話を聞けるのは、今回は今日が最後のチャンスだ。
トムは、アリンギがアメリカスカップを失った後、ちょうど1週間がたった日曜日の今日も、オフィスに出て仕事をしている。
アリンギは、次に向けてどんな準備をしているのだろう?
ただし、そのことを聞くのはトムに対して失礼になる。
その人が、秘密にすべしと組織から強いられていることを聞いてしまい、
「ごめん、答えられないんだ」、
と相手に言わせることは、相手に不必要な、気まずい思いをさせることになる。
しゃべっていいことなら、トムのほうからしゃべってくれるだろう。
昨日の土曜日2月20日は、仕事は完全オフにした。
バレンシア観光サイクリング。
気温は結構下がったものの、天気は快晴。
この快晴はこの日一日だけ、という予報だから、
この日にめいっぱいバレンシアのアウトドアを楽しむことにする。
朝、トムのアパートに行って、自転車を借りる。
トムのアパートを出る前に、トムが、グーグルアースの画面を使って、
お勧めコースをいくつか紹介してくれる。
自転車道が、市外の遥か遠くまで整備されていて、
自転車愛好家たちが、
自動車の危険にさらされることなく、
歩行者に迷惑をかけることなく、
存分に自転車を楽しめる環境が整っている。
自動車ドライバーにイライラされ、歩行者に冷たい視線を投げられる日本の自転車乗りの人たちの
肩身の狭さと不幸を思う。
いろいろなコースの中から、バレンシア市街を抜け出して、
バレンシア市の南に伸びるビーチに沿って南下するコースに決定。
バレンシアでは、1957年に市内を流れていたトゥリア川が大洪水を起し、
多くの人たちが亡くなったという。
その後、将来の洪水の危険をなくすために、
トゥリア川を、市内を迂回して市の南側を流れるようにする大工事が行なわれた。
そして、それまでの川底をそのまま利用して、全長7キロ、幅200m~500mもの、大きな公園を作った。
その公園は今、バレンシア市民の憩いの場、運動場、サイクリングを楽しむエリアとして親しまれていて、カフェテリアもいくつかある。
まずは、その川底公園に下りて、水のない川を河口に向かって走り始める。
すぐに、素晴らしい噴水を見つけ、記念撮影。

数日前に初めて見て驚いた建築物群のある芸術科学都市(と言うのだそうだ)も、
この旧川底公園の中にあって、朝からたくさんの人たちが遊びに来ている。
その公園で、日本の南天に似た植木を発見。これも記念撮影。

夾竹桃の木も目に付く。
夾竹桃の木を見ると小学校の校庭に生えていた木を思い出して、
日本の原風景を演出する木のように思っていたのだが、
トルコでもスロベニアでもよく目にするから
夾竹桃は地球上全体にはびこっている木なのではないかと、思う。
未来的な芸術科学都市を抜けてすぐ、
近代建築や高架の高速道路に囲まれて、旧スペイン風農家を発見。

この家の周囲には日本の農家の周囲によく似た畑が広がっていた。
すごくたくさんの自転車が走っている。
自転車が当たり前に走っている光景。ヨーロッパだなあ。
おじいいちゃん、おばあちゃんも多い。
自転車に乗っているおじいちゃん、おばあちゃんたちは、
前向きに生きるおじいちゃん、おばあちゃんの顔つきをしている。
ビーチに出て走っていると、
海水浴場の監視員の椅子が、ステンレスのパイプを組み合わせた、
シンプルで素晴らしいデザインだったのに感心して、
パチリ。

ビーチ沿いにあるサッカー場で、
アマチュアらしき人たちがゲームを楽しんでいたので、
休憩がてら、それをぼんやり観ていたら、
そのちょっと前から気になっていた、ピッチの周囲に何本も立っているポールが
ビーチ・カタマランのマストであることに気が付く。
サッカーグラウンドの中に、ヨット置場。
日本では考えられない組み合わせ。

2時間ほど南に走って、自転車専用道がなくなったところで、引き返すことにする。
南西の風が強くなって向かい風になり、走りにくくなったのが一番の理由だけど。
自転車が風に深く関わっていることを再認識する。
ヨットは風が無風の時には無風だけど、
自転車は無風のときでも、走っている限り常に見かけの風を感じているわけだからな。
芸術科学都市の前に出ていたカフェで昼食兼休憩しながら人間ウォッチングを楽しんだ後、旧川底公園を上流の端まで走る。
おばあちゃんと孫2人が、公園の中で貸し出している自転車でサイクリング中、を、
追い抜く前にパチリ。

自転車を2台つなげた、ヨットやカヌーで言えば双胴艇、カタマラン、あるいはダブルハルの発想の自転車。
おばあちゃんとお姉ちゃんの真ん中に乗って、漕がずに楽している少年の振り返りざまの笑顔がよかったんだけど、
うまく写っていなかった。

未来のスペイン・サッカーを背負って立とうとしている少年たちが熱いゲーム中。
寝転がって痛がるジェスチャーで相手の反則をアピールする技だけは、すでにプロ並。
アントニオ君というのが中心プレーヤーのようで、
「アントーニオ!xxx!」
「xxx!、アントーニオ」
という、コーチの声が、石積みの川の護岸でエコーしていた。
でも、もしかしたらアントニオ君のおとうさんの声が大きかっただけかも…。
サイクリングを終えて帰ろうとした矢先に後輪がパンクして、最後はちょっと大変だったけど、
バレンシア唯一の休日は、とても充実した楽しい一日だった。
トムから直接話を聞けるのは、今回は今日が最後のチャンスだ。
トムは、アリンギがアメリカスカップを失った後、ちょうど1週間がたった日曜日の今日も、オフィスに出て仕事をしている。
アリンギは、次に向けてどんな準備をしているのだろう?
ただし、そのことを聞くのはトムに対して失礼になる。
その人が、秘密にすべしと組織から強いられていることを聞いてしまい、
「ごめん、答えられないんだ」、
と相手に言わせることは、相手に不必要な、気まずい思いをさせることになる。
しゃべっていいことなら、トムのほうからしゃべってくれるだろう。
昨日の土曜日2月20日は、仕事は完全オフにした。
バレンシア観光サイクリング。
気温は結構下がったものの、天気は快晴。
この快晴はこの日一日だけ、という予報だから、
この日にめいっぱいバレンシアのアウトドアを楽しむことにする。
朝、トムのアパートに行って、自転車を借りる。
トムのアパートを出る前に、トムが、グーグルアースの画面を使って、
お勧めコースをいくつか紹介してくれる。
自転車道が、市外の遥か遠くまで整備されていて、
自転車愛好家たちが、
自動車の危険にさらされることなく、
歩行者に迷惑をかけることなく、
存分に自転車を楽しめる環境が整っている。
自動車ドライバーにイライラされ、歩行者に冷たい視線を投げられる日本の自転車乗りの人たちの
肩身の狭さと不幸を思う。
いろいろなコースの中から、バレンシア市街を抜け出して、
バレンシア市の南に伸びるビーチに沿って南下するコースに決定。
バレンシアでは、1957年に市内を流れていたトゥリア川が大洪水を起し、
多くの人たちが亡くなったという。
その後、将来の洪水の危険をなくすために、
トゥリア川を、市内を迂回して市の南側を流れるようにする大工事が行なわれた。
そして、それまでの川底をそのまま利用して、全長7キロ、幅200m~500mもの、大きな公園を作った。
その公園は今、バレンシア市民の憩いの場、運動場、サイクリングを楽しむエリアとして親しまれていて、カフェテリアもいくつかある。
まずは、その川底公園に下りて、水のない川を河口に向かって走り始める。
すぐに、素晴らしい噴水を見つけ、記念撮影。

数日前に初めて見て驚いた建築物群のある芸術科学都市(と言うのだそうだ)も、
この旧川底公園の中にあって、朝からたくさんの人たちが遊びに来ている。
その公園で、日本の南天に似た植木を発見。これも記念撮影。

夾竹桃の木も目に付く。
夾竹桃の木を見ると小学校の校庭に生えていた木を思い出して、
日本の原風景を演出する木のように思っていたのだが、
トルコでもスロベニアでもよく目にするから
夾竹桃は地球上全体にはびこっている木なのではないかと、思う。
未来的な芸術科学都市を抜けてすぐ、
近代建築や高架の高速道路に囲まれて、旧スペイン風農家を発見。

この家の周囲には日本の農家の周囲によく似た畑が広がっていた。
すごくたくさんの自転車が走っている。
自転車が当たり前に走っている光景。ヨーロッパだなあ。
おじいいちゃん、おばあちゃんも多い。
自転車に乗っているおじいちゃん、おばあちゃんたちは、
前向きに生きるおじいちゃん、おばあちゃんの顔つきをしている。
ビーチに出て走っていると、
海水浴場の監視員の椅子が、ステンレスのパイプを組み合わせた、
シンプルで素晴らしいデザインだったのに感心して、
パチリ。

ビーチ沿いにあるサッカー場で、
アマチュアらしき人たちがゲームを楽しんでいたので、
休憩がてら、それをぼんやり観ていたら、
そのちょっと前から気になっていた、ピッチの周囲に何本も立っているポールが
ビーチ・カタマランのマストであることに気が付く。
サッカーグラウンドの中に、ヨット置場。
日本では考えられない組み合わせ。

2時間ほど南に走って、自転車専用道がなくなったところで、引き返すことにする。
南西の風が強くなって向かい風になり、走りにくくなったのが一番の理由だけど。
自転車が風に深く関わっていることを再認識する。
ヨットは風が無風の時には無風だけど、
自転車は無風のときでも、走っている限り常に見かけの風を感じているわけだからな。
芸術科学都市の前に出ていたカフェで昼食兼休憩しながら人間ウォッチングを楽しんだ後、旧川底公園を上流の端まで走る。
おばあちゃんと孫2人が、公園の中で貸し出している自転車でサイクリング中、を、
追い抜く前にパチリ。

自転車を2台つなげた、ヨットやカヌーで言えば双胴艇、カタマラン、あるいはダブルハルの発想の自転車。
おばあちゃんとお姉ちゃんの真ん中に乗って、漕がずに楽している少年の振り返りざまの笑顔がよかったんだけど、
うまく写っていなかった。

未来のスペイン・サッカーを背負って立とうとしている少年たちが熱いゲーム中。
寝転がって痛がるジェスチャーで相手の反則をアピールする技だけは、すでにプロ並。
アントニオ君というのが中心プレーヤーのようで、
「アントーニオ!xxx!」
「xxx!、アントーニオ」
という、コーチの声が、石積みの川の護岸でエコーしていた。
でも、もしかしたらアントニオ君のおとうさんの声が大きかっただけかも…。
サイクリングを終えて帰ろうとした矢先に後輪がパンクして、最後はちょっと大変だったけど、
バレンシア唯一の休日は、とても充実した楽しい一日だった。