今月1日、米国ニューヨーク州で行われた試合結果です。
WBAライト級戦:
王者ジャルボンテ デーボス(米)引き分け(1対0:115-113、114-114x2)挑戦者/WBAスーパーフェザー級王者レイモント ローチ(米)
*強すぎて対戦相手探しに苦慮しているデービスが、世界王者ながらもいまいちの評価をされているローチによる一戦。お互いに強打を狙いあう緊迫した攻防が続きましたが、総合力で上回る王者が微妙なリードを保ち、苦しみながらも引き分けに持ち込むことに成功。辛くも王座の防衛に成功しています。
何とか不敗レコードをキープしたデービスでしたが、大問題が9回に発生しました。この回中盤、デービスは自らキャンバスへ膝をつき、その後自身のコーナーまで行き自陣営のひとりにタオルで顔を拭かさせました。デービス曰く、自身の三つ編みから出た油で目が焼けたそうですが、故意にせよ膝をつくこと自体はダウン以外の何物でもありません。そしてラウンド内にコーナーの人間が自分の選手(及び対戦相手)に触る事は禁止されています。主審はカウントを途中まで数えましたが、不可解にもデービスからの言い分を受け入れ、何事もなかったかのように試合は続行。ダウンは幻となり、またデービス陣営の行為は何も問われることがありませんでした。デービスは減点を科されるどころか、失格負けを宣告される可能性もありました。
WBAは事の重大性から両者による即再戦を指令。デーボス、ローチ共に再戦に乗り気のため、今回には両雄によるリマッチが行われるのではないでしょうか。何はともあれ31戦目にして白星以外の結果がその戦績に反映されることとなったデービス。試合内容自体はそれほど悪くはなかったのですが、一流等言えないローチを相手に苦戦を強いられただけに、ピークが過ぎつつある感は否めません。
下記は2025年3月9日現在の、ライト級の王者たちとなります。
WBA:ジャルボンテ デービス(米/防衛回数5)
WBC:シャクール スティーブンソン(米/1)
WBC(暫定):ウィリアム セペダ(メキシコ/0)
IBF:ワシル ロマチェンコ(ウクライナ/0)
WBO:キーション デービス(米/0)
OPBF(東洋太平洋):宇津木 秀(ワタナベ/1)
WBOアジア太平洋:宇津木 秀(ワタナベ/0)
日本:三代 大訓(横浜光/2)
今回の一戦には、当然の如くローチが保持しているスーパーフェザー級王座は争われませんでした。しかし2025年3月9日現在のスーパーフェザー級の王者たちも確認しておきましょう。
WBA:レイモント ローチ(米/防衛回数1)
WBA(暫定):アルベルト バティルガジエフ(露/0)
WBC:オシャキー フォースター(米/0)
IBF:アンソニー カカーチェ(英/0)
WBO:エマヌエル ナバレッテ(メキシコ/3)
OPBF(東洋太平洋):波田 大和(帝拳/0)
WBOアジア太平洋:渡邊 海(ライオンズ/0)
日本:奈良井 翼(RK蒲田/1)
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