DAISPO WORLD BOXING EXPRESS

今年もやってるやってる~

田中、激戦を制す(WBOライトフライ級)

2017年05月25日 00時14分23秒 | 世界ボクシング
先週末20日・土曜日、愛知・武田テバオーシャンアリーナで行われた試合結果です。
WBOライトフライ級戦:
王者田中 恒成(畑中)判定3対0(117-110x2、116-111)挑戦者アンヘル アコスタ(プエルトリコ)

*プロ8戦で世界2階級制覇を達成している王者田中と、ここまでプロ16戦して、そのすべてを規定ラウンド以内(早い話がすべてKO/TKO勝利)で終えてきた指名挑戦者アコスタの対戦。予想通りというのでしょうか、フルラウンドに渡って両者の攻防が入れ替わった好試合でした。

先制したのは強打のアコスタ。KO率100%の両拳を振りかざしながら田中に迫ります。王者だからと言ってしまえばそれまでですが、田中はそんな強打者相手に気後れすることは微塵も見せません。初回、続く2回とポイントは失いましたが、しっかりとした左ジャブと老獪な距離感を保ちながら対抗していきます。3回に入るとボディー攻撃で挑戦者を攻め立てていく王者。この回あたりから試合の流れは田中に傾いていきます。

5回、右ショートアッパーでこの試合唯一のダウンを奪った田中。そこから試合は完全に田中が把握していくことになりました。毎回、アコスタもパーフェクト・レコードの意地にかけてその強打で田中を威嚇していきます。我慢比べとなった各ラウンド、田中が常に最終的に打ち勝るという展開に持っていきます。11回にはこの試合最大のピンチを迎えた田中ですが、その回も最終的には田中の攻勢で終了。最終的には中差ながらも明確な判定勝利を収め田中が勝利。昨年の大晦日に手に入れた2冠目の初防衛に成功しています。ちなみに私(Corleone)は115対112で田中の勝利を支持しています。

個人的には世界王座獲得前から評価していた田中ですが、これまで獲得した2階級の世界王座は揃って王座決定戦で手に入れたもの。何となく作られた記録のような印象を持っていました。しかし今回、危険度超大の指名挑戦者を退けたことによって、その評価を盤石のものにしたのではないでしょうか。

その完全な戦績に初の黒星が加えられたアコスタですが、彼もまた、敗れたとはいえフルラウンドを戦う能力を披露。その評価は落ちていない、と言っていいでしょうね。
コメント
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