勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

歳月人を待たず

2015-12-01 21:40:06 | Weblog
  


小僧君 早くも12月になってしまったね


おじちゃん 12月という月は師走っていうけど おじちゃんも走ってるの?


おじちゃんは もう走っても 時の速さに追いつけなくなっちゃったよ


歳月人を待たず とか言うけど おじちゃんのことも待ってくれないんだ


時は人の都合など関係なしに過ぎていって 歳と共に時の流れが早く感じるようになるね


ボクなんか 毎日ここにいると 時間が経つのが遅く感じるよ


生涯における時間の心理的長さは 年齢の逆数に比例するんだそうだよ


何だかよくわかんないけど


つまり 20歳なら20分の1 50歳なら50分の1の速さで時が過ぎていくという意味で
歳を重ねる毎に 速度が加速するという 「ジャネーの法則」のことなんだ


へぇ~ ジャネー って人の名前?


そう ジャネーはフランスの心理学者らしいよ


なんだか ボク 今日はお利口さんになったみたい


小僧君も 年々歳をとるのが早くなるから 1日1日を大切にしようね


ボクはいつまでも小僧でいるから 歳とらないんだ


そっか 今年もあっという間に過ぎていきそうだけど 小僧君とお話しするのは今年はこれが最後になりそうだね


おじちゃん また来年もおしゃべりしようね


うん また逢いに来るからね


ジャネー 


 ガ~ン!

酉の市

2015-11-29 22:17:01 | Weblog
 11月の酉の日に行われる酉の市、今年は三の酉まであり、今日がその三の酉であった。我が家とは目と鼻の先ほどのところにある鷲神社は大賑わい。


 新年の開運招福、商売繁盛を願うお祭りである酉の市と言えば熊手。この熊手は毎年ひと回り大きなものに買い替えるのだが、この熊手は値切るほど縁起がいいとされる。


 しかし、値切ったままの値段で買うのは野暮。商談が成立すると、値切った分はご祝儀として渡すのが粋な買い方である。


 商談が成立すると、手締めをして持ち帰るのだが、その熊手は福をかき込む意味も含め、高々と掲げながら持ち帰るのが習わしである。


 この買い手の笑顔がそのまま熊手になったかと思われる、何とも微笑ましい光景に、思わずにっこりとしてしまった。この方のところには間違いなく「ふく」が舞い込むことだろう。



毎年名物なのがこの方の髪型。干支にちなんだカットは、大人気でもある。

 

朝霧

2015-11-27 21:56:23 | Weblog
 霧にはロマンチックな印象があり、霧がつく歌のタイトルは枚挙にいとまがない。「夜霧よ今夜もありがとう」「霧の摩周湖」「霧の中の少女」「夜霧に消えたチャコ」「夜霧のしのび逢い」「夜霧の第二国道」「霧にむせぶ夜」etc.これらの歌を思い浮かべるのは年齢によるものかもしれないが。 


 霧が発生するメカニズムはよくわからないが、都会に住んでいるからだろうか、地方に旅行に行ったとき以外、我が住む町ではほとんど霧を見たことがない。


 今日の早朝、埼玉県にほど近い都内の某所に行った。荒川を渡る頃から濃霧に覆われ、川が見えなくなった。午前8時前、目的地に着くと、そこも霧に覆われ建物も霞んで見える。

 
 久しぶりに見る霧の景色は、ここが都内とは思えないほど幻想的でもあった。

秋深し

2015-11-26 20:40:50 | Weblog
 芭蕉の作句に「秋深き 隣は何を する人ぞ」という句があるが、日に日に深まる秋に、移ろう季節の速さを感じ、晩秋というより初冬を思わせる寒さに驚きを隠せない。読書の秋、食欲の秋、芸術の秋、スポーツの秋など、秋の枕詞は数あれど、やはり食欲の秋が一番身近であろうか。


 カラオケ仲間のひとりに、千葉で農業を営む歌上手がいることはここでも何度か紹介しているが、先日その彼から自家製のサツマイモが届いた。その昔、焼き芋は落ち葉炊きで作るものだった。今、落ち葉を炊いている光景を見ることはないが、都会だからだろうか?僕にとって落ち葉炊きは、ノスタルジックなものになっている。


 そんなノスタルジーを感じる焼き芋を電子レンジで作ってみた。生のサツマイモをそのまままるごとレンジに入れ、焼き芋という項目を選択してチンするだけ。僕にとっては電子レンジでの初めての焼き芋づくりである。待つこと50分余り、ホクホクでホカホカの焼き芋は、秋の深さを感じさせる甘~い一日であった。 

ナマケモノ

2015-11-23 19:14:24 | Weblog



小僧君 お久しぶり!


あらぁ~ おじちゃん どうしちゃったの?


えへっ! 歳のせいか 集中力や気力がなくなってね 怠け者になってしまったよ


じゃぁ 毎日木にぶら下がってたの?


それは怠け者じゃなくて ナマケモノだろう!

 


実はね ちょっと頼まれごとが多くて そのためブログも手抜きになってしまったんだよ


へぇ~ どんな頼まれごとなの?


ダンスパーティーのカメラマンが3件ほど その画像の処理やアルバム作りとか
他にもカラオケ仲間数人から 歌のCDの作成を頼まれたり 
そのための歌の検索などで忙しくて ブログどころじゃなかったんだよ


おじちゃん 結構役に立ってるんだね


おじちゃんはね ひとつのことに集中すると できもしないのに完全を求め 他のことができなくなっちゃうんだ


完全主義って疲れるんだよね 


一度ブログから遠ざかると 再開のタイミングを失って 怠け癖が頭を持ち上げるんだ
でも またぼちぼちブログも更新するので 今までのように小僧君の写真も撮りに来るからね


うん やっぱりおじちゃんが来ないとボク淋しいよ


小僧君も 偶にはいいこと言うんだね
 

おじちゃん 無理をしないで 頑張ってね


ありがとう また来るよ


バイバイ

別名

2015-10-18 12:25:55 | Weblog
 秋が深まるこの時期になると、必ず花屋の店頭に並ぶ花がある。色も豊富で華やかでありながら、遠慮がちに下向きに咲くシクラメンの花言葉は、「遠慮」「内気」「はにかみ」など、控えめである。


 我が家にシクラメンの原種である、小さなシクラメンの花が咲いた。シクラメンには「篝火花(かがりびばな)」と「豚の饅頭」の2つの和名があるそうだ。篝火花は見たままで納得するが、あの可憐な花が豚の饅頭ではかわいそうな気がする。

 人には戸籍上の名前があるが、通称やニックネームなど別名を持つ人も少なくない。ニックネームには本人が納得できないような悪意があったり、揶揄するような名前も多い。しかしそれらも慣れるにしたがって愛着を感じるようになることもある。あの松井秀喜さんも「ゴジラ」というニックネームに始めは抵抗があったという。しかし今では気に入っていると聞いたことがある。ニックネームをつけられるということは、良きにつけ悪しきにつけ、存在感があり、他人(ひと)から注目されていると思えばいい。

 僕も少なくとも3つの名前を使い分けている。ひとつは本名、もうひとつは仕事上の名前。仕事上の名前はサラリーマン時代にアルバイトで始めたため、別名を使ったことから今もその名前を使っている。そしてもうひとつはブログで使っているHN(ハンドルネーム)の「勿忘草」である。複数の名前を使い分けることには、時々戸惑うこともあるが、今では慣れてそれを楽しんでもいる。

 話を元に戻すが、シクラメンの和名のひとつ「豚の饅頭」は、シクラメンの球根が豚の餌になることから命名されたそうだが、この名前をシクラメンはどう思っているのだろうか。

駒形どぜう

2015-10-11 22:25:23 | Weblog
 江戸情緒を残した商家造りの江戸の風情が味わえる江戸庶民の味「駒形どぜう」の浅草本店は、我が家からもほど近い、台東区のほぼ中心地にある。


 その「駒形どぜう」に、造園業の社長の招待を受け、カラオケ仲間5人で出かけた。現在は天然のどじょうを手に入れることが難しくなり、大分産の養殖どじょうを使っているというが、全国を歩いて探した、天然ものにも劣らない優れた品質だそうだ。


 ご馳走になったのは、200余年の歴史を持つ「どぜうなべ」。どじょうの臭みもなく骨も柔らかく、ネギをのせた江戸時代から続く調理方法で、思ったより食べやすく、ちょっと尻込みをしていた千葉の友人も大喜び。どじょう鍋のあとは、お決まりのカラオケで喉を競った休日の午後だった。

約束

2015-10-09 21:49:08 | Weblog


 
小僧君 今年もまたハロウィンの季節がやってきたね


おじちゃん 去年のハロウィンの時に約束したこと覚えてる?


もちろん覚えてるさ


おじちゃん 最近物忘れが激しいから 忘れちゃったかとおもったよ


おぃ! おじちゃんは まだまだ認知症にはなってないぞ


ホントかなぁ だってボクに逢いに来るのが遅いから ボクのこと忘れちゃったのかと思ったよ


ハロウィンは 仮装した子供にお菓子をあげる習慣があるって言ってたよね


うん そうだよ おじちゃん 去年の約束覚えてくれていたんだ




だから ハロウィン用のカボチャで作ったモンブランのケーキを買ってきたよ


あらっ! おいしそうなケーキだね こんなにたくさんありがとう


おじちゃんにも ひとつ味見させてくれよね


おじちゃん 一緒に食べよう そして来年も美味しいケーキをお願いね


わかった おじちゃんが来年まで生きてたらね


おじちゃんは まだまだ長生きしそうだよ


おじちゃんは 薄命なタイプだと思うけど


薄命なタイプにしては 長生きしてるんじゃない? おじちゃんは 世に憚るタイプだと思うけど 


そんな憎まれ口言うと ケーキ持って帰るぞ


ごめんなさい おじちゃんは薄命なタイプだから ケーキ持って帰らないでね




来月まで生きてたら また来るからね


おじちゃん ボクのこと忘れないでね


認知症にならなかったらまた来るよ


おじちゃん バイバイ

同窓会

2015-10-06 20:09:49 | Weblog

おさななじみの想い出は
青いレモンの味がする
閉じるまぶたのそのうらに
おさない姿の君と僕


 去る4日の日曜日、中学校の同窓会があった。前回出席したのは5年前、それは僕にとって卒業以来初めての出席だった。その時は閉じたまぶたの裏におさない姿が現れるのに時間がかかった。特に女性は昔の面影とはだいぶ違って、親しげに話しかけられて名前を訊く機会を失い、帰っても思い出せない人もいた。

 5年前の同窓会の時、かなり年上と思しきハゲ親父が会場に入ろうとしていた。僕は彼がどこかの会場と間違えたと思った瞬間、そのハゲ親父が「おぉ、○○」と親しげに僕の名前を呼ぶ。戸惑う僕の顔を見た彼は、持っていたセカンドバックで自分の頭を隠した。その顔は近所に住んでいて仲良しだったまさに幼馴染。時の流れはほろ苦いレモンの味でもあった。


 今回の出席は、全139名のうち、男性20名女性18名の計38名。物故者も39名にのぼる。その翌日、あのほろ苦いレモンの味の幼馴染からメールが来た。名簿からと思われるケータイの番号のショートメールである。「○○です!昨日は楽しかったです!☆☆ちゃんとのダンスが良かった!また2年後の再会を期して!」すぐに返信した。「思いがけずダンスなど披露してしまいましたが、皆さんとの楽しい時間を過ごせたことに感謝です。またの機会を楽しみにしています。ありがとうございました。」

秋の味覚

2015-10-04 19:12:31 | Weblog
 時の流れと移ろう季節は、歳とともに歩みを速めて眼の前を通り過ぎて行く。記録的な猛暑日が続いたあの夏はどこかに姿を消し、気が付くと秋が大手を振って歩き始めている。過ぎゆく時を止めることもできず、ただ茫然と見送るわが身の怠慢を秋の味覚が背中を押す。


 奥さんの実家から送られてきたという知人の秋のお裾分けは、あけびと栗とさつま芋etc。甘いあけびの実は種を残してそのままいただくが、皮は捨てずに料理する。


 鶏のひき肉に味噌と舞茸と少々の砂糖と酒で練り混ぜたものを皮に包み込む。余った練り物は一緒に頂いた新鮮なピーマンにも入れてみた。 


 多めの油を入れたフライパンで両面を焼き、中身にも火が通ったら一口大に切って大葉で彩を添えてポン酢でいただいたが、あけびの苦みもなく、秋の味覚を堪能した初秋の夜だった。