DAISPO WORLD BOXING EXPRESS

今年もやってるやってる~

テーラー、7年ぶりに王座返り咲き

2014年10月10日 22時55分27秒 | 世界ボクシング
現地時間の昨夜、米国ミシシッピー州で行われた試合結果です。
IBFミドル級戦:
挑戦者ジャーメーン テーラー(米)判定3対0(116-111、116-109、115-109)王者サム ソリマン(豪)

*挑戦者にとり、幸運だったとも言える今回の世界戦。しかし、「運も実力の内」。それを引き寄せるものがこの夜のテーラーにはあったのでしょう。

左ジャブを丹念に突き基本的なボクシングに徹するテーラーと、変則的なボクシングを展開するソリマンの一戦。最初の3回は両者とも偵察戦に時間を費やしましたが、4回から徐々にヒートアップしていきます。

中盤に入り、クリーンヒットが当たり始めたテーラー。7回に左ジャブをいいタイミングで当てこの試合初のダウンを奪っています。8回途中、右足を痛がる素振りを見せた豪州人。その回、右パンチを当てられ再びキャンバスに落ちます。しかし、そのダウンはパンチによるダメージではなく、自身の右足の自由が利かなくなり始めてためのもの。9回、11回には足の不調が顕著に現れ、ダメージなしのダウンを追加されていきます。本人が試合続行の意志を示していたため、試合は最後まで続けられましたが、セコンドは9回のドクターチェックの際に止めるべきだったでしょう。

この試合で一体何度ソリマンはキャンバスを這ったのでしょうか。二桁に上ったかもしれません。しかしそんな試合展開でも冷静さを失わなかったテーラー。それが一番の勝因だったのではないでしょうか。

   

7年ぶりに世界王座に復帰を果たした新王者。初防衛戦は指名挑戦権を獲得しているハッサン ヌジカム(カメルーン/仏)との対戦が予想されます。苦労人ソリマン、ここら辺りが限界のような気がします。
コメント (2)
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