先月16日、米国・ニューヨーク州で行われた試合結果です。
WBOクルーザー級戦:
王者クジストフ グロワッキー(ポーランド)判定3対0(116-108、115-109x2)挑戦者スティーブ カニンガム(米)
*昨年8月、ポーランド国外初の試合で、それまで13度の防衛に成功していたマルコ フック(独)との大激戦を制しWBOクルーザー級王座を獲得したグロワッキー。今回の初防衛戦、対元IBF同級王者で、その勝利がフロックでないことを大いに証明しました。
やや偏ったサウスポー構えのグロワッキー。それを迎え撃ったのが大柄なカニンガム。カニンガムは以前に2度同級のIBF王座を獲得した経験があります。しかし2012年以降ヘビー級を主戦場とし世界の頂上を目指していました。しかしクルーザー級では大型の部類に入るカニンガムですが、さすがに最重量級での体格差ハンディには勝てなかったようで、ヘビー級での通産戦績は4勝(1KO)3敗(1KO負け)1引き分けと振るいませんでした。唯一のKO負けは現WBA/WBO王者タイソン フューリー(英)に喫したものですが、その試合では何と英国人からダウンを奪っています。
キビキビとした好試合が演じられたこの一戦。先手を取ったのは王者でした。2回、米国人が攻勢に来たところに左をストンと当てダウンを奪う好スタート。試合再開直後に同じパンチでダウンを追加。試合の流れを引き寄せることに成功しました。
(試合の流れを決めた2回のダウン)
3回以降挽回を図ったカニンガム。しかしポーランド人もペースを譲らず、中盤戦は一進一退の攻防が繰り広げられていきます。
(ダウン以外の場面でも、ポーランド人が優勢)
10回、前に出た米国人に待ち受けていたのは右ショート。このパンチにより3度目のダウンを喫したカニンガムはその後必死に逆転を狙っていきます。しかし最終回、またしても前に出たところに右を当てられ4度目のダウン。それぞれのダウンからのダメージはそれほどありませんでしたが、結局は4度のダウン差は大きかったようです。
米国のリングで2戦続けて好試合を演じ、勝利を手にしたグロワッキー。今後の活躍が大いに楽しみです。クルーザー級再転向試合で惨敗を喫してしまったカニンガム。2ヵ月後に40歳の誕生日を迎えますが、この試合の出来を見る限り、まだまだ同級の世界王座返り咲きの実力は残しているようです。
WBOクルーザー級戦:
王者クジストフ グロワッキー(ポーランド)判定3対0(116-108、115-109x2)挑戦者スティーブ カニンガム(米)
*昨年8月、ポーランド国外初の試合で、それまで13度の防衛に成功していたマルコ フック(独)との大激戦を制しWBOクルーザー級王座を獲得したグロワッキー。今回の初防衛戦、対元IBF同級王者で、その勝利がフロックでないことを大いに証明しました。
やや偏ったサウスポー構えのグロワッキー。それを迎え撃ったのが大柄なカニンガム。カニンガムは以前に2度同級のIBF王座を獲得した経験があります。しかし2012年以降ヘビー級を主戦場とし世界の頂上を目指していました。しかしクルーザー級では大型の部類に入るカニンガムですが、さすがに最重量級での体格差ハンディには勝てなかったようで、ヘビー級での通産戦績は4勝(1KO)3敗(1KO負け)1引き分けと振るいませんでした。唯一のKO負けは現WBA/WBO王者タイソン フューリー(英)に喫したものですが、その試合では何と英国人からダウンを奪っています。
キビキビとした好試合が演じられたこの一戦。先手を取ったのは王者でした。2回、米国人が攻勢に来たところに左をストンと当てダウンを奪う好スタート。試合再開直後に同じパンチでダウンを追加。試合の流れを引き寄せることに成功しました。
(試合の流れを決めた2回のダウン)
3回以降挽回を図ったカニンガム。しかしポーランド人もペースを譲らず、中盤戦は一進一退の攻防が繰り広げられていきます。
(ダウン以外の場面でも、ポーランド人が優勢)
10回、前に出た米国人に待ち受けていたのは右ショート。このパンチにより3度目のダウンを喫したカニンガムはその後必死に逆転を狙っていきます。しかし最終回、またしても前に出たところに右を当てられ4度目のダウン。それぞれのダウンからのダメージはそれほどありませんでしたが、結局は4度のダウン差は大きかったようです。
米国のリングで2戦続けて好試合を演じ、勝利を手にしたグロワッキー。今後の活躍が大いに楽しみです。クルーザー級再転向試合で惨敗を喫してしまったカニンガム。2ヵ月後に40歳の誕生日を迎えますが、この試合の出来を見る限り、まだまだ同級の世界王座返り咲きの実力は残しているようです。