ウェットスーツを脱ぎながらトランジションエリアに入り、グローブを付け、靴下を履き(そう履くのだ)、シューズを履き、ヘルメットを被り、サングラスを付ける。バイクに養生テープで貼り付けていたグリコCCDジェルを飲み、バイク用のシューズを履いたまま走り、バイクのスタート地点へ。跨って乗り出すものの、ギアが一番重くなっていておっとっとする。
トランジション中に思ったのだが、オリンピックディスタンスとはいえ、トライアスロンはそれなりに長丁場なので、よほど上位の人以外はじっくりとバイクの準備をしていることが多い。スイムが終わった時点で、僕は195人中139位だったので、これくらいの順位の人は、順位を狙うというよりも完走狙いが多いということだろうか。僕自身も、靴づれや落車を恐れて、靴下とグローブを装着している。
渡良瀬遊水地のサイクリングコースは、広く、滑らかで、アップダウンがほとんどなく、非常に走りやすい。おまけに、左手には湖が(さっきまで泳いでいた湖だ)、右手には芝生が広がっていて景色もすこぶる良い。こんな道をバイクで巡航するのはたいそう気持ちがよく、しかも周りはスイムで遅れた人なのでバイクも速くはなくすいすい抜いていける。とはいえ、脚はランの為に残しておかなければならないので、効率重視ということで下ハンドルを持った巡航ポジションで平均35km/h平均230wケイデンス85rpmで淡々と走る。一応、僕のFTPは300w弱なので、楽しすぎといえば楽しすぎなのだが、体が固いためエアロポジションを取ると出力が出ない。スイムで溺れかけていたりしてそれなりに疲れてはいたのだが、平地で35km/hではサイクリングペースなので、もうちょっとどうにかならなかったのかとは思う。かといって、出力を出そうとすればちょっと無理をする必要があったとは思うが。
スタート地点から多分4kmほど道沿いに入って、180度折り返し、また1kmほど走ったところで湖を渡る橋を渡り、また2kmほど走って、左折90度ターン、3kmほど走るとスタート地点に戻り、10kmを4週する。登り下りがあるのは、湖を渡る橋だけで、エアロポジションが窮屈な僕は折り返しやターン、短い登りで嬉々としてダンシングする。そしてまたじっと巡航。選手たちはあまりパックになって走っておらず、そもそもルールでドラフティングが禁じられているので、一人づつ淡々と走っているか、7mほど離れて短い1列棒状の車列が走っているような感じ。TTバイクよりもロードバイクの方がよっぽど多く、しかもリムハイトの低い、普通のクリンチャーホイールを履いている人が多いので、ウェアを除けば、トライアスロン的な雰囲気は少ない。
すいすい抜いていく中で、ガチのロード乗りっぽい人、2人に抜かれたのと、TTバイクに乗った人としばらく抜きつ抜かれつして、最後はちぎったのを除いては、かなりの人数を追い抜き、順位を上げた。
3週目で、なるしまフレンドのトライアスロン担当の人のアドバイス通り固形物として、バイクに養生テープで貼り付けていたパワーバーのライドバー(チョコバー)を食べた。が、炎天下でチョコが溶けきっており、フレームにチョコが垂れて汚れてしまった。しかも、特にゴミを捨てる場所もなかったので(そしてトライアスロンウェアにはポケットがない)、しばらくゴミを持って走り、沿道のスタッフにごめんを言いつつ渡して捨ててもらった。その他、補給としては750mlの水に、グリコのCCDとクエン酸&BCAAドリンク一緒にいれ、ちょくちょく飲んでいた。炎天下だったので、甘酸っぱいドリンクはたいそう美味しかったし、補給としてもかなり効いていたと思う。
そんなわけで、バイクパートは無難に終了。ゴール地点でバイクを降り、またバイクシューズでアスファルトを走って、自分のスペースにバイクを引っ掛ける。次はランパート。
バイクの順位は195人中51位、1時間13分19秒と平凡ではあるが、ランパートに向けて脚を溜められたのが一番の成果。
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