ベランダに咲いた一輪の真っ白な槿(むくげ)の花、何か変。槿には八重咲きなど種類は多いが、一重の槿は5弁のはずだ。
次の日に咲いた白一重はやはり5弁だった。白い十字に意味はあるのか。そんな大それたことの筈もなく、たまたま4弁になっただけ。
その槿は一日花のはかない命といわれ、「槿花(きんか)一朝の夢」などと、はかないことのたとえにも使われる。しかし我が家の白十字の槿は、次の日も咲いていた。
これは不思議なことではないらしい。白楽天の詩にある「槿花一日自(おのず)から栄を為(な)す」を、一日の栄華と誤って解釈されたことから、一日花と思われているらしい。しかしこの花も、2日目の夜にははかなくしおれて散っていった。槿花ははかない花であることには違いない。
儚(はかな)いとは、人が夢をみると書く。「槿花一朝の夢」の人生、それでも槿のように一日自ずから栄を為す如く、一朝の夢をみるのもいいだろう。今宵は涼しい夜になりそうだ。いい夢でもみるとしよう。
次の日に咲いた白一重はやはり5弁だった。白い十字に意味はあるのか。そんな大それたことの筈もなく、たまたま4弁になっただけ。
その槿は一日花のはかない命といわれ、「槿花(きんか)一朝の夢」などと、はかないことのたとえにも使われる。しかし我が家の白十字の槿は、次の日も咲いていた。
これは不思議なことではないらしい。白楽天の詩にある「槿花一日自(おのず)から栄を為(な)す」を、一日の栄華と誤って解釈されたことから、一日花と思われているらしい。しかしこの花も、2日目の夜にははかなくしおれて散っていった。槿花ははかない花であることには違いない。
儚(はかな)いとは、人が夢をみると書く。「槿花一朝の夢」の人生、それでも槿のように一日自ずから栄を為す如く、一朝の夢をみるのもいいだろう。今宵は涼しい夜になりそうだ。いい夢でもみるとしよう。