勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

ミスターロンリー

2010-04-30 23:52:15 | Weblog
狼男は満月の夜、突然恐ろしい狼に変身して人を襲うという。今宵、4月30日は満月である。
 狼の遠吠えも聞こえてきそうな春の宵、下町の空に孤独に聳えるスカイツリーは、雲間に見え隠れする満月に照らし出され、月に届けとばかりに夜空に向かって背伸びする。

 月夜の街を散歩していたベートーヴェンは、盲目の少女の弾くピアノに感動し、少女の家で即興演奏をした。その曲が「月光の曲」である、といわれているが、その話は後に作られたフィクションらしい。

 西行は「願わくば 花の下にて 春死なむ その如月の 望月のころ」と詠み、その歌のとおり陰暦2月16日入滅したとか。


 何かが起りそうな満月の夜、孤独な僕の耳に聞こえてくるのは、枕元のCDから流れる「ミスターロンリー」。そして、その音楽に重なる今は亡き城達也さんのナレーションが、夜の静寂(しじま)に誘(いざな)い、夢に溶け込んでいく。



Good-Night

頭隠して・・・

2010-04-28 12:17:41 | Weblog
  


ありゃ、小憎くん そんな恰好で寒くないかい?
今日も雨が降ってるし ゴールデンウィークも始まるというのに このところ冬のように寒い日が続いてるけど。。。



てやんでぇ オイラ江戸っ子よ
生まれは葛飾柴又 じゃなかった 江戸の真ん中浜松町
駅のホームで産湯に浸かり 生まれながらの裸っ子
姓は小便 名は小憎 
人呼んで 
浜松町の伊達男たぁ オイラのことさ



それで伊達の薄着をしてるのかい?
啖呵も堂に入ってるし(笑)



江戸っ子は 粋で いなせで お洒落でなくっちゃ




お洒落な伊達男が お尻を出してちゃ まずいんじゃないかい?
でも小憎くんのお尻は可愛いから許しちゃおうか(ニッコリ♪)



『江戸っ子は 皐月の鯉の吹き流し』って言うでしょ
ボクはおしっこ垂れ流しだけどね(笑)



そうそう そのあとには
『 口先ばかりで はらわたはなし』って続くんだよ



ボクは 口先ばかりで パンツなし 
頭隠して 尻隠さずって ボクのことかなぁ♪
 


ワ~ォ ( ̄□ ̄;)

矢切の渡し

2010-04-27 01:38:38 | Weblog
柴又帝釈天からほど近い場所に矢切の渡しがある。


帝釈天の裏に位置する江戸川の土手には、若草が萌えタンポポが咲き乱れていた。


この土手の下から「見上げたもんだよ屋根屋のふんどし、大したもんだカエルのしょんべん」と、寅さんが言ったかどうかは知らないが。


真っ青な空に雲の白さが際立つ春の午後、柔らかな陽射しを受けて、道行く人々の足取りも軽やか。
  

土手を超えると広々とした河川敷が広がる。


その河川敷の向こうの江戸川の流れに浮かぶ一艘の小舟。


これぞ、『揺れながら艪が咽ぶ 矢切の渡し』である。


『連れて逃げてよ・・・』 ♪ 『ついておいでよ・・・』

 都内に残る唯一の渡しは、伊藤左千夫の小説『野菊の墓』でもお馴染みだが、何よりも全国に知れ渡ったのは、あの“ちあきなおみ”さんや、“細川たかし”さんの歌によるところが大きい。個人的にはちあきさんの歌唱が細川さんのそれよりはるかに情緒があって好きだが。。。


というわけで、土曜の午後の二人のシティーボーイによる下町散策は、流れる雲のようにのんびりとした『ぢい散歩』だった。

柴又帝釈天

2010-04-26 00:45:26 | Weblog
わたくし、生まれも育ちも葛飾柴又です。帝釈天で産湯に浸かり、姓は車、名は寅次郎、人呼んでフーテンの寅と発します。
 
ご存知フーテンの寅さんの名台詞である。
 
 風は冷たいが、よく晴れ上がった土曜日の午後、下町に興味を持ち始めた、シティーボーイを自認する友人に誘われて出かけた柴又帝釈天。そぞろ歩きの和服美人に目を奪われながらも、だんご屋、煎餅屋、飴屋、佃煮屋、漬物屋、料理屋など、数多くの店が所狭しと軒を連ね、昔ながらの町並みと人情が残る下町情緒の味と香りを楽しんだ。その味のひとつには、勿論とらやの団子も含まれている。

 軽快な包丁のリズムが参道を歩く足を止める、伝統の飴切りの音は、現在5代目が継承する、飴の専門店「松屋の飴総本店」。この飴切りの音をこちら の動画でお楽しみいただけます。

 参道を抜けて二天門をくぐり抜けると、帝釈堂の前の多くの参拝者の間から「けっこう毛だらけ 猫灰だらけ お前の尻(ケツ)は・・・」と、威勢のいい寅さんの口上が聞こえてきそうな賑わいを見せている。

 帝釈堂内殿の外壁は装飾彫刻で覆われており、当時の名人によって彫られた法華経説話だそうだが、その繊細さに思わず目を瞠(みは)った。


大客殿前に広がる邃渓園(すいけいえん)の回廊式庭園は、新緑に覆われて、心落ち着く静けさを漂わせている。

 
 帝釈天を堪能したあとは、下町の匂いと加齢臭の交じり合った僕を揶揄しながらも、気のおけない下町人情のよさも認めつつある、自称シティーボーイと、あの矢切の渡しへと向かった。

小さな親切大きな喜び

2010-04-24 02:20:40 | Weblog
 四月も下旬になるのというのに、真冬のような冷たい雨が降りしきる空腹の仕事帰り、新しくできたスーパーに立ち寄って買い物をした。いつものことだが、空腹時の買い物は気が付くと買い過ぎている。二つの大きな袋を自転車の前籠に入れ、傘を差しながら家路に就いた。

 段差を超えるとき、袋の中から野菜が外に飛び出した。雨に濡れながら傘を持つ手ももどかしく、慌てて自転車を停めて拾おうとすると、前から歩いてきた若い女性が駆け寄って、「私が拾いますからそのままでいいですよ」といいながら、籠の中に入れてくれた。


 小さな親切は、時に大きなおせわになることもあるが、冷たい雨の中に親切というの名の、おもいやりのある小さな春をみつけた夜だった。

ウィンドウズ7

2010-04-22 23:25:07 | Weblog
 パソコンのモニターが壊れ、外付けHDDが壊れ、トラブル続きの我がパソコン。新しいモニターを買ったが、横長モニターは古い機種の本体とは相性が悪いらしく、動作も遅い。

 そこで、そろそろ寿命の本体も買い換えようと思ったが、本体だけを単品で買うのも、セットで買うのも金額があまり変わらない。1台のパソコンで2つのディスプレイに出力させる、デュアルディスプレイとして使う方法を勧められた。考えた末、ウィンドウズ7のOSのセットを買った。


 とりあえず、起動するまではこぎつけたが、XPとは使い勝手が違い戸惑っている。慣れるまで、しばらくは併用で使うことになりそうだが、ネットへの接続、データの移動、ソフトのインストールと、まだまだ山ほどの作業が残っている。


 プリンターなどの周辺機器の接続も含め、裏の配線を見ただけで気が遠くなりそう。配線のいらないパソコン、誰か考えてくれないかなぁ。

( ̄□ ̄;)

無駄

2010-04-21 16:17:30 | Weblog
 新聞のページをめくっていると、一面を飾る女性ヌードのモノクロ画像に目が釘付けになった。それが写真であることに気が付くまで、しばしの時間を必要とした。
 見事なまでに無駄な肉が削ぎ落とされたそれは、絵画のようである。その芸術的な肉体の持ち主は、バレリーナとして活躍し、映画「シャルウィダンス」でも主演した、あの草刈民代さんである。
このページ、彼女の写真集の広告であるが、一糸纏わぬ肉体のすべてをさらけ出した美しさは、好むと好まざるとに関わらず、誰もが感動させられるだろう。バレリーナとしての草刈さんの鍛えぬいた肉体には、ただただ驚くばかりである。

 何ごとにも共通することであり、我が職業とする社交ダンスに於いても言えることは、人を感動させるためには、無駄を省いた動きの中で、最大限の表現をすることである。楽しむダンスは、その限りではないが。。。

 しかし、車のハンドルに遊びがあるように、無駄があって成り立つこともある。無駄の多い我がブログは言うに及ばず、我がお喋りにも無駄が多いと友人は言う。それは長年生きてきた中で身に付いてしまったものでありご勘弁願うとして、芸術的な美しさはその道の達人に任せよう。すべてをさらけ出した、無駄のない美しい肉体を見ながら、人生は遊びや無駄があって成り立つと割り切る。言い訳と自戒を込めて。。。( ̄□ ̄;)

TVインタビュー

2010-04-20 00:18:02 | Weblog
東京スカイツリーが、ついに完成しました。

というのは真っ赤な嘘。この画像はCGによる完成予想図です。
 

 去る3月30日、桜が咲き始めた墨田公園で、ARDドイツテレビによる取材を受けたことをお伝えしたが、そのとき、美人プロデューサーとの約束通り、丁寧な礼状と共に、ドイツ国内での放送分のDVDが送られてきた。


 その内容は、電波塔としては世界一となる、東京スカイツリーの出来上がる過程と展望台のCG画像、そして日本独自の木造建築として耐震性に優れた建物といわれている、五重塔を参考にした、世界でも珍しい建造物であることなどを紹介している。

 
 また、完成予想図などの紹介とともに、短いが僕が受けたインタビューも使われている。このような映像が送られてきたことへの感謝とお礼の電話をし、この画像を静止画として使うことの許可もいただいた。他国のテレビニュースなので実感はないが、良い記念にはなった。

早慶レガッタ

2010-04-19 00:07:47 | Weblog
 微かな潮の香りを乗せて川面を渡る風が頬に心地よい春のうららの隅田川。上り下りの舟人ならぬ2艇の舟は、早慶対校レガッタの艇。
 久しぶりに暖かな春の陽射しを浴びて繰り広げられる伝統の早慶レガッタは、1905年(明治38年)に始まった伝統のボートレース。



女子舵手付きクォドルプルでは早稲田が勝利を収める。


引き続き行われた、第二エイトは、3,000メートルレース。


 
接戦の末、慶応が早稲田を振り切った。


そしてメインレースである対校エイトのレース前、慶応艇が転覆する事故が発生し、大幅にスタートが遅れるハプニングもあった。

 残念ながらメインレースは見ずに帰ったが、レース結果は、早稲田に軍配が上がったと聞いた。ゴールの桜橋付近は人人人、橋が落ちるのではないかとの心配は、杞憂だったようだが。。。  

流鏑馬

2010-04-18 01:06:24 | Weblog
 馬を馳せながら矢を放つという意味「やばせまむ」から「やぶさめ」となったといわれる浅草流鏑馬が、17日、墨田公園特設馬場で行われた。

 前日から降り続いた雨は、夜半過ぎからみぞれになり、雪に変わったところもあるという悪天候に、開催も危ぶまれたが、やがて青空が広がる絶好の流鏑馬日和。


流鏑馬(やぶさめ)の文字は鏑(かぶら)のついた矢(鏑矢)を馬上から射るという意味だそうだ。
  
 流鏑馬は鎌倉の鶴岡八幡宮が有名だが、台東区で行われていた流鏑馬にも古い歴史があり、江戸時代、浅草神社の正月行事として毎年1月5日に実施されていたという。 


その台東区ゆかりの流鏑馬を、観光行事として復活・継承しようと、毎年葉桜になる頃の墨田公園で行われる。
 
 次々と走り抜ける馬上の射手から放たれる矢が見事に的を射抜くと、観客からは歓声と拍手が沸き、的を外した時にはため息に変わる。

 



勇壮華麗な古式ゆかしい伝統行事の妙技をお楽しみいただけたら幸いです。

春の夢

2010-04-17 00:45:08 | Weblog
 銀行から僕宛に残高照会の郵便が届いた。取引のある銀行なので何の疑いもなく開くと、そこに記された額は、思いもよらない高額である。この銀行は、マンションの管理費の支払用のためだけの口座なので、必要最小限の預金しかない筈である。


 待てよ、どこからか振込みがあったのかも。。。もしや消えた年金か?そんな訳はない。額は少ないが、複数の銀行の預金通帳がある。ボケが進んで、忘れていた預金かも。。。そうならボケるのも悪くない。それとも悪魔の仕業か、神の思し召しか。春の珍事にあれこれと思いをめぐらせた。

 確認のため、もう一度宛名を見る。名前の前に、○○管理組合、理事長とある。なんとそれは、管理組合の預金だったのだ。管理組合では預金保護のため数行の銀行に分けてあるが、通帳は管理会社で、印鑑は理事長である僕が保管している。大規模修繕工事によりお金の動きもあり、その中の一行からの残高照会であった。

 儚い夢は無残に消えて、ただ春の夜の夢のごとし 。耳に響くは諸行無常の響きだけ。ひとえに風の前の塵に同じ

( ̄□ ̄;)

春なのに

2010-04-15 20:44:51 | Weblog
 ソメイヨシノが散り葉桜になる頃、待ち兼ねていたようにハナミズキが、楚々とした美しさを主張しはじめる。我が通勤路に咲き始めたハナミズキが真冬のようなの冷たい雨に戸惑いを見せている。

平和の使者としてワシントンに贈った桜のお礼として、アメリカから贈られたハナミズキ。花言葉は「返礼」だとか。
 

街路樹や庭木としてよく見かけるこの花は、秋になると赤い実を付け葉が紅葉する一年に二度楽しめる花木でもある。
  
 そんなハナミズキが、降りしきる冷たい雨に流した一筋の涙。『空を押し上げて 手を伸ばす君 五月のこと・・・』と、「♪ハナミズキ」で一青窈さんが歌っている。関東地方の明日は、山沿いでは雪も降るとか。風薫る五月が待ち遠しい。

春宵一刻値千金

2010-04-14 00:59:23 | Weblog
一晩で冬から一気に初夏になって、汗ばむほどの陽気の東京は、夜になっても風が心地良い。
 
 我がマンションの屋上から見ると、昨日は雨雲に隠れていた東京スカイツリーも夜空に聳え、春の宵を独り占めしているかのよう。
 
 スカイツリーの開業後は、「粋」と「雅」をテーマにしたライティングが行われるという。「粋」は隅田川の水をモチーフとした淡いブルーで、「雅」は江戸紫をテーマカラーにと、二種類のライトアップが一日ごとに切り替わり、高さ634メートルのタワーを彩る計画だとか。

 スカイツリーから右に首を振り遠く目を凝らすと、ツリーに負けじと東京タワーがビルの陰に見え隠れする。開業50周年を迎えたばかりの東京タワーだが、東京に住んで40年以上になるが、まだ一度も上ったことがない。

 東京スカイツリー人気の影で、東京タワーに上ったことがないことに気が付いた人たちで、今、行列ができるほど賑わっているのだとか。取り壊されると勘違いしている人もいるらしいが。。。

寒の戻り

2010-04-13 00:22:52 | Weblog
 春になってから、一時的に寒くなる気候を表わす言葉がいくつかある。歳時記によると、立春のあとまで残る寒さを「余寒」といい、桜が咲くころ、一時的に寒くなることを「花冷え」という、とある。また、暖かくなった晩春のころ、一時的に寒さがぶり返すことを「寒の戻り」というらしい。

 余寒はこれから暖かくなる予感さえ感じられ、希望がある。花冷えの語感には華があり美しさがある。しかし、寒の戻りには、後ろ向きのイメージが強く好きになれない。寒いのも嫌いだから。。。

 4月も中旬だというのに、凍えるような寒の戻りの東京は氷雨が降りしきり、見るものすべてがモノトーンに映る生憎の天気。

 政治も経済も前が見えない五里霧中なら、毎日その高さが日本一を更新している東京スカイツリーも、頭が見えない雲煙模糊。

 暑さと寒さをくり返すこの春の天候不順は、体調不良や野菜の高騰など、あらゆるところに支障を来しているとか。我が家の植木たちも芽を伸ばそうかどうしようかと戸惑っているようだが、明日はまた、今日とは打って変わって夏の暑さになると、天気予報が伝えている。スカイツリーがあおぞらに顔を出して、前向きな姿を見せてくれることを期待しよう。何ごとも前向きがいいから。。。

一葉桜まつり

2010-04-11 02:17:55 | Weblog

街づくりの一環として、八重咲きの一葉桜を街路樹にした浅草観音裏・小松橋通りは、我が家とは目と鼻の先。



 その小松橋通りでは一葉桜まつりが開催され、恒例の花魁道中は好天にも恵まれ、初めての試みの二人の花魁が出演した。



一般区民が太夫役を務めるのも今回が初めてだそうだが、ひとりは27歳の主婦、もうひとりは19歳の慶応大の学生だという。


初めての経験とは思えない足捌きは、優雅に3枚歯下駄の外八文字。


禿(かむろ)や振袖新造を従えての道中は、江戸絵巻を見るようでもある。 



満開の一葉桜の下、特設会場では数々のパフォーマンスが繰り広げられ、下町浅草観音裏の春は盛り上がっていた。


 江戸の昔遊郭として栄え、樋口一葉の小説「たけくらべ」の舞台にもなった吉原や、一葉記念館は、このすぐ近くにある。浅草は観音裏も見逃せない。