DAISPO WORLD BOXING EXPRESS

今年もやってるやってる~

ブテ、王座返り咲きならず(WBCスーパーミドル級他)

2016年05月09日 04時36分11秒 | 世界ボクシング
先月末30日、米国・ワシントンDCで行われた試合結果です。
WBCスーパーミドル級戦:
王者バドゥ ジャック(スウェーデン)対 挑戦者ルシアン ブテ(カナダ)

*ちょうど1年前にディレル兄弟のアンソニーを僅差の判定で破り同王座を獲得しているジャック。9月に行われた初防衛戦では、以前下記のデゲールを破っているジョージ グローブス(英)に競り勝っています。今回迎えたブテはかつてIBF王座を10度守った古豪。昨年11月にはデゲールに挑戦していますが、判定負けを喫しています。

常にジャックが若干のリードを保ったこの試合。ブテもベテランの維持を見せ判定勝負に。結果は王者から見て分のいい引き分けとなっています。王座を獲得した試合は2対0の判定勝利。初防衛戦は2対1の判定勝ち。そして今回は引き分け。このジャック、最近では珍しいいつ王座から転落してもおかしくない綱渡り的な世界王者のようですね。


IBFスーパーミドル級戦:
王者ジェームス デゲール(英)判定3対0(117-111x2、116-112)挑戦者ロヘリオ メディナ(メキシコ)

*昨年5月に同地より北に行ったマサチューセッツ州で現在の王座を獲得しているデゲール。その王座はディレル兄弟のアンドレと争っています。初防衛戦を上記のブテの本拠地で行ったため、これで3戦続けて敵地(今回は第3国)での試合となりました。挑戦者メディナはこれまでに6つの敗戦を経験してきました。その中には上記のジャック(2013年師走)や、同胞で現WBO王者ヒルベルト ラミレス(2010年師走)、そしてこちらも同国人の大先輩であるヨリ ボーイ カンパス(2011年6月)に喫した敗戦も含まれています。偶然にもこれら3選手にすべて6回TKOで敗れています。

試合前の予想は王者有利と見られていた今回の一戦。試合内容、結果ともに戦前の予想通りとなりましたが、挑戦者も大いに頑張りを見せた一戦となりました。

保持する王座の2度目の防衛に成功したデゲール。秋ごろにジャックとの王座統一戦が予定されているようです。ちなみに現在IBF1位にはホセ ウスカテギ(ベネズエラ)が、WBCの1位にはカラム スミス(英)が君臨しています。
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