勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

梅雨晴れ

2011-05-31 02:37:35 | Weblog

 東京は台風2号がもたらした雨も止み、澄んだ空気は冷たい風を運んで少しばかり肌寒い。見上げる空は、塵一つない爽やかな台風一過の梅雨晴れ。しかし、台風2号は温帯低気圧になったとはいえ、震災被害の東北地方に、大雨や強風をもたらし、多くの被害も出ているとか。自然というものは、時には美しく、時には悪魔のように恐ろしい。


 間もなく終わろうとする五月(さつき)の空に聳える東京スカイツリーも、流れる雲に届けとばかりに背伸びする。スカイツリーは、資材の荷揚げも完了し、第一展望台に設置されていた「巨大タワークレーン」の解体作業が23日から始まった。4基あったクレーンも今は3基になり、7月中旬頃には残る3基も姿を消すという。 


◇ 空 ◇

さびしくなったら
私 空を見るの
家族のような雲
日本地図のような雲
追いかけっこを
している雲たちもいる
みんな 何処へ
流れていくのかしら

夕暮れには茜雲
夜には満天の星

あなたにも
空を見上げるゆとりが
必要よ

-柴田トヨさん-


◇ 雲 ◇
  
おーい雲よ
悠々と
馬鹿に呑気そうじゃないか
何処まで行くんだ
ずっと磐城平の方まで行くんか

-山村暮鳥さん-


 磐城平は今の福島県いわき市で、原発の近くでもある。被災地の方々が、呑気に空を見上げるゆとりができるのはいつのことだろうか。

お富士さん

2011-05-29 23:07:45 | Weblog
 浅草観音裏には、「観音うら三大祭り」というのがある。「一葉桜まつり」「お富士さん植木市」「冬の一葉桜まつり イルミネーション」の3つのお祭りは、三社祭やサンバカーニバルのような派手さはないが、浅草の裏通りの、知る人ぞ知る隠れたお祭りでもある。

 小松橋通りに植えられた一葉桜は、ソメイヨシノが散り終わった頃から咲き始め、毎年4月の最終土曜日には、江戸の華、吉原の花魁道中が華をそえる「一葉桜まつり」が行われる。しかし、今年は震災の影響で数々のお祭りと共に中止となってしまった。


 お富士さんと呼ばれる、今年の植木市は、「がんばろう日本!」と銘打って、東日本大震災復興支援チャリティーイベントとして、28・29日の両日に開催されたが、例年より早い梅雨入りと、台風2号の影響による生憎の雨模様。


 被災地の岩手、宮城、福島県などの地酒、銘菓、野菜、海産物加工品を集めた物産市もあったが、店頭は人影もまばら。僕も何か役に立ちたかったが、降りしきる雨に触手も動かず、次の機会を待つことにした。


 この植木市は、わが家から歩いて数分の場所であり、かつては東京でも最大級の規模を誇り、数百軒の植木商が、浅草寺裏から浅間神社周辺に出店した。しかし、年々規模が小さくなり、今年は出店数も少なく、雨に濡れた花々も淋しそう。下町情緒にあふれる伝統の行事でもあるお富士さんは、来月の最終土・日の、25・26日にも開かれるが、地元の住人としては、以前のような活気が戻ることを願っている。

雨降り小憎

2011-05-28 01:03:58 | Weblog

あめ あめ ふれふれ かあさんが
じゃのめで おむかえ うれしいな
ピッチピッチ チャップチャップ
ラン ラン ラン



小憎くん、鼻歌なんか歌ってご機嫌だねぇ


おじちゃん、もう梅雨入りなんだってよ


関東甲信地方の梅雨入りの早さとしては、観測史上2番目に早いんだそうだよ


台風もこんなに早く接近するし、この頃、天候がおかしい気がするけど、気のせいかなぁ


自然を甘く見た人間の横暴さに、自然も怒っているのかもしれないね




おじちゃん、梅雨の時期の6月のことを、なぜ水無月って言うの、水がいっぱいあるのに・・・


小憎くん、水無月なんていう言葉よく知ってるね


10月は神無月っていうんでしょ、神様がみんな出雲大社に行っちゃうから、神様がいなくなるって聞いたよ


出雲の国では神有月というらしいね


じゃぁ、6月も水有月って言えばいいのにね


それがね、この二つの月の「無(な)」というのはね、格助詞といって、本来「の」の意味なんだそうだ

神無月は、神様を祭るための「神の月」、水無月は田に引く「水の月」という意味らしいよ


ふ~ん、なんだかややこしいね


これらも諸説あって、確かなことはおじちゃんもよくわからないよ


ボクも格助詞って何だかわからない


大昔に「の・が・を・に・へ・と・より・から・にて」と覚えたけど、これ以上、髪の毛がなくなると困るから、難しいことは考えるのよそう


おじちゃん、もう手遅れだと思うけど・・・


オ~ィ! ( ̄□ ̄;)

チンチン電車

2011-05-26 21:44:48 | Weblog
 かつて、チンチン電車と呼ばれていた都内の路面電車(都電)は、荒川線だけになった。この都電の始発駅の三ノ輪橋はわが家からもほど近く、ローカル色豊かで人気もある。 


 路上に車が増え、交通渋滞の元凶として邪魔者扱いされ縮小された都電を、銀座にも走らせる計画が持ち上がっているという。2020年頃を目指して銀座~晴海間を走らせる計画だそうだが、銀座を走る都電も楽しそう。


 都電の荒川線沿線に住む方から最中をいただいたが、とんでもなかという、とんでもない最中かと思いきや、とでんもなかだった。あぁ、ややこしい♪ 


 酒が飲めないわけではないが、ほとんど下戸と云ってもいい僕、甘いものには目がない。日本茶と和菓子があれば、細い目がさらに細くなって、目が点にならず、線になってしまう。 


 この最中はその形もユニークで、パッケージも車両がデザインされ、最中の皮も窓やドアまでもリアルにかたちどられている。ぎっしりと詰まった餡も美味しく、もちもちのお餅が入っている。包装紙は双六になっていて、とんでもなく旨くて、面白い最中なのだ。  



何事もスピードを優先させる今の時代に、チンチンという音でのんびり走るとでんも、とんでもなく、すごろくいいものだ。(^^;
 


隅田川花火大会

2011-05-24 22:33:49 | Weblog
 紅葉のような葉が特徴的なモミジバゼラニウムが、今年何度目かの花を咲かせている。花がある時は花火のような真っ赤な花を、花のない時は紅葉のような形のその葉が色づき、四季を問わずわが家のベランダを彩ってくれる。


 大震災後、各地のイベントがことごとく中止の方向に傾き、日本中が自粛自粛と叫んでいる。我が浅草でも、5月に行われるはずだった、最大のイベントである三社祭が中止になり、サンバカーニバルも中止の方向と聞く。この夏は都内の花火大会が次々と中止を決定する中、隅田川花火大会も中止の方向で進んでいたようだが、猪瀬副知事のツイッターでのつぶやきが発端となり、1ヶ月遅れの8月27日(土)に開催されることが正式に決定した。この日はサンバカーニバルの予定日だったはずだが。。。


 震災により日本列島は大きな沈み込みを起こしたというが、夜空に打ち上げる下町の花火が、日本中の沈み込みを大いに盛り上げて、日本列島に活気を取り戻してくれることを期待しよう。

名前

2011-05-23 23:26:24 | Weblog
 ものにはすべて名前がある。名前によって存在を認識することができるわけだが、名前でイメージも変わる。植物の名前には有り難くない名前も多いが、植物はそんなことは知らない。ヘクソカズラや、オオイヌノフグリ、ドクダミなどは自分の名前をどう思っているのだろうか。シクラメンの和名を「豚の饅頭」ともいい、彼岸花は「死人花(しびとばな)」「地獄花」「幽霊花」などの異名を持つ。長年付き合ってきた自分の名前には愛着があるが、もし違う名前だったら、違う人生になったかもしれない。
 

 誰が付けたか「ヘビイチゴ」、初夏の野山によく見られ、花は黄色いが真っ赤な実を結ぶ美しい野草である。ヘビが出そうな草藪に生え、ヘビが食べそうだからこの名がついたというが、いかにも毒がありそうな名前だ。しかし、毒もなくヘビも食べないらしい。決して美味いものではないというが。。。


◇へびいちご◇

へびいちごの赤い実を見ていると
呼びたくなる名前がある

ケンちゃん
せえちゃん
てえ坊
まさ坊
ミッちゃん

ああ 呼びたい
思いきり呼びたい

-星野富弘さん-


 大声で呼びたい名前がある。年と共にその数は増える。今は亡きあの人もこの人も。逢えなくなったあの人も。。。多くの犠牲者を出した東日本大震災では、死亡が確認された人の数は23日現在、およそ15,200人、行方不明者は8,700人を超えるという。大声で叫んでも、もう帰らない人の名を呼ぶ悲しさ。被災地でもへびいちごが赤くなって、多くの人の名前を呼んでいるのだろうか。

森林浴

2011-05-22 23:54:18 | Weblog
 昨日21日は、二十四節季の中でもあまり耳慣れない小満だったと聞いた。小満とは「万物次第に長じて満つる」という意味だそうだが、畑の作物も、野山の草木も存分に成長する時季、とある。


 今日の東京は真夏日一歩手前の暑さになり、舎人(とねり)公園で森林浴としゃれてみた。足立区の舎人公園は、草木や花に囲まれ、自然に恵まれた安らぎのオアシスとして、東京の美しい四季に親しむことができる公園だという。


 若葉の茂る園内は、独特の森のにおいが漂ってくる。このにおいの正体をフィトンチッドといい、森林から発散されている成分で、人がこのにおいをかぐと、精神が落ち着き、リラックスするそうだ。。


 森の中や、噴水などのある水辺にはフィトンチッドと共に、森林浴の効果に欠かせないマイナスイオンが満ち、人の心を落ち着かせる効果があるという。


 夕方からは激しい雨に気温が一気に下がり、昼間の暑さがうそのような日曜日だった。このところ寝不足が続いたが、森林浴効果を期待して、今夜はゆっくり眠るとしよう。

Dance dance dance

2011-05-20 14:08:05 | Weblog
 我がホール新世紀では、お客様のダンスのお相手をするアルバイト学生さんがいる。大学のダンスクラブに所属する彼らは、卒業と共にそれぞれの道を歩むが、卒業後もダンスを続けプロに転向するカップルも多い。

 学生時代に我がホールで働き、卒業後にプロに転向して活躍する2カップルのデモンストレーションが先日行われた。若さ溢れる彼らの舞に説明は無用。スタンダード部門とラテン部門のエネルギッシュな舞をお楽しみいただけたら幸いです。 


画面下の右のマークをクリックするとフルスクリーンでご覧いただけます。フルスクリーンモードの右端の次への矢印で早送りもできます。


四婆(よんばば)

2011-05-18 23:41:02 | Weblog
 「今日は予定がありますか?」と早朝に姉からメールが届いた。「夜仕事です」との返信に、「今、ビューホテルに女4人でいるの、出てこられるかなぁと思って・・・」
すぐに電話すると、「女4人って誰かわかる?」「わかるよ、四婆(よんばば)でしょ」「フフフ!」


 というわけで、浅草ビューホテルの21階の部屋に行くと、そこに待っていたのは3人の姉と、今は亡き兄の連れ合いである義姉の4人。昨夜4人で一泊したという。女三人寄ればなんとかというが、四婆のおしゃべりは朝まで続いたらしく、長姉はまだベッドの中。昨夜は2時間しか寝てないのよ、と言って笑う。


 毎年温泉旅行に行く四婆も、高齢の長姉が遠出はきついということで、スカイツリーの見えるこのビューホテルにしたそうだ。


 晴れてはいるものの、朝もやに煙るスカイツリーと、浅草寺界隈が一望できるホテルの一室での四婆と一爺の井戸端会議に花が咲く。どの花もドライフラワーのようなものだが。。。


 
 東京スカイツリー 634㍍ 達成プランなる割引料金による宿泊は、期間限定ではあるが、4,620円相当の夕食付きで、スカイツリーの高さに因んだ6,340円。但し、スカイツリー側の部屋は500円のアップだそうだが、それなりに満足したようである。そして、朝食を済ませた四婆は、僕と別れて浅草の街に消えていった。

 
 

小さな来客

2011-05-16 22:06:32 | Weblog
 あれは3年前の8月6日、わが家のベランダから突然の来客があった。美しい色の羽を持ったセキセイインコは人懐っこく、逃げようとしない。


 飼い主も判らず、その可愛らしさにわが家で飼うことにした。鳥かごも買ったが、ほとんど放し飼いにしていた。ところがちょうど1カ月後の9月6日、ふとした気の緩みから逃がしてしまった。


 僕のそばから一時も離れず、「ピーチャンカワイイ」などの言葉も覚えた、あの可愛いピーチャンのことは、今も思い出すとせつなくなる。

 鉢植えの花の手入れもして、きれいになったベランダの小さな楽園で、小鳥の鳴き声が聞こえた。小鳥の鳴き声はみなピーチャンの鳴き声に聞こえてしまう。


 ピーチャンが帰ってくるはずもないが、そっと覗いてみると、雀がベランダで遊んでいる。僕にとっての小さな楽園の小さな来客に「我と来て遊べや親のない雀」などと言ってみても我関せずと飛び立った。 


 小さな楽園の盛りを過ぎたミヤコワスレニは、小さな蜂が遊んでいる。ところがこれは蜂ではなさそうだ。調べてみると「ホソヒラタアブ」という虻の一種らしい。一般に「・・・アブ」と名の付くものは「ハチに似た風貌を持つハエ目の昆虫」を指して「アブ」と呼んでいるという。蜂に似ているのは、毒を持っていないアブがハチに似せて身を守っているからなんだそうだ。また、ハチは4枚翅なのに対して、アブの翅は2枚しかないとか。言葉に毒を持ったアブナイ親父の僕、小心者で身を守るため二枚の舌を持ってます。
タイトルの小さな来客はとんでもない結末になってしまった。ア~ァ( ̄□ ̄;)

小さな楽園

2011-05-14 15:40:49 | Weblog
 ある方からいただいた時はまだ蕾だった鉢植えの紫蘭の花が、数日前に模様替えをしたわが家の小さなベランダ楽園で美しく花開いた。


 僕が初めて紫蘭という花を知ったのは、ある歌に詠われていて、どんな花だろうと興味を持ったからだった。花の名が歌に使われることはよくあることだが、何気ない歌詞の中で見つけた花が、その歌のイメージと重なって、より印象的な花になることも多い。


 谷村新司さんの歌う「陽はまた昇る」では、鉢植えの紫蘭の花は、♪朝の雨にうたれ 息絶えだえに・・・♪ と詠われるが、わが家に咲いた紫蘭の花は、朝の陽に照らされて様々な貌を見せてくれる。


夢を削りながら 
年老いてゆくことに気が付いた時 
はじめて気付く空の青さに





もしかして言わなければ 
別離(わかれ)ずにすむものを
それでも明日の貴方のために あえて言おう“さよなら”と





陽はまた昇る
どんな人の心にも

春まだ遠く 哀しむ人よ
貴方を愛す




 紫蘭は、極めて丈夫な植物で、暑さ寒さに強く、放って置いてもどんどん増えるので栽培しやすい花だそうだ。花ことばは「あなたを忘れない」「お互い忘れないように」「変わらぬ愛」「薄れゆく愛」などなど、別れのイメージが強いが、僅かな希望もみえる。「陽はまた昇る」に詠われた鉢植えの紫蘭の花には、こんな意味が含まれていることを知ると、この歌をもう一度じっくりと聞きたくなった。

ダンシング・チャップリン

2011-05-12 23:27:06 | Weblog
 雨の中、久しぶりに今話題の映画「ダンシング・チャップリン」を観に行った。1回目の上映時間の10時30分に行くともう満席。仕方なく2回目の切符を予約するも、前の3列目までしか空きがないほどの人気である。


 この映画は、「Shall we ダンス?」の草刈民代さんのバレリーナとしてのラストダンスの映画でもあり、チャップリンを演じるルイジ・ボニーノというダンサーの集大成でもある。驚くことにこのルイジ・ボニーノというダンサーは、還暦を迎えた現役のダンサーだそうだが、そんなことは微塵も感じさせない。


 監督は草刈民代さんのご主人でもある周防正行監督。妻のラストダンスを、より美しくより優雅に見せるテクニックを駆使したこの映画は、タイトルの通り、チャップリンの数々の名作シーンをバレエで表現している。二幕構成で、一幕ではバレエの振付家ローラン・プティや、ダンサーたちとの葛藤などを記録した舞台裏が面白い。二幕では、チャップリンの美しい音楽と、舞台装置を最小限にした振付家ローラン・プティの真髄を融合させた美の世界が、画面いっぱいに繰り広げられる。


 生の舞台を見ているような錯覚さえ起こさせる大画面に酔いしれている時、隣りから中年のおばはんの鼾が聞こえてきた。肘で注意を促すが、しばらくするとまた鼾。音楽とバレエだけで、セリフの一切ない二幕は、究極の美のエンターテイメントの世界なのに。。。

花ある暮らし

2011-05-11 22:52:57 | Weblog
 花好きだった父の影響もあってか、子供のころから花が好きだった。ある時、父に叱られた僕は、腹いせに父が大切に育てていた大輪仕立ての菊の芽を摘んだこともある悪童でもあったが。。。


 緑萌え初夏の花が微笑みはじめる季節、数日かけて花の植え替えにいそしむが、狭いベランダでの作業は困難を極め腰痛に悩まされる。しかし、出来上がった猫のひたいのベランダ花壇は、腰の痛さも忘れさせるわが家の小さな癒しの空間である。

 日当たりに恵まれるわが家のベランダだが、夏の時期は植物にとって過酷な条件にもなる。四季折々に花を愛でるための気配りは必要だが、朝いちばんにカーテンを開けて見る花に、時間の経つのを忘れることもしばしば。これも、花ある暮らしを楽しむ年齢になってきた証拠なのか。父の年齢にはまだ及びもしないが。。。

誰がために・・・

2011-05-05 22:42:45 | Weblog
 2時間半もかけて踊りに来てくださるお客様がいる。店内で食事をすることもしばしば。「私こんなに元気なのに、どうしてこんなにたくさんの薬を飲まなくちゃいけないのかしら」。そう言いながら、おもむろにケースから取り出して薬を飲みはじめた。「あのね、薬を飲んでいるからこんなに元気でいられるんでしょ」。


 糖尿病、高血圧、ニトロを持ち歩くほどの心臓病、関節炎、その他諸々の病名があり、食前食後にこれだけの薬を朝晩の2回と、その他漢方薬も含め昼食時と寝る前にも数錠の薬を飲むという。ある日、朝食を摂る時間がなく、電車の中で朝食代わりのパンを食べ、薬を飲んでいると、向かいに座ってその一部始終を見ていた見知らぬ女性から声をかけられたそうだ。驚いた顔で「ずいぶんたくさんの薬を飲むんですねぇ」。それ以来、電車の中で薬を飲むことはやめたと言って笑う。「私、自分が病気だと思ったことがないの」といいながら、今日も元気に帰途に就いた。

 彼女はよく言う、「検査が近いから、今日はカロリー控えめにするわ。数値が高いと先生に叱られるから。。。」 あのぉ~、違うと思うんだけど・・・ 
 
 

汐入タワー

2011-05-02 23:37:19 | Weblog

 隅田川に隣接した都立汐入公園に突然現れた、ちょっとメタボなスカイツリーと思しきタワーは、その名を汐入タワーという。 


 「東京アートポイント計画」の一環として、「川俣正・東京インプログレス-隅田川からの眺め」と題したアートプログラムのひとつが、この汐入タワーらしい。
 

 このタワーのゆるやかならせん状のスロープの途中にはアートギャラリーがあり、その頂点の展望台を一周すると隅田川が一望でき、その向こうに聳えるスカイツリーの眺めを楽しめる。


 この汐入公園は、展望広場、ふれあい広場、ピクニック広場など多目的広場として、スポーツ施設や総合遊具などがある緑豊かな都市空間として親しまれている。



 完成時の634メートルの高さになった東京スカイツリーは、今や下町の景観に欠かせないシンボルとして、五月の空にその威容を誇っている。