DAISPO WORLD BOXING EXPRESS

今年もやってるやってる~

10月に山中の対抗王者同士が激突(色々:08‐11‐17)

2017年08月11日 00時14分19秒 | 世界ボクシング
最近(2017年8月11日ごろ)のニュースです。

1)2月にスーパー王者だったラウシー ウォーレン(米)を下し、暫定王者から一気にWBAバンタム級の頂上王者に昇格したザナ ザキヤノフ(カザフスタン)。10月21日に北アイルランドに乗り込み、IBF同級新王者ライアン バーネット(英)と2団体バンタム級の王座統一戦を行います。ザキヤノフはウォーレン戦でマイナー団体IBO同級王座も獲得していますが、10月の試合でその王座も争われるかは不明です。

2)ザキヤノフに敗れているウォーレンは先月末29日、再起戦で元IBFスーパーフライ級王者マクジョー アローヨ(プエルトリコ)と対戦。明白な判定勝利を収め再起に成功するとともに、一階級下のスーパーフライ級でのデビュー戦を飾っています。

3)5月に来日し、八重樫 東(大橋)に予想外の初回TKO勝利を収めているミラン メリンド(比)。メリンドが来月16日に行うヘッキー ブドラー(南ア)との防衛戦には、メリンドのIBF王座に加え、ブドラーが保持しているマイナー団体IBO王座のベルトも争われる事が決定しています。

4)かつてスーパーフライ級で、合計3つの世界王座を獲得したクリスチャン ミハレス(メキシコ)。先月末29日にコロンビアの中堅選手ラファエル エルナンデスと無冠戦10回戦で対戦し、大差判定勝利を収めています。現在はフェザー級を主戦場にしているミハレスが、今年は4月の試合に続いてスーパーフェザー級のウェートで実戦を行っています。

5)同日、前IBFスーパーウェルター級王者で、ミドル級に転向してきたジャモール チャーロ(米)がWBC1位のセバスチャン ヘイランド(亜)と対戦。4回TKO勝利を収め、来月行われるゲナディー ゴロフキン(カザフスタン)とサウル アルバレス(メキシコ)戦の勝者にしっかりと標準を合わせています。

6)ウラジミール クリチコ(ウクライナ)が引退したため、新たな対戦相手を探さなければいけなくなったIBFとWBAスーパー王座の保持者であるヘビー級王者アンソニー ジョシュア(英)。そのジョシュアに対し、IBFはクブラト ブーレフ(ブルガリア)、WBAはルイス オルティス(キューバ)と対戦するようそれぞれ勧告しています。
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再戦へ(WBAミドル級:第2の王座)

2017年08月10日 00時07分05秒 | 世界ボクシング
10月22日、両国国技館で予定される試合です。
WBA世界ミドル級戦(第2の王座):
王者アッサン エンダム(仏)対 挑戦者村田 諒太(帝拳)

*5月に行われた両雄の対戦は、論議を呼ぶ判定の結果エンダムが勝利。暫定王者からレギュラー王者に昇格しています。その結果、秋に行われる再戦では、両者の立場が若干ことなります。何はともあれこの一戦、あくまでWBAミドル級第2の王座戦になります。

この一戦が単発の世界戦で行われることはないと思われます。多分5月と同様、WBCライトフライ級とWBCフライ級戦も加えられるのではないでしょうか。ひょっとしたらWBOフライ級戦、新王者木村 翔(青木)対指名挑戦者で村田の同僚である五十嵐 俊幸が行われるかもしれませんね。
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益田、大逆転TKO負け(OPBFバンタム級ほか)

2017年08月09日 00時11分05秒 | 世界ボクシング
先月末30日、大阪・住吉区民センターで行われた試合結果です。
OPBF(東洋太平洋)バンタム級戦:
王者マーク ジョン ヤップ(比/六島)TKO4回2分59秒 挑戦者益田 健太郎(新日本木村)

*2度獲得した日本王座を返上し、さらなるステップアップを図るために大阪に乗り込んできた益田。初回に一気に3度のダウンを奪うという大チャンスを得たのですが、その後は停滞。結果的にはヤップに大逆転の機会を与えてしまいました。

2012年以降、日本のリングを拠点に戦い続けているヤップ。異国で戦う頼もしさというのでしょうか、日本の選手の踏み台にならず、逆に日本人選手を踏み台にし世界との距離を少しづつ縮めているようです。来週に防衛戦を予定しているWBC王者の山中 慎介(帝拳)が勝利を収めた場合、次の挑戦者にこの比国人が選ばれるかもしれません。


OPBFミドル級戦:
王者太尊 康輝(六島)判定3対0(119-109、117-109、115-111)挑戦者ロックハート ブランドン シェーン(米/森岡)

*OPBF王座の権威低下の象徴的対戦カードというべきでしょうか、王者はタイトル戦に不適切な挑戦者を選んでしまい、それに加えて不本意な内容の試合を演じてしまいました。

4回にダウンを奪うなど終始試合をリードし、昨年11月に獲得した王座の2度目の防衛に成功した太尊。しかし挑戦者は今回が初のタイトル戦出場。ここまでの戦績は8勝(7KO)5敗(2KO負け)1引き分け。しかもこれまでに10回戦の試合出場すら1度もありません。こんなレベルの試合を認定してしまうから、WBOの地域王座まで認可されてしまうんですよ。村田 諒太(帝拳)を除けば、見るべきものが非常に少ないというのが日本ミドル級の現状なんでしょうね。


OPBFスーパーウェルター級戦:
王者ラーチャシー シットサイトーン(タイ)TKO11回1分42秒 挑戦者ジャンボおだ信長本屋ペタジーニ(六島)

*4月に大石 豊(井岡弘樹)に大逆転勝利を収め、同王座を獲得しているラーチャシー。その4ヵ月前の昨年師走には、母国でピューマ渡久地ジムのコブラ諏訪に判定勝利を収め、WBCのもう一つのアジア下部組織であるABCO王座も獲得しています。

4戦続けて日本人との対戦となったラーチャシー(諏訪とは昨年4月にも対戦)。やたらと長いリングネームの挑戦者を試合開始から攻め続けて、終盤11回にTKO勝利を収めることに成功。4月に獲得した王座の初防衛に成功しています。

最近では珍しいタイ人のOPBF王者。現在1位にはこれまた日本の竹迫 司登(ワールドスポーツ)が君臨しており、近い将来にラーチャシーが日本のリングに登場する機会が訪れるかもしれませんね。
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ガルシア、ブローナーを退ける(スーパーライト級)

2017年08月08日 02時33分40秒 | 世界ボクシング
先月末29日、米国・ニューヨーク州で行われた試合結果です。
スーパーライト級12回戦:
WBCライト級王者ミゲル アンヘル ガルシア 判定3対0(116-112x2、117-111)元世界4階級制覇王者エイドリアン ブローナー(共に米)

*無冠戦ながらも注目度が高かったこの試合。それもその筈。ガルシアは現役のWBCライト級王座保持者で、すでに3階級制覇を達成。対するブローナーはリング外でのゴタゴタが絶えませんが、ガルシアの上をいく4階級制覇達成者。体重オーバーや、意外な苦戦を強いられることはありましたが、この試合前までの36戦で敗れたのは僅か2試合。疑いのない実力者同士の一戦だったことは疑いのない事実でしょう。

回を重ねるごとに、徐々に徐々にペースアップを図り、最終的には明白な勝利を収めたガルシア。現在、WBOスーパーフェザー級王者ワシル ロマチェンコ(ウクライナ)やWBC/WBOスーパーライト級王者テレンス クロフォード(米)が実力No1候補の一角として君臨しています。ガルシアはちょうど1年前に2年半ぶりのリング復帰を果たしていますが、そのブランク以前、ロマチェンコやクロフォード以前に注目を浴びていたのがこのガルシアです。まあ、今回の勝利は当然と言えば当然でしょうね。

今回の勝利により、本来あるべき地位に戻りつつあることを証明したガルシア。試合前には「対ブローナー戦はスーパーライト級では単発的試合で、その後はライト級に戻る」ような事を言っていましたが、今後の方針はどのようになるんでしょうかね。ちなみにクロフォーオドは今月19日、IBF/WBA王座保持者のジュリアス インドンゴ(ナミビア)と4団体のスーパーライト級王座を賭け対戦。ガルシアのライト級での対抗王者であるホルヘ リナレス(ベネズエラ/帝拳)は来月23日、ガルシアの本拠地である米国・カリフォルニア州で、保持するWBA王座の防衛戦を予定しています。
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久我、田村を振り切る(日本スーパーバンタム級ほか)

2017年08月07日 00時31分50秒 | 日本ボクシング
先月末29日、後楽園ホールで行われた試合結果です。
日本スーパーバンタム級戦:
王者久我 勇作(ワタナベ)判定3対0(97-94x2、96-94)挑戦者田村 亮一(JBスポーツ)

*今年の2月、2度目の王座挑戦で同王座を獲得している久我。6分内で終わらせた王座獲得戦同様、今回の初防衛戦でもその強打爆発が期待されていました。

試合はその期待通りの展開になっていくのですが、どうしてどうして。今回が王座初挑戦となる田村が中盤以降に驚異的な粘りを見せ王者に対抗していきました。結局は前半の貯金で逃げ切った形となった久我ですが、試合後、本人も苦しい試合展開だったと言及。今後の防衛ロードも厳しい試合が待ち受けていそうな予感がします。


OPBF(東洋太平洋)ミニマム級王座決定戦:
小浦 翼(E&Jカシアス)KO4回3分9秒 ジェイセヴァー アブシード(比)

*本来ならこの日、アブシードの同胞リト ダンテ(比)と同王座を争う予定だった小浦。しかし試合直前の対戦者変更をものともせずに、最後は比国人をボディーでKO。初の王座獲得とともに、全勝記録を11に伸ばしています。ここまで小浦が築いてきたKO/TKOの数は8で、パーセントに換算すると73という最軽量級では驚異的な数字。今後の活躍に大きな期待が持てそうな新王者です。
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内山も引退を表明

2017年08月06日 00時02分47秒 | 世界ボクシング
WBAスーパーフェザー級王座を11度守ってきた内山 高志(ワタナベ)が先月末、現役からの引退を発表しています。

内山の引退、経歴についてはここで改めて書く必要はないでしょう。個人的には内山の試合を見るのが大好きでした。その強打の半面、打たれ脆さがあり時々ダウンを喫していた内山。しかし回復力も早く、王座を奪われたジェスリール コラレス(パナマ)以外には、ダウン後きっちりとお返しをしていました。

パンチの強さに目を奪われがちですが、総合的なボクシング技術、特に防御面でも卓越したものを持っていた内山。それがなければ、日本人としては重い階級であるスーパーフェザーで二ケタもの防衛回数は築けなかったでしょう。

しかし三浦 隆司(帝拳)、内山が引退を表明した後に現役から退くことを公表したウラジミール クリチコ(ウクライナ)、そしてここ数年引退か復帰かに揺れているファン マヌエル マルケス(メキシコ)もこのまま引退するのではという噂が流れています。こうも立て続けに引退する選手が出ると、寂しさと同時に、疲れが出てきますね。

何はともあれ内山選手、数々のKO劇、ありがとうございました。
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今週末の試合予定

2017年08月05日 00時08分32秒 | 世界ボクシング
2017年8月第1週末の試合予定です。

5日 土曜日
後楽園ホール
日本バンタム級戦:
王者赤穂 亮(横浜光)対 挑戦者齊藤 裕太(花形)

米国・カリフォルニア州
WBOスーパーフェザー級戦:
王者ワシル ロマチェンコ(ウクライナ)対 挑戦者ミゲル マリアガ(コロンビア)


10日 木曜日
後楽園ホール
日本スーパーウェルター級戦:
王者井上 岳志(ワールドスポーツ)対 挑戦者長濱 陸(白井・具志堅)

WBOアジア・太平洋ウェルター級王座決定戦:
小原 佳太(三迫)対 ナロン ボーンチャン(タイ)
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再戦はナシ。ウラジ、引退を発表

2017年08月04日 01時37分08秒 | 世界ボクシング
この10年間(実際にはそれ以上)、世界ヘビー級を牽引してきたウラジミール クリチコ(ウクライナ)。当初は4月に対戦し、大激戦を演じたアンソニー ジョシュア(英)との再戦を、11月11日に米国・ネバダ州ラスベガスで行うという情報もありました。しかし数時間前に、現役からの引退を公表しています。

ウラジはこの20年間追ってきた選手なだけに思い入れが非常に強い選手です。また後日、彼のボクシングキャリアについて詳しく述べさせていただきます。
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再戦は11月11日、ラスベガスで(色々:08‐04‐17)

2017年08月04日 00時08分47秒 | 世界ボクシング
最近(2017年8月4日ごろ)のニュースです。

1)4月に英国のリングで凄まじい試合を行ったヘビー級のアンソニー ジョシュア(英)とウラジミール クリチコ(ウクライナ)。その試合の結果、ジョシュアはそれまで保持していたIBF王座の3度目の防衛に成功するとともに、空位だったWBAスーパー王座とマイナー団体IBO王座を獲得しています。両者は11月11日、場所を米国・ネバダ州に変えて即再戦を行うようです。新旧交代の波が荒れくれているここ最近の世界ボクシング。このままジョシュアはウラジに引導を渡すことが出来るのか。それともこの10年最強のヘビー級選手として君臨してきたウクライナ人が、もう一花咲かせるのか?注目です。

2)4月にWBCクルーザー級王座に就いているマイリス ブリエディス(ラトビア)が来月30日、地元ラトビアのリングにヘビー級を主戦場にしていたキューバ人マイク ペレスを迎えて初防衛戦を行います。

3)その一週間前の23日、WBAライト級王者ホルヘ リナレス(ベネズエラ/帝拳)が米国・カリフォルニア州のリングに登場。指名挑戦者ルーク キャンベル(英)を迎え保持する王座の2度目の防衛戦を行います。リナレスが米国のリングで試合を行うのは2014年8月以来となります。

4)日本でもお馴染みの元WBOバンタム級、WBCフェザー級(2度)王者のジョニー ゴンザレス(メキシコ)が先月22日、地元メキシコのリングに登場。比国のジェシー ロサレスを5分4秒で沈め、3月に獲得しているWBCスーパーフェザー級のラテン王座の初防衛に成功しています。

5)その翌日、WBAスーパーフライ級王座を2度獲得してきた河野 公平(ワタナベ)が東京の大田区総合体育館に登場。格下選手ラムボー ゴーラットスポーツスクール(タイ)にいい内容の5回TKO勝利を収め再起に成功。10月7日に香港で予定されるWBOスーパーフライ級インターナショナル王者レクソン ツォ戦へ向け大きな前進を果たしています。

6)今月26日にIBFスーパーフェザー級王座の防衛戦を予定しているジェルボンテ デービス(米)。挑戦者がこれまでに3度同級のWBO王座を獲得してきたローマン マルティネス(プエルトリコ)に決定しています。
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三浦、静かに引退

2017年08月03日 00時00分22秒 | 世界ボクシング
「ボンバー・レフト」の異名で、日本の国内リングならず、本場北米(アメリカとメキシコ)のリングのリングを席巻した元WBCスーパーフェザー級王者の三浦 隆司(帝拳)。先月15日に世界王者への返り咲きを目指しミゲル ベルチェルト(メキシコ)に挑戦しますが判定負け。敗戦後から僅か2週間、静かに現役からの引退を発表しています。

2003年7月に横浜光ジムからデビューした三浦。2009年7月に、3度目の挑戦で日本同級王座を獲得しその王座の3度の防衛に成功。2011年1月に、当時のWBA王者内山 高志(ワタナベ)に挑戦しダウンを奪う大善戦。しかしダウンを奪った3回以外は内山の強打にさらされ続け、8回終了時にギブアップ。世界との距離を痛感させられた敗北を喫しています。

2013年にターゲットをWBC王者に移し、同僚粟生 隆寛から王座を奪っていたガマリエル ディアス(メキシコ)をボコボコにして王座奪取に成功。その後4連続防衛に成功した三浦ですが、可哀想なことにその4人に挑戦者は程度の差はあれ、ディアスのような痛々しい被害者となってしまいました。

一昨年の11月、フランシスコ バルガス(メキシコ)は三浦の強打の餌食になりかけましたが何とか回避に成功。メキシカンは世界王座奪取に成功はしますが、三浦の実力を全米に知らしめた良き立役者の任務も果たしてくれました。三浦クラスのレベルで、本場で活躍した日本人選手が他にいたかどうかは正直記憶にありません。

リング・パフォーマンスとは裏腹に、静かに現役を退いた三浦。今後、どのような人生路線を歩んでいくのかは不明ですが、これからも頑張り続けて貰いたいですね。激闘の数々、ありがとうございました。
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