DAISPO WORLD BOXING EXPRESS

今年もやってるやってる~

ウォータース、ドネアを3度倒す

2014年10月21日 00時03分57秒 | 世界ボクシング
先週末18日土曜日、米国カリフォルニア州で行われた試合結果です。
WBAフェザー級王座統一戦:
ニコラス ウォータース(ジャマイカ)TKO6回2分59秒 ノニト ドネア(比)

*試合前からウォータースの有利が予想されていた一戦。締まった体のジャマイカ人と、たるんだ横腹が気になった比国人のWBA内での王座統一戦は内容、結果ともにその予想に反映されるものとなりました。

まず初回の1分過ぎ、ドネアがジャマイカ人の軽い右で吹っ飛ばされる形でダウン。他のサイト等で記事を読むと、これはダウンに含まれていなかった様子です。実際の判定はどうだったのでしょう?

ウォータースが支配した2回でしたがその回終了間際、ドネアの左フックでウォータースがグラつきます。セコンドの抱きかかえられながらコーナーに戻るほどダメージを蒙りましたが、3回にはすでに回復していました。同じ回、逆ワンツーの右ショートでダウンを追加したジャマイカ人。最終回となった6回、右を被せなぎ倒すようにドネアをキャンバスに沈めそこで試合終了。圧倒的な強さを見せつけ、WBA王座の統一成功と共に、同王座の3度目の防衛に成功しています。

力強いストレート並みの左ジャブで試合を組み立てていくウォータース。ガードは固く、ジリジリと敵に迫る姿は、元WBAウェルター級王者アイク クオーティー(ガーナ)を連想させてしまいます。打たれ脆いところも似通っていますね。



キャリア初のKO負けを喫したドネア。今後はスーパーバンタム級に再転向する事が濃厚だそうです。

   
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ロマゴン、挑戦者が決定

2014年10月20日 06時32分53秒 | 世界ボクシング
11月22日、横浜国際プールで予定される試合です。
WBCフライ級戦:
王者ローマン ゴンザレス(帝拳/ニカラグア)対 挑戦者ロッキー フェンテス(比)


WBCスーパーフェザー級戦:
王者三浦 隆司(帝拳)対 挑戦者エドガル プエルタ(メキシコ)

*これまでに三浦の対戦相手は決定していましたが、どうやらロマゴンの対戦者も決定した様子。ゴンザレスのフライ級王座の初防衛戦の相手に指名されたのは元OPBF(東洋太平洋)王者のフェンテス。これまでに6度日本のリングに登場し、1月には、タイで当時空位だったIBF王座をアムナット ルエンロン(タイ)と争った中々の実力者です。注目はそのフェンテスがどこまでロマゴンに食い下がることが出来るか。
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内山、河野、田口

2014年10月19日 02時00分31秒 | 世界ボクシング
今年の大晦日に大田区総合体育館で予定される試合です。
WBAスーパーフェザー級戦:
王者内山 高志(ワタナベ)対 挑戦者イスラエル ペレス(亜)

WBAスーパーフライ級戦:
王者河野 公平(ワタナベ)対 挑戦者ノルベルト ヒメネス(ドミニカ)

WBAライトフライ級戦:
王者アルベルト ロセル(ペルー)対 挑戦者田口 良一(ワタナベ)


*腐敗した老舗団体に翻弄されまくっている感のワタナベジム。大晦日に3大世界戦を決行。リング外での鬱憤を晴らして貰いたいものです。
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今週末の試合予定

2014年10月18日 02時09分22秒 | 世界ボクシング
2014年10月第3週末の試合予定です。

18日 土曜日
米国カリフォルニア州
2団体ミドル級王座統一戦:
WBAスーパー王者ゲナディー ゴロフキン(カザフスタン)対 WBC暫定王者マルコ アントニオ ルビオ(メキシコ)

WBAフェザー級王座統一戦:
ノニト ドネア(比)対 ニコラス ウォータース(ジャマイカ)


22日 水曜日
国立代々木競技場第二体育館
WBCバンタム級戦:
王者山中 慎介(帝拳)対 挑戦者スリヤン ソー ルビンサイ(タイ)

ライト級10回戦:
粟生 隆寛(帝拳) ファン カルロス サルガド(メキシコ)


24日 金曜日
コロンビア
WBAライト級戦:
王者ダルレイ ペレス(コロンビア)対 挑戦者ハイデル パーラ(ベネズエラ)
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階級アップ(色々:10‐17‐14)

2014年10月17日 03時58分08秒 | 世界ボクシング
最近(2014年10月17日ごろ)のニュースです。

1)スーパースター候補生で、これまでにフェザー、スーパーフェザーの2階級でWBO王座の座に就いているミゲル アンヘル ガルシア(米)。既にスーパーフェザー級王座は返上しており、今後はライト級を飛び越えてスーパーライト級を主戦場に戦っていくようです。

2)WBOはすでに、これまで暫定王者だったオーランド サリド(メキシコ)を正規王者に昇格させたと発表しています。

3)8月に高山 勝成(仲里)を破りIBF王座も吸収したミニマム級のフランシスコ ロドリゲス(メキシコ)。ロドリゲスも階級を上げるという噂があり、すでにIBF王座は返上済という話もあります。そのロドリゲス、対戦者は未定ながらも、来月15日に比国のリングに登場するという情報があります。

4)WBOスーパーウェルター級王者のデメトリアス アンドラーデ(米)が12月13日、ラスベガスのリングでジャーメール チャーロ(米)を相手に2度目の防衛戦を行います。この挑戦者のチャーロは去る5月、カナダのリングでチャーリー 太田(八王子中屋)に大差判定勝利を収めています。

5)WBAライトヘビー級のレギュラー王者ユルゲン ブレーマー(独)が12月6日、保持する王座の3度目の防衛戦を予定しています。挑戦者は現在までに決定していません。

6)来月8日、ロシアでWBAスーパーミドル級の暫定王座決定戦が行われます。この試合に出場するのはフェドル チュディノフ(ロ)とベン マックロー(豪)
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律樹、一瞬ひやりも大差判定勝利

2014年10月16日 13時02分47秒 | 日本ボクシング
一昨日の13日月曜日、後楽園ホールで行われた試合結果です。
日本スーパーフェザー級戦:
王者内藤 律樹(E&Jカシアス)判定3対0(98-92、98-93x2)挑戦者江藤 伸悟(白井・具志堅スポーツ)

*対戦カードとしてはそれなりに話題を呼んだ一戦。しかし蓋を開けてみると、両者の実力差が表れたといっていいのではないでしょうか。7回に左フックを貰いダウンを被った王者。それ以外は内藤有利の試合展開で終始しています。

判定は大差で王者の防衛を支持。しかし試合内容はそれなりに競った好試合だった様子です。

2度目の防衛に成功した王者。王者返上>>>即世界挑戦とは言わず、まずは国内戦で実力、知名度を上げていってもらいたいものです。

   

18戦目で初の10回戦を経験した江藤。今後に期待が持てる内容だったという声を耳にします。
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この階級、この選手(スーパーフライ級編①)

2014年10月15日 06時13分27秒 | ボクシングネタ、その他雑談
1990年代初頭からの約20年間、それぞれの階級で印象に残った選手を挙げていっております。毎回記載していますが自分自身に科したルールは各選手、登場するのは1階級のみ。また、選んだ選手がその階級実力№1とは限りません。自分がボクシングに興味を抱き始めた時期、1990年代初頭から中盤にかけての活躍した選手が中心になりがちですが、その辺りは多めに見ていただければ幸いです。

フライ級が3度続きましたが今回からスーパーフライ級になります。上限が115ポンドのこの階級。個人的にはスーパーフライより、ジュニアバンタムという名称の方が気に入っています。スーパー、ジュニア云々より、フライ(ハエ)よりバンタム(闘鶏)の方が響きが強そうだからです。現実問題として、ハエはニワトリの餌ですしね...。

さあ本題に入りましょう。今回登場するのは日本が生んだスーパーテクニシャン川島 郭志(ヨネクラ)。日本の長期政権王者の礎を築いた選手と言っても過言ではないでしょう。ここでいう長期政権王者とは川島に始まり、徳山 昌守(WBCスーパーフライ/金沢)、長谷川 穂積(WBCバンタム、フェザー/千里馬神戸/真正)、西岡 利晃(WBCスーパーバンタム/帝拳)、そして現WBCバンタム級王者の山中 慎介(帝拳)となります。現WBAスーパーフェザー級王者内山 高志(ワタナベ)ももちろん安定王者の一人ではありますが、内山の爆発力を考えると、少々違う分類の選手のような気がします。

川島は安定王者ではありましたが、技術者としては特異な存在だったように思えます。徳山は微妙な距離感が持ち味だった選手。長谷川はコンビネーションとフットワーク。西岡は技術者なれど、その左に威力を秘めていましたね。西岡の後輩である山中は、それに通じるものがあります。

   

川島ほどフットワークに依存するテクニシャンは、世界広しといえどもそうはいないでしょう。しかも川島の場合、アウトボクサー特有の「客を飽きさせる」ボクサーではありませんでしたね。観客席からは常に川島のフットワークと技術に対し賞賛の意味のうねり声が常に聞かれました。

1988年8月から1997年2月までのプロ・キャリアの最終戦績は20勝14KO3敗1引き分け。KO率はイメージより高く58%。強打者と謳われたダニー ロメロの52%より上をいきます。

高校時代にインターハイで優勝し、鳴り物入りでヨネクラジムからプロデビューを果たした川島。しかし1992年の夏に日本王座を獲得するまで、KO負けを喫する事2度、引き分けが1度、そして自身の左拳を痛め1年あまりのブランクを経験してしまいます。

しかしその苦い経験を生かしながら自らのスタイルを樹立。日本ボクシング史上最大のテクニシャンの内の一人と呼ばれるまでに成長していきます。

日本王座獲得後はまさに順風満帆のキャリアを迎えます。1994年のゴールデン・ウィーク中に世界王座を獲得した川島はあれよあれよという間に6連続防衛に成功。特に指名挑戦者セルヒオ エスピノ(メキシコ)戦で見せたアウトボクシングはまさに神業といってもいいでしょう。

しかし個人的には1993年4月に行った松村 謙一(JA加古川)戦が一番のお気に入りです。



自身の視力の低下+相性が悪かったジェリー ぺニャロサ(比)に元気なく破れ王座と決別。その試合を最後に現役を引退しています。

川島のボクシングを少々意地悪に分析してみました。川島といえばフットワーク、フットワークといえば川島、といっても過言ではないでしょう。その川島からもしフットワークをとったらどうなるでしょうか?

上記に挙げた日本の安定王者達にあって川島にないもの。それはリードパンチです。リードパンチがなかったからこそ、あそこまでアウトボクシングに徹した、と考える事の出来るのではないでしょうか。また川島は、鉄壁の防御というものも持ち合わせていませんでした。確か引退は視力の低下(怪我?)によるものでした。もし現役を続けていた川島が、年齢の為に脚力を失い、それまでのようにフットワークを使う事が出来なくなっていたら?キャリア後半に無残なKO負けを喫していたかもしれませんね。川島のボクシングはあくまで視力、脚力のいい期間のみ実行できる限定的なもの。そのために川島のボクシングは正統ながらも異端に見えたのかもしれません。



川島の獲得した王座(獲得した順):
日本ジュニアバンタム(現スーパーフライ)級:1992年7月13日獲得(防衛回数3)
WBCジュニアバンタム級:1994年5月4日(6)
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ベテランが王座に返り咲き

2014年10月14日 00時45分19秒 | 世界ボクシング
先週末11日土曜日、メキシコで行われた試合結果です。
IBFスーパーウェルター級戦:
挑戦者コーネリアス バンドレイジ(米)判定3対0(117-109、117-110、117-106)王者カルロス モリナ(メキシコ)

*昨年2月に同王座から滑り落ちたバンドレイジと、昨年9月に同王座を獲得して以来の試合となったモリナの一戦。初回と10回にダウンを奪った元王者が、予想外の大差判定勝利を収め王座返り咲きに成功しています。



41歳と6ヶ月にて世界王者に返り咲いたベテランですが、正直これといった印象はありません。バンドレイジ云々より、現在のスーパーウェルター級はどうもパッとしませんね。フロイド メイウェザー(米)がWBAとWBCの2冠を保持するも、この階級での試合出場はもうないでしょう。サウル アルバレス(メキシコ)が同級ナンバー1になるでしょうが、自身の怪我のために次戦は来年に持ち越し。ミドル級では体格的に不利なミゲル コット(プエルトリコ)が同級に再転向、例えば、アルバレスとWBAもしくはWBCの空位になるであろう王座決定戦出場というのが一番だと思いますが、どうでしょうかね?
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内山、三浦のライバルが防衛に成功

2014年10月13日 23時10分43秒 | 世界ボクシング
今月4日、米国コネチカット州で行われた試合結果です。
IBFスーパーフェザー級戦:
王者ランチェス バルテレミ(キューバ)判定3対0(120-108x3)挑戦者フェルナンド サウセド(亜)

*現在、同級のWBA、WBC王者には内山 高志(ワタナベ)、三浦 隆司(帝拳)がそれぞれ君臨。WBO王座にはミゲル アンヘル ガルシア(米)という強豪も存在しています。

そんな実力者が揃っている現在のスーパーフェザー級トップ戦線ですが、上記の3王者は揃って不活発なリング活動ときています。実力は中々ながらも現在は第4の王者的なバルテレミですが、この試合は今年3度目の世界戦出場となります。

その3度目の世界戦に3ヶ月前に獲得した王座の初防衛を賭けたキューバ人。見事なシャットアウト劇を演じています。3人のジャッジが揃って120対108というのは中々珍しいケースといっていいでしょう。

これから年末に賭けて日本の2王者が防衛を予定しているようですが、このスーパーフェザー級には果たして来年に向けどんな展開が待ち受けているのでしょうか?
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村中、2度目の防衛に成功

2014年10月12日 02時13分25秒 | 日本ボクシング
今月4日、後楽園ホールで行われた試合結果です。
日本フライ級戦:
王者村中 優(フラッシュ赤羽)TKO8回1分32秒 挑戦者阪下 優友(角海老宝石)

*昨年師走に僅差の判定で粉川 拓也(宮田)を破り、同王座に就いた村中。4月には世界挑戦の経験を持つ黒田 雅之(川崎新田)を最終回にストップし、保持する王座の初防衛に成功しています。

強豪相手に勝ち星を重ね、評価を上げてきた村中。今回の挑戦者は、3年前の新人王とはいえ今回が初の10回戦登場となった阪下。いわば格下の相手です。最終的には右一発で試合を終わらせた王者ですが、格下を相手に接戦を演じた村中。同級のOPBF(東洋太平洋)王座には江藤 光喜(白井・具志堅)という、これまた不安定な好選手が存在。両選手の一騎打ちが見てみたいものです。

   
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