DAISPO WORLD BOXING EXPRESS

今年もやってるやってる~

レミュー、敗れる

2011年04月15日 04時22分48秒 | 世界ボクシング
先週8日金曜日、カナダで行われた試合結果です。
WBCミドル級挑戦者決定戦:
マルコ アントニオ ルビオ(メキシコ)TKO7回2分36秒 デビット レミュー(カナダ)

*この試合前までの戦績が25戦全勝。KO勝利できなかったのは僅か一試合だった期待の星レミュー。世界初挑戦を前に、思わぬ初黒星を喫してしまいました。

まずは両者の体格。データではレミューが179センチとルビオを1センチ上回っています。しかしリング上ではルビオの方が全体的に一回り大きく見えました。

体格で劣っているとはいえ、試合終了時までのレミューは決して悪くはありませんでした。持ち前の爆発力を随時見せ、キビキビした動きも衰えることはありませんでした。これまでのほとんどの試合が序盤戦で終わっています。しかしこの選手にスタミナ難はないでしょう。

ディフェンスに対する意識も高く、ガードはいつも固め。常に上体を振り、膝も柔軟に動かしていました。ちょうどグレグ リチャードソン(米)戦の辰吉 丈一郎(元WBCバンタム級王者)にディフェンス力が加わった感じのボクシングです。

ただ欠点は、すべてのパンチを強振するため、パンチを貰ったときに大きなダメージを負うということ。この試合で被弾は余りありませんでしたが、パンチを貰った時はアルッロ ガッティー(元IBFスーパーフェザー、WBCスーパーライト級王者)状態でした。そして元々、あまり打たれ強い選手ではないと思います。

6回終了時までの採点は、大差の3対0(59-55x3)でレミュー。私(Corleone)は58対56でレミューを支持しています。

7回にダウンを奪われ、その後、後手に回っている時にレミューのセコンドがストップを要請。そこで試合が終わっています。6回終了時のインターバルで顎が腫れていたため、その点も考慮されてのストップだったのでしょう。

レミューにとり実力的には十分勝てる試合だったこの試合。悔しいでしょう。今後の巻き返しに期待しています。

敵地で番狂わせを演じたベテラン ルビオ。セバスチャン ズビック(独)対 フリオ セサール チャべス(メキシコ)戦の勝者への挑戦権を獲得しています。
コメント
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