DAISPO WORLD BOXING EXPRESS

今年もやってるやってる~

コット、3階級制覇達成

2010年06月14日 03時44分49秒 | 世界ボクシング
先週末5日、米国ニューヨーク州で行われた試合結果です。
WBAスーパーウェルター級戦:
挑戦者ミゲル コット(プエルトリコ)TKO9回42秒 王者ユーリ フォアマン(ベラルーシ) 

*細身の長身アウトボクサー フォアマン対このクラスとしては小柄ながら、がっちりとした体格の持ち主コットの対戦。リング場で比較してみると、思ったより体格差は感じられませんでした。
コットの左ジャブ、そして体調の良さが眼に映った一戦。フォアマンが右膝を痛め、棄権的な形で試合が終了しました。しかし、もし試合が判定にまでもつれ込んでいたとしても、コットの勝利は硬かったと思います。
9回に左ボディーでダウンを奪い、そのままTKO勝利を収めたコット。見事に3階級制覇達成となっています。8回試合終了時までの採点も3対0(79-73x2、78-74)でリードしていました。

8回に問題が発生。膝の痛みのため、“2度のダウン”を喫したフォアマン。直後にフォアマン陣営からタオルが投入され、両陣営、関係者がリングに総上がり状態に。決して乱闘騒ぎのような荒れた状況ではありませんでした。しかしここで、自身、そして実父も名レフェリーのアーサー マーカンテンが実力を発揮。フォアマンに、「まだ出来るか?」と確認し、選手以外をリングから降ろし試合を続行。そしてフォアマンもマーカンテン氏に答えるかのように、必死でコットに反撃を試みていました。これには会場のファンは大喜び状態でした。

コットの苦戦、あるいは敗戦を予想していただけに、強いコット復活の印象が残ります。
自身のパフォーマンスに満足そうだった試合後のコット。今後、同級でのスーパーファイトに臨んでいくことになるでしょう。
善戦むなしく敗れたフォアマン。試合後、膝の手術を行っています。もちろん本人は現役続行の意向を表明しています。

この試合、コット、フォアマン、そしてレフェリー3人の勝利だったのではないでしょうか。
コメント
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