先月26日、後楽園ホールで行われた試合結果です。
日本ライト級戦:
挑戦者仲里 周磨(オキナワ)KO3回1分40秒 王者鈴木 雅弘(角海老宝石)
*日本タイトル戦3連勝(3KO/TKO)と波に乗る鈴木が、2度目の王座挑戦となる仲里と対戦。初回から挑戦者が主導権を握る予想外の展開に。迎えた3回、仲里が右一発で鈴木をキャンバスに送りそのままテンカウント。仲里が激闘を制し、日本の頂点に立つことに成功しました。
世界トップ戦線では、実力者同士の対戦が実現、又は予定されているライト級戦線。日本同級戦線でも、吉野 修一郎(三迫)と三代 大訓(横浜光)の第一人者たちが立て続けに黒星を喫し、大きな動きが見られています。下記は2023年5月3日現在のライト級の王者たちとなります。
WBA(スーパー):デビン ヘイニー(米/防衛回数1)
WBA(レギュラー):ジャルボンテ デービス(米/4)
WBC:デビン ヘイニー(米/6)
IBF:デビン ヘイニー(米/1)
WBO:デビン ヘイニー(米/1)
OPBF(東洋太平洋):空位
WBOアジア太平洋:空位
日本:仲里 周磨(オキナワ/0)
日本ウェルター級戦(王座決定戦):
坂井 祥紀(横浜光)TKO2回2分 重田 裕紀(ワタナベ)
*40戦以上のキャリアの多くを、メキシコや米国で費やしてきた坂井。2020年夏以降、本拠地を日本に移しています。その短い日本でのキャリアで今回が3度目のタイトル戦出場となった坂井ですが、2回に連打をまとめて一気にストップ勝利。戦績を27勝(15KO)13敗(ゼロKO負け)3引き分けにすると同時に、自身初の王座奪取に成功しています。
2023年5月3日現在の、ウェルター級のタイトル保持者たちは下記のようになります。
WBA(スーパー):エロール スペンス(米/防衛回数0)
WBA(レギュラー):エイマンタス スタニオニス(リトアニア/0)
WBC:エロール スペンス(米/2)
IBF:エロール スペンス(米/6)
IBF(暫定):ジャロン エニス(米/0)
WBO:テレンス クロフォード(米/6)
OPBF(東洋太平洋):豊嶋 亮太(帝拳/2)
WBOアジア太平洋:佐々木 尽(八王子中屋/1)
日本:坂井 祥紀(横浜光/0)
日本スーパーライト級戦(王座決定戦):
藤田 炎村(三迫)KO2回3分8秒 アオキ クリスチャーノ(角海老宝石)
*打ち合い好きな選手同士の対戦。2回終了間際、藤田が右一発でキャリアで大きく上回るアオキをKO。平岡 アンディ(大橋)の後釜に就きました。
この試合が終わった2023年5月3日時点での、スーパーライト級の王者たちの顔ぶれを確認しておきましょう。
WBA:アルベルト プエジョ(ドミニカ/防衛回数0)
WBC:レジス プログレイス(米/0)
IBF:スブリエル マティアス(プエルトリコ/0)
WBO:ジョシュ テーラー(英/1)
OPBF(東洋太平洋):永田 大士(三迫/0)
WBOアジア太平洋:平岡 アンディ(大橋/4)
日本:藤田 炎村(三迫/0)
日本ミニマム級戦(王座決定戦):
高田 勇仁(ライオンズ)TKO6回2分59秒 長谷部 守里(三迫)
*一時は2つの引き分けを挟んで、7戦もの間白星から見放されていた高田。7年間に行ったデビュー3戦目でTKO負けを喫したライバルとの一進一退の攻防を制し空位だった日本王座獲得に成功。この試合後の戦績が11勝(6KO)8敗(4KO負け)3引き分けと、勝率を5分にしています。
下記は2023年5月3日現在のミニマム王者たちの顔ぶれとなります。
WBA(スーパー):ノックアウト CP フレッシュマート(タイ/防衛回数15)
WBA(レギュラー):エリック ロサ(ドミニカ/1)
WBC:パヤン プラダブスリ(タイ/3)
WBC(暫定):重岡 優大(ワタナベ/0)
IBF:ダニエル バジャダレス(メキシコ/1)
IBF(暫定):重岡 銀次郎(ワタナベ/0)
WBO:メルビン ジェルサェム(比/0)
OPBF(東洋太平洋):空位
WBOアジア太平洋:小林 豪己(真正/0)
日本:高田 勇仁(ライオンズ/0)
*今回、4つもの日本国内タイトル戦が同一興行で行われ、すべての試合がKO/TKO決着という、関係者とファンの双方にとり嬉しい結末でした。年始には、スーパーミドル級、ライトヘビー級、クルーザー級を除く14階級のうち、8階級もの王座が空位だった日本国内タイトル。今回の興行後、2階級以外は王座を埋める事になりました。今回の興行を機に、同タイトル戦がどんどんと盛り上がっていってもらいたいものです。