DAISPO WORLD BOXING EXPRESS

今年もやってるやってる~

遠い過去のような...(ボクシング 10年)

2004年12月23日 10時11分29秒 | ボクシングネタ、その他雑談
今回も含めあと2階級に迫った「ボクシング 10年」
今回はスーパーフェザー級である。体重リミットは58.97㌔/130ポンド(Corleoneプラス)のクラスである。
本題に入る前にもう一度「ボクシング 10年」が何であるかを説明したい。激動期だったこの2003ー2004年と、これ以前の激動期1993ー1994年、つまり「10年」間の比較、そしてその間に起こった事件、署名選手を挙げていくことである。

さて、何が「遠い過去」であったか?
もう4年ほど前になる。このスーパーフェザー級に無敗王者が4団体に散らばり、統一戦を噂されていた時期の事である。
その4人とは、フロイド メイウェザー(米/WBC)、ディエゴ コラレス(米/IBF)、ホエル カサマヨール(キューバ/WBA)、そしてアセリーノ フレイタス(ブラジル/WBO)である。
その後、IBF王者を減量苦のために返上したコラレスが同階級にリターン。メイウェザーに5度のダウンを奪われ完敗。フレイタスはプッシュ気味のダウンを奪い、僅差の判定でカサマヨールを破り2団体統一王者に。
フレイタスがライト級制圧後、空位のWBO王座をコラレスが僅差判定でカサマヨールを破り獲得。
そのコラレスがこの8月、ライト級でフレイタスを10ラウンドTKOで破り、2階級制覇達成。カサマヨールも両者を追いライト級転向。WBC王座挑戦、失敗はついこないだである。そして3者を置き去りに未だに無敗のメイウェザーは、スーパーライト級で3階級制覇を虎視耽々と狙っている。

現在の同級はどうか?厳しく言えば3流ぞろい、売れ残りである。バレラ-モラレス(共にメキシコ)のライバル対決第3戦目は、両者のキャリアピークを過ぎ、体重の壁を乗り越えた「Only One」マッチであった。
バレラが現実的に同階級に王朝を築くのは難しく、本人もその気はあるまい。モラレスの王座返り咲き大と見るがその後は期待は出来ない。そのモラレスに王座を譲ったヘスス チャベス(メキシコ)、カルロス エルナンデス(エルサルバドル)が王座に就いた自体、同階級のレベルの低さを示している。WBA王者ヨーサナン 3K バッテリー(タイ)、WBO王者マイク アンチョンド(米)、IBF王座決定戦に出場予定のロビー ピーデン(豪)、ネート キャンベル(米)の実力は前者2人の下をさらに行く。日本王者、本望 信人(角海老)に関して言えば、世界戦に出場出来れば上々等である。

ちょうど「10年」ほど前には、地味ながらも全階級屈指の実力者達が同級に存在した。そしてその後、幾人かのスターもこの「10年」間に登場した。
WBA(91ー95年/8度防衛後返上)、WBC(97ー98年/2度)の両王座に就いた同級史上屈指のテクニシャン、ヘナロ エルナンデス(米)。ガーナのパイオニア、アズマー ネルソンはWBC王座を2度獲得(88ー94年/10度、95ー97年/1度)。そのネルソンの好敵手、テキサスのジェシー ジェームス レイハ(WBC/94年)。そのレイハの挑戦を来月、スーパーライト級で受ける「ミスター エキサイト」アルツロ ガッティ(カナダ/米)の初王座も同階級(IBF/3度返上/95ー98年)。我らが畑山もWBA王座を獲得(98ー99年/1度)。オスカー デラホーヤ(米)に初のプロの洗礼を与えたジョン ジョン モリナ(プエルトリコ)は同級王座3度獲得に成功(WBO/89年/0度、IBF/89ー90年/1度、IBF/92ー95年/7度防衛後返上)。そのモリナ戦に勝ち抜き、スター街道を突き進んで行ったデラホーヤの初王座(WBO/94年/1度防衛後返上)も同階級であった。

現在、同級は冷え込んでいる。ビック ネームはライト級に去り、若手育成もなっていない。フェザー級からの転向組の音沙汰もなし。しかしである。このスーパーフェザー級、存在する位置が恵まれている。腐るような階級ではない。現在活発化しつつあるライト級にも休期を経験した。これからの「10年」、何度の波が同級に打ち寄せて来るかが楽しみである。

Corleone
コメント
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