先月31日、英国で行われた試合結果です。
WBOインターコンチネンタル・ヘビー級戦:
挑戦者オレクサンデル ウシク(ウクライナ)判定3対0(117-112、115-113x2)王者デリク チソラ(英)
*一年前のチャズ ウィザスプーン(米)戦に続き、2度目のヘビー級での試合となったウシク。今回ウシクが拳を交えたのは、これまでにタイソン フューリー(英)、ディリアン ホワイト(英)、デビット ヘイ(英)、クブラト プーレフ(ブルガリア)、そしてビタリ クリチコ(ウクライナ)をはじめ、ヘビー級の実力者たちと拳を交えたきたチソラ。そんなしぶとい強豪を相手に、持ち前のアウトボクシングを展開。僅差ながらも明白な判定勝利を収め、ヘビー級王座への挑戦に向けさらに前進しています。
現在WBOのランキングで最上位にランキングされているウシク。WBOを含め、3団体の王座を保持しているアンソニー ジョシュア(英)に対し、ウシクの挑戦を受けるか、WBO王座を返上するかのどちらかにするよう圧力をかけているようです。
IBFライト級挑戦者決定戦:
ジョージ カンボソス(豪)判定2対1(118-110、116-112、114-115)リー セリビー(英)
*好戦的なカンボソスと、アウトボクシングを得意とするセルビーの一戦。判定は分かれましたが、その強打で元IBFフェザー級王者を攻め続けたカンボソスに軍配。豪州人が全勝記録を19に伸ばすと共に、3団体統一王者テオフィモ ロペス(米)への挑戦権を獲得しました。
ワシル ロマチェンコ(ウクライナ)、ジェルボンテ デービス(米)、デビン ハニー(米)、ライアン ガルシア(米)など、名前のある魅力的な対戦相手候補に囲まれている現在のロペス。それらの選手たちと比べると、どうしても知名度で見劣りしてしまうカンボソス。挑戦権を獲得したとはいえ、ロペスへの挑戦が実現する可能性は低いのではないでしょうか。