DAISPO WORLD BOXING EXPRESS

今年もやってるやってる~

今週末の試合予定

2016年05月21日 00時02分47秒 | 世界ボクシング
2016年5月第3週末の試合予定です。

21日 土曜日
ニュージーランド
IBFヘビー級挑戦者決定戦:
ジョセフ パーカー(ニュージーランド)対 カルロス タカム(カメルーン)

ロシア
2団体クルーザー級王座統一戦:
IBF王者ビクトル ラミレス(亜)対 WBA(スーパー)王者デニス レベデフ(露)

WBAライトヘビー級戦(暫定王座):
王者フェリックス バレラ(ドミニカ)対 挑戦者ドミトリー ビボル(キルギスタン)

英国
ヘビー級10回戦:
デビット ヘイ(英)対 アーノルド ジェルジャイ(コソボ)

ヘビー級10回戦:
シャノン ブリッグス(米)対 エミリオ サラテ(亜)

*この一週間に2度の対戦者変更を余儀なくされたブリッグス。まずは無事に試合が行えることを祈っております。

米国・ネバダ州
IBFスーパーウェルター級戦:
王者ジャモール チャーロ 対 挑戦者オースティン トラウト(共に米)

WBAスーパーウェルター級戦:
王者エリスランディ ララ(キューバ)対 挑戦者バネス マーティロスヤン(アルメニア)

WBCスーパーウェルター級王座決定戦:
ジャーメル チャーロ(米)対 ジョン ジャクソン(バージン諸島)

WBAクルーザー級戦(レギュラー王座):
王者ベイビュート シュメノフ(カザフスタン)対 挑戦者ジュニア ライト(米)


25日 水曜日
中国・北京
IBFフライ級戦:
王者アムナット ルエンロエン(タイ)対 挑戦者ジョンルエル カシメロ(比)
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ゴロフキンがWBCミドル級の唯一王者に(色々:05‐20‐16)

2016年05月20日 01時23分44秒 | 世界ボクシング
最近(2016年5月20日ごろ)のニュースです。

1)昨年11月にミゲル コット(プエルトリコ)を破りWBCミドル級王座を獲得しているサウル アルバレス(メキシコ)。今月頭にはアミア カーン(英)を一発でKOし初防衛にも成功しています。アルバレス(通称カネロ)が同王座を獲得する以前に同暫定王座を獲得しているのがゲナディー ゴロフキン(カザフスタン)。ご存知の通りゴロフキンはWBCの暫定王座の他にWBAのスーパーベルトとIBF王座を保持しています。

カーン戦後から「ゴロフキン対アルバレス」戦実現へ向け交渉が開始されたと思った直後、アルバレスがWBC王座を返上。それに伴いWBCは即ゴロフキンを正規王者に昇格させています。両選手の対戦交渉は継続中だそうですが、どうなんでしょうかね?兎にも角にもWBCミドル級王座が一つになったこと事態は歓迎されることでしょう。

2)本来なら現地時間の明日にロシアで予定されていたWBCヘビー級戦、王者デオンティ ワイルダー(米)対 アレクサンデル ポベドキン(露)戦。挑戦者がドーピングで問題を起こしているようで、この一戦は無期延期となっています。

3)WBCよりいち早く同じような問題を起こしていたのがWBA。3月にレギュラー王座を獲得していたルーカス ブラウン(豪)は、結局は王座剥奪+3月の試合は無効試合になった様子。

4)WBCヘビー級戦は延期となっていますが、同じ興行で予定されていたWBA、IBFでのクルーザー級王座統一戦、WBAライトヘビー級の暫定王座戦はそのまま決行のようです。

5)クルーザー級王座の統一戦を前に、WBA王座を保持しているデニス レベデフ(露)はスーパー王者に昇格。その王座統一戦の前日(現地時間の今日20日)には、フランスで同レギュラー王座決定戦が決行されます。さらに21日には米国・ネバダ州で、同暫定王座を保持しているベイビュート シュメノフ(カザフスタン)がジュニア ライト(米)を迎え、昨年7月に獲得している王座の初防衛戦を行うことが発表されています。WBAはクルーザー級のスーパー王者と暫定王者の対戦を120日以内に行うように指令を出しているそうです。

6)先月頭にアルツーロ アブラハム(独)を大差判定で破りWBOスーパーミドル級王座を獲得しているヒルベルト ラミレス(メキシコ)。7月23日にドミニク ブリッチ(独)を相手に初防衛戦を行うことが決定しています。

7)ラミレスの初防衛戦の一週間前の16日に早くもアブラハムが地元ドイツで再起戦を予定。対戦相手は未定です。

8)アブラハムと同じ興行で行われるのがWBAスーパーミドル級のレギュラー王座戦。1月に同王座を獲得しているジョバンニ デ カロリス(伊)が、アブラハムの若き同胞タイロン ツォイゲを相手に初防衛戦を行います。
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この階級、この選手(ジェシー ジェームス レイハ:スーパーフェザー級②)

2016年05月19日 00時19分27秒 | ボクシングネタ、その他雑談
1990年代初頭からの約四半世紀、それぞれの階級で印象に残った選手を挙げていっております。記載上のルールは各選手、登場するのは1階級のみ。また、選んだ選手がその階級の実力№1とは限りません。

ちょうど子供の日になりますが、前回からスーパーフェザー級の選手を紹介しています。ヘナロ エルナンデス(米/帝拳)がその一番手を勤めました。その安定王者に続く選手は同級でWBC王座を獲得したジェシー ジェームス レイハ(米)。決して強豪選手ではありませんでしたが、このスーパーフェザー級を振り返る時、常に自分の中で過ぎる選手です。


(今回の主役、ジェシー ジェームス レイハ。肩に掛けているのはWBCのベルト。手前はNABFx2とIBA)

レイハの通算戦績は47勝(19KO)7敗(5KO負け)2引き分け。KO率は33%とこの辺りの階級では低いといっていいでしょうね。ちなみに三浦 隆司(帝拳)のKO率は66%で内山 高志(ワタナベ)のそれは77%になります。

レイハの戦績を世界戦のみに絞ってみると1勝(判定勝利)1引き分け6敗(5KO負け)と散々なもの。しかしレイハを破った面々はガブリエル ルエラス(米)、アズマー ネルソン(ガーナ/両選手の第3戦目)、オスカー デラホーヤ(米)、コンスタンチン チュー(豪)、そしてアルツロ ガッティー(米)。しかもレイハとの対戦時、それらの選手が波に乗りまくっていました。レイハはまさに格好なやられ役に徹したわけですね。

初めて見たレイハの試合は1993年9月10日、米国・テキサス州で行われたWBCスーパーフェザー級戦です。その試合でレイハはアフリカの生んだ名王者ネルソンに挑戦。ネルソン陣営からすると、レイハは試合開催地であったサンアントニオ出身ながら、1階級下のフェザー級を主戦場としている安全パイ的挑戦者でした。蓋を開けて見ると案の定怖さのない選手。しかし接近戦を中心に巧さを発揮する好選手。王者ネルソンからすると、幸運な引き分け防衛で逃げ切ることに成功しました。

   
(レイハの出世試合、ネルソンとの第1戦)

この「ネルソン対レイハ」の初戦のメイン・イベントとして行われたのがWBCウェルター級戦、王者パーネル ウィテカー(米)対 挑戦者/WBCスーパーライト級王者のフリオ セサール チャべス(メキシコ)による究極の大一番でした。その試合でメキシコ人初の4階級制覇を目指していたチャべスですが、ウィテカーの技巧の前に大苦戦。チャべスは何とか黒星を避けることは出来ましたが、自身88戦目にして初めて白星以外の結果がその戦績に載せられる事になってしまいました。当時、現在と違い3階級制覇以上を達成することは非常の難しいということを嫌というほど教えられた一戦でした。

さて、話をレイハに戻します。レイハが世界王座を獲得したのは翌年5月に行われたネルソンとの再戦。序盤戦にダウンを奪ったレイハは、今度は明白な判定勝利を収め、自身ちょうど30戦目にして世界の頂点にたどり着きました。その「ネルソン対レイハ」の第2戦目のメインでは、同年1月にWBCスーパーライト級王座を失っていたフリオ セサール チャべス(メキシコ)が、宿敵フランキー ランドール(米)に苦戦の末負傷判定勝利を収め王座返り咲きに成功しています。振り返ってみると、1994年はボクシング界にとって大きな転換期でしたね。1980年代中盤から活躍していたチャべス、ネルソンが大きな陰りを見せると同時に、デラホーヤが当時はマイナー団体ながらもWBO王座の2階級制覇を足早に達成しました。

レイハの政権は長くは続かず、僅か4ヵ月後にはその王座から転落してしまいます。レイハから王座を奪取したのは勢いを武器にした好戦的なガブリエル ルエラス。ルエラスが放ったアッパーは、レイハのガードを突き破りとんでもないダウンを奪っています。漫画顔負けのパンチを放ったルエラスには驚きましたが、そのパンチによるダウンから立ち上がり、フルラウンド戦い抜いたレイハもたまげたものです。

その後レイハは常にスーパーフェザー級、ライト級、そしてスーパーライト級のトップクラスの選手たちとコブシを交えていきます。しかし残念ながら世界王座再獲得はなりませんでした。

王座から転落した翌年1995年師走、ニューヨークのリングに登場したレイハ。WBOライト級王座に君臨していたデラホーヤに挑戦しますが2回で一蹴されてしまいます。当時のデラホーヤは波に乗りまくっていました。半年後にはスーパーフェザー級に再降格し、WBCスーパーフェザー級王座に返り咲いていたネルソンにまたまた挑戦します。しかし当時のネルソンは異様なほど好調を維持しており、ネルソンから見て相性の悪いレイハにも手が負えませんでした。その後もう一度対戦する両選手ですが、対戦戦績はレイハから見て2勝1敗1引き分け。歴史に残る名選手と激闘を4度も行い、勝ち越したという事自体レイハにとって名誉であり、またその実力を示した事と言っていいでしょう。


(「金の卵」デラホーヤとニューヨークで対戦)

1998年11月にはIBFライト級王者シェーン モズレーに挑戦しますが、そのスピードとパンチの回転力についていけずに完敗。2003年1月には60戦近くの長いキャリアで唯一の海外遠征をします。豪州に乗り込んだレイハは3団体統一スーパーライト級王者コンスタンチン チュー(米)に挑戦。しかし両者の体格差、実力差は大きく完敗。2年後に再びスーパーライト級で世界王座に挑戦しますが、アルツロ ガッティーの強打に沈みます。その試合後、現役からの引退を発表しています。


(唯一の海外試合であるチューとの戦い)

レイハが獲得した王座(獲得した順):
NABFフェザー級:1992年3月3日獲得(防衛回数1)
WBCフェザー級:1994年5月7日(0)
NABFライト級:1997年3月22日(1)
IBAライト級:1998年7月11日(0)

レイハのプロデビューは1988年10月まで遡ります。プロ転向前には23勝5敗というアマチュアのレコードを残しているレイハ。身長165センチとフェザー級でも小柄の選手でしたが、接近戦で巧さを発揮する技巧派でした。その後2005年1月に行われた対ガッティー戦まで戦い続けたレイハ。世界戦では散々な結果を残してしまいましたが、元IBFフェザー級王者トロイ ドーシー(米)、元WBAスーパーバンタム、WBOフェザー級王者ルイ エスピノサ(米)、フロイド メイウェザー(米)の叔父の一人ジェフ、ガッティーと激戦を演じたアイバン ロビンソンとミッキー ワード(米)、そしてシドニー五輪に出場し、プロでの活躍が期待されていたフランシスコ ボハド(米)等実力者達にはきっちりと勝利を収めています。


(レイハの最終戦、対ガッティー戦)

レイハが獲得したWBCスーパーフェザー級王座には最近、日本の三浦 隆司や粟生 隆寛(共に帝拳)を就いています。もし三浦、粟生の両選手が同級で活躍していた頃のレイハと対戦した場合、どんな試合になるのでしょうかね。対戦カード的には三浦、粟生共にレイハとはかみ合うでしょう。ただ最終的には老獪なレイハの前に一歩及ばず(僅差判定負け)という予想をしますが、どうでしょう。

ちなみにレイハは現在、地元のサンアントニオで2つのボクシングジム(どちらかと言えばスポーツジム)の経営を中心に、ビジネスマンとして中々の手腕を振るっているようです。引退後も成功しているボクサーの話を聞くのはいいものです。

   
(レイハ氏が経営するジム)
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ハスキンス、初防衛に成功(IBFバンタム級)

2016年05月18日 00時22分13秒 | 世界ボクシング
先週末14日、英国で行われた試合結果です。
IBFバンタム級戦:
王者リー ハスキンス(英)判定3対0(119-108、118-110x2)挑戦者イバン モラレス(メキシコ)

*昨年6月、岩佐 亮佑(セレス)を6回TKOで下し暫定王座を獲得したハスキンス。11月には米国に乗り込み、当時の正規王者ランディ カバジェロ(米)が前日計量で、何とバンタム級リミットを5.5ポンドも上回る失態を演じ王座を剥奪されています。ハスキンス(英)との体重差がありすぎるため試合自体も中止なっており、それまで暫定王者だったハスキンスが自動的に正規王者に昇格た経緯があります。

戦わずしてIBFバンタム級の唯一王者に君臨することになったハスキンスですが、それと引き換えに11ヶ月ぶりの実戦となってしまいました。そんなハスキンスに挑戦したのが元4階級制覇王のエリック、WBOスーパーフライ級王座を保持していたディエゴの年がかなり離れた実弟イバン。試合の方はモラレスがプレッシャーをかけ続け、それを王者がさばき続ける展開に終止。判定は大差でハスキンスの初防衛を支持しています。

念願の初防衛に成功したハスキンスの次の挑戦者は既に決定済。同国人で元同王座保持者のスチュワート ホールとの防衛戦になります。ホールも前に出るタフなファイタータイプの選手。ハスキンスからすれば今回の試合同様の試合内容が予想されます。
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井上、八重樫が共に判定防衛(WBOスーパーフライ級他)

2016年05月17日 00時51分54秒 | 世界ボクシング
今月8日、有明コロシアムで行われた試合結果です。
WBOスーパーフライ級戦:
王者井上 尚弥(大橋)判定3対0(118-109x2、116-111)挑戦者ダビド カルモナ(メキシコ)

*結果は井上の予想通りの圧勝。井上の判定勝利は、2013年8月にプロ4戦目で日本ライトフライ級王座を獲得して以来のものとなりました。その時に対戦したのは現在2階級下のWBA王座を保持している田口 良一(ワタナベ)。ある意味その試合以降、田口が一つ上のレベルのボクサーになったと言っていいのではないでしょうか。

試合後、両コブシの負傷を明かした井上。次の防衛戦は例年通り年末になりそうです。


IBFライトフライ級戦:
王者八重樫 東(大橋)判定2対1(116-113、115-113、113-115)挑戦者マルティン テクアペトラ(メキシコ)

*試合後、この一戦の数週間前に左肩関節の筋肉を痛めていた事を明かしている八重樫。かなりの重症だったようです。何はともあれ格下相手に苦労しながらも競り勝った八重樫。慢性的な顔の負傷に加え今回の故障。まさに満身創痍とは現在の八重樫のことを言うのでしょうね。今後が心配です。


OPBFスーパーフライ級戦:
王者井上 拓真(大橋)TKO2回1分46秒 挑戦者アフリザル タンボレシ(インドネシア)

*その才能は認められていながらも、KO勝利から遠ざかっていた井上弟。2014年9月以来のKO/TKO勝利を収めることに成功しています。世界挑戦に標準を合わせつつある拓真。現在のスーパーフライ級王者は、

WBA(レギュラー):河野 公平(ワタナベ)
WBA(暫定):ルイス コンセプション(パナマ)
WBC:カルロス クアドラス(メキシコ/帝拳)
IBF:マクジョー アローヨ(プエルトリコ)
WBO:実兄尚弥

どの王者(もちろん尚弥以外)と対戦してもそれなりの試合は期待できるでしょう。問題はタイミングとプロモーション。河野とクアドラスは先月に防衛戦をこなしたばかり。コンセプションは常に面白い試合を提供しますが、「暫定」の2文字が取れない限り対戦はないでしょう。自身の負傷で昨年の7月以来試合を行っていないアローヨ。同団体での暫定王座決定戦も行われるとの噂もありましたが、現在までのその試合は発表されていません。しかしアローヨが指名防衛戦を終えるまでIBF王座への挑戦はないでしょうね。という事は拓真の標的はA又はCということでしょうか?
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村田、10連勝を飾る(ミドル級)

2016年05月16日 01時30分11秒 | 世界ボクシング
先週末14日・土曜日、香港で行われた試合結果です。
ミドル級10回戦:
村田 諒太(帝拳)TKO4回2分50秒 フェリペ サントス ペドロソ(ブラジル)

*初回から右を次々に当てていき、ブラジル人を圧勝した村田。無難な試合内容でプロ10連勝(7KO)を飾っています。

予想通りの圧勝を果たした村田は7月23日に米国・ネバダ州ラスベガスで次の実戦を行います。村田が対戦するのはジョージ タドーニッパー(米)。ここまでの戦績が34勝(24KO)2敗(2KO負け)3引き分けの選手で、以前WBC米大陸王座を獲得した経験を持つ37歳の選手。まあ、層の厚い本場ミドル級の中堅選手といった所ではないでしょうか。
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加納、世界へ前進(OPBFミニマム級:シルバー王座?)

2016年05月15日 01時38分38秒 | 世界ボクシング
一週間前の8日、三田市総合文化センターで行われた試合結果です。 
OPBF(東洋太平洋)ミニマム級王座決定戦(シルバー/暫定王座?):
加納 陸(大成)判定2対1(117-111x2、113-115)メルリト サビーリョ(比)

*2013年師走に比国でデビューを果たした加納。半年後の19歳の誕生日を迎えます。その加納が目論んでいるのは、元WBCミニマム、WBAライトフライ級王者井岡 弘樹(グリーンツダ)が達成している18歳と9ヶ月での日本人世界王座奪取最年少記録を破ること。今回のサビーリョ戦は、その記録達成への試金石戦となります。

対戦者のサビーリョは以前同王座を保持していたばかりでなく元WBO王者でもあります。そのキャリアは加納の3倍近くある32歳。しかし加納はそんな先輩王者を相手に堂々とした試合を展開していきます。

前半戦をリードしたのは若き日本人。しかし中盤戦は比国人が盛り返し、後半戦突入前までは五分の展開。このままサビーリョが逆転するのでは?と思われましたが加納がボディー攻撃を中心に比国人を攻め試合終了。判定は割れましたが12戦目(10勝1敗1引き分け)でOPBF王座を獲得することに成功しています。

現在OPBFの正規王座には中国の熊 朝忠が君臨しているため、この試合は暫定王座決定戦として行われたと多くでは記載されています。しかしジョー小泉氏によるFightnewsのリポートでは「シルバー」王座戦として載せられていました。

さて、元世界王者サビーリョを破ったことにより世界挑戦が現実化してきた加納。この試合前、サビーリョはOPBFとWBOの1位にランキングされていました。現在WBOの最軽量級王座は空位で、1位がこの比国人。2位には高山 勝成(仲里)が君臨中。試合会場に訪れていた高山も加納との対戦を望んでいるようであり、今夏にもその一戦が実現しそうな様子です。
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今週末の試合予定

2016年05月14日 00時14分58秒 | 世界ボクシング
2016年5月第2週末の試合予定です。

14日 土曜日
香港
ミドル級10回戦:
村田 諒太(帝拳) 対 フェリペ サントス ペドロソ(ブラジル)

英国
IBFバンタム級戦:
王者リー ハスキンス(英)対 挑戦者イバン モラレス(メキシコ)


16日 火曜日
神戸市中央体育館
OPBF(東洋太平洋)スーパーバンタム級戦:
王者久保 隼(真正) 対 ベンジー スガノブ(比)




20日 金曜日
フランス
WBAクルーザー級王座決定戦(暫定王座):
ユーリ カレンガ(コンゴ/仏)対 ジョエルニー ドルティコス(キューバ)

*試合前日に、突然とレギュラー王座から暫定王座戦へ降格。しかし試合自体はかなり期待が持てるでしょう。
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三浦、左一閃!(色々:05‐13‐16)

2016年05月13日 00時17分29秒 | 世界ボクシング
最近(2016年5月13日ごろ)のニュースです。

1)今秋に、アンドレ ワード(米)とのライトヘビー級頂上決戦が行われると噂される3団体ライトヘビー級統一王者のセルゲイ コバレフ(露)。7月11日にその大一番を前に故郷のリングでイサック チレノベ(マラウイ)を迎え防衛戦を行います。コバレフがロシアのリングに登場するのは2011年師走以来、世界王座を獲得する1年半前になります。このような事を「故郷に錦を飾る」というのでしょうね。ちなみにその試合でコバレフは、WBCのABCO(ABC?)王座を獲得しています。

2)昨年師走、当時空位だったIBFライト級王座を獲得し、同スーパーフェザー級に続く2階級目の王座を獲得しているランセス バルテレミ(キューバ)。来月3日に以前同王座を放棄しているミッキー ベイ(米)を迎え初防衛戦を行います。

3)翌4日、元IBFバンタム級王者のポール バトラー(英)が現在保持しているWBOインターナショナル・スーパーフライ級王座の初防衛戦をぺッチパンポーン ゴーキャットジム(タイ)を相手に行います。このタイ人、これまでに同級のWBOアジア、WBO環太平洋、PABA、ABCO王座を次々に獲得してきた選手。敵地英国でどのようなパフォーマンスを見せれるかに注目が集まります。なおこの試合には、WBO王者井上 尚弥(大橋)への挑戦権も争われるそうです。

4)その6日後の10日、井上から世界王座から引き摺り下ろされたオマール ナルバエス(亜)が現在保持しているIBFラテン・バンタム級王座の初防衛戦を行います。40歳のベテランに挑戦するのはベネズエラのブレイロア テラン(Breilor Teran)。

5)「バトラー対ぺッチパンポーン」戦が行われる興行にはWBOスーパーウェルター級王者リーアン スミス(英)も登場。プレドラック ラドセビッチ(モンテネグロ)を相手に保持する王座の2度目の防衛戦を行います。

6)WBAスーパーフェザー級のレギュラー王座を保持するハビエル フォルトゥナ(ドミニカ)が来月24日、中国の北京のリングに登場。ジェイソン ソーサ(米)を相手に2度目の防衛戦を行います。このソーサは昨年師走にニコラス ウォータース(ジャマイカ)と対戦し、幸運な引き分けを経験している選手です。

7)WBOライトフライ級王者のドニー ニエテス(比)が今月28日、元IBF、WBO(統一ではない)王者ラウル ガルシア(メキシコ)を迎え9度目の防衛戦を行います。

8)前WBCスーパーフェザー級王者の三浦 隆司(帝拳)が先週末7日、後楽園ホールのリングに登場。スーパーフェザー級とライト級の約中間である133ポンド契約の体重で1でジミー ボルボン(比)を162秒でKO。世界王座転落後の再起戦を見事な左で飾っています。

三浦が最後に後楽園ホールのリングに上がったのは世界王者になる前の2012年6月。三浦にとってある意味、故郷に錦を飾った事になるのではないでしょうか。世界王座から転落はしてしまった三浦ですが、王座奪回はもちろん、今後も活躍が期待できそうです。
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クロラ、王座統一に成功(WBAライト級)

2016年05月12日 00時35分46秒 | 世界ボクシング
先週末7日、英国で行われた試合結果です。
WBAライト級王座統一戦:
レギュラー王者アンソニー クロラ(英)KO7回1分31秒 暫定王者イスマエル バルロソ(ベネズエラ)

*この試合を見ていると、2000年6月に行われたヒルベルト セラノ(ベネズエラ)対 畑山 隆則(横浜光)戦を連想してしまいました。偶然にもその一戦で争われたのが今回の試合と同じWBAのライト級タイトル。挑戦者の畑山が、辛抱強くガードを固めながら前進。合計5度のダウンを奪い8回KO勝利を収め2階級制覇に成功しました。

今回の一戦、ガードを固め我慢強く前に出たのがクロラ。バルロサはサウスポースタイルからの長い右でそんな英国人をコントロールして行きます。圧倒的な手数で試合をリードしているベネズエラ人。しかしクロラはそのほとんどのパンチをブロッキングしていきます。回を重ねる毎に暫定王者のボクシングに慣れていったクロラ。隙を見ては数は少ないながらも有効的なパンチを当てていきます。


(リードを許すも、隙を見ては反撃するクロラ)

試合展開が逆転したのは5回。それまで手数で勝っていたバルロソのそれを英国人が上回ります。続く6回、流れはさらにクロラに傾いていきます。この回、ダウンはありませんでしたが上も下も効いてしまったバルソラ。私(Corleone)は10対8でクロラのラウンドとしています。そして7回、最後は英国人の右ボディーを食らったバルソラはカウント内に立つことは出来ず。


(クロラの右ボディーで沈んだバルソラ)

数字的には大逆転を果たしたクロラ。11月に獲得した王座の初防衛に成功したクロラ。6回終了時までの採点では、0対3(55-58、55-59x2)でリードを許していました。師走にクロラの同胞ケビン ミッチェルを下し暫定王座の座に就いていたバルロソ。パンチによるダメージと、自らのガス欠により王座から転落。この試合結果、WBAライト級にはクロラが唯一の王者として君臨することになりました。


(クロラ、WBAライト級の唯一王者に)
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