先週末30日・土曜日、米国カリフォルニア州で行われた試合結果です。
WBAクルーザー級戦:
挑戦者ヒルベルト ラミレス(メキシコ)判定3対0(118-110x3)王者アルセン グラミリアン(仏/アルメニア)
*減量苦からそれまで保持していたWBOスーパーミドル級王座を返上し、2階級制覇を虎視眈々と狙っていたラミレス。一昨年11月に、WBAライトヘビー級王者ドミトリー ビボル(キルギスタン)に挑戦しますが、大差判定負けを喫していました。45戦目にして初黒星を喫したラミレスは、その後ライトヘビー級をも後にしクルーザー級に進出。新階級での2戦目で、2度目の世界2階級制覇の機会を得ています。
スーパーミドル級(168ポンド/76.2キロ)、ライトヘビー級(175ポンド/79.4キロ)ではかなりの大柄に見えたラミレスですが、クルーザー級(200ポンド/90.7キロ)では標準的なサイズに映りました。これまでは丁寧勝つ、その体格を活かして勝利を重ねてきたラミレス。今回のグラミリアン戦でも、プレスをかけ続けてきた王者を丁寧にさばいて大差の判定勝ち。最後の世界戦での勝利から5年と3ヶ月でようやく念願の2つ目の世界王座を獲得。
ライトヘビー級を飛び越して、クルーザー級の世界王座を腰に巻くこととなったラミレス。同級初のメキシコ出身の世界王者という偉業を達成したことにもなりました。
面白い存在が世界の一角に食い込んできたクルーザー級戦線。2024年4月2日現在の、同級のタイトル保持者たちを確認しておきましょう。
WBA:ヒルベルト ラミレス(メキシコ/防衛回数0)
WBC:ノエル ゲボール(アルメニア/0)
IBF:空位
WBO:クリス ビラン スミス(英/1)
OPBF(東洋太平洋):空位
WBOアジア太平洋:カムシベク クンカバエフ(カザフスタン/0)