勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

北京オリンピック

2008-07-30 00:22:03 | Weblog
 数々の問題を抱えて、いよいよ8月8日北京オリンピックが開催される。チベット問題による聖火リレーの妨害に始まり、北京の大気汚染は、選手だけでなく観戦者にとっても大きな問題のようだ。米研究チームによると、大気中の微粒子は、血液をネバネバにして固まりやすくなり、心臓発作や脳卒中、エコノミークラス症候群のリスクを高めるという。
 水泳ではスピード社の水着が話題になり、今回でオリンピックから外れる野球は、事前協議もなく、タイブレーク制などというおかしなルールが採用されることになった。

 バレーボールは、ボールの表面にたくさんの凹みをつけた新しいボールが採用される。空気の流れを安定させ、ボールがブレずに真っ直ぐ飛ぶため、安定したサーブを打てるのだそうだ。またボールの反発力も少なくしたので、ラリーが多くなり試合が面白くなるという。

 その昔『参加することに意義がある』といわれたオリンピック。そんな言葉はいまや死語。勝たなければ意義がなさそうだ。スポーツ観戦の面白さのひとつには、勝ち負けがある。大いに勝負にこだわってメダルをたくさん持ち帰って欲しい。

 そのメダルも、オリンピック史上初めてとなる宝石が使われるとか。「玉(ぎょく)」という中国古来の宝石があしらわれ、翡翠(ひすい)が埋めこまれているという。日本選手はこのメダルをいくつ持ち帰ることが出来るだろうか?頑張って欲しい。

下町の休日

2008-07-28 14:15:17 | Weblog
 花火から一夜が明け、じゃじゃ馬姫と脇役王子は、腰元と大奥と家老を引き連れ、炎天下を一路荒川遊園地に向かう。
脇役王子は、我がコンパクトデジカメを持って、カメラマンに変身、シャッターを押しまくる。
  
都内唯一の路面電車、都電荒川線の始発駅・三ノ輪橋まで歩くこと10分余り。
 
 はじめて乗る都電に、脇役王子とじゃじゃ馬姫は興味津々。荒川遊園地に着くと、二人は別行動。

<>
 脇役王子は家老を従え乗り物三昧。空中を走るスカイサイクルなるものに乗った。二人乗りだが、写真を撮ろうと別々に乗る。前に乗った家老は、走り始めるとすぐ足がすくんだ。空中に飛び出した身体は宙に浮いているよう。写真を撮るどころではない。ペダルを踏む足は固まっている。振り返ることも出来ない。そこに脇役王子が遅いと言って追突してくる。冷や汗を掻きながら一周し、降りて暫くしてから気がついた。足元に置いたカメラのバッグを忘れてきた。脇役王子だけもう一度乗せて、カメラに収める。(マウスオンでご覧ください)

 一緒に乗ろうと誘われたコーヒーカップ。もう乗らないぞ。一人で乗った彼、うれしそうに目いっぱい回して楽しそう。降りるとそのままヨロヨロと走り出し、あっちこっちにぶつかりながら転んだ。家老は大笑い。

 ポニーに乗り、釣堀では金魚を釣り、一日を楽しんだ二人。夜遅く仕事を済ませて迎えに来た二人のパパ。もう来たのと言って二人は隠れてしまった。ローマの休日ならぬ、下町の休日を楽しんだ、じゃじゃ馬姫と脇役王子は、来年の約束をして帰路についた。

主役

2008-07-27 18:29:53 | Weblog
 昨夜は心配された夕立もなく、駅まで迎えに行った脇役も無事到着。隅田川花火大会の夜が始まった。
 主役のお転婆娘は、持ってきた浴衣に嫌々着替えたものの、パパのご機嫌取りのための写真を撮るとすぐに脱ぎ捨て、花火の良く見える屋上に陣取る。

 訪れる夕闇に、眼下のビルの灯が瞬きはじめた午後7時、ド~ンという大きな音と共に夜空に開いた光の花。

 昼寝が出来なかった主役のお転婆娘は、花火が始まると間もなく、絶え間ない花火のさく裂音を子守唄代わりに寝てしまった。

 毎年思うことだが、花火の写真は難しい。多くのプロの写真を見るにつけ、我が画像の迫力不足には失望するが、だからプロの価値があると己を慰める。

 隅田川の花火大会は第1と第2のふたつの会場から打ち上げられるが、部屋から見える花火は第2会場だけ。屋上からはふたつの会場の花火が見える。1時間半、下町の夜を華やかに彩った夏の夜の火の花は、午後8時半、祭のあとの寂しさを漂わせ、夜の静寂(しじま)に消えていった。

脇役

2008-07-26 12:25:09 | Weblog
 今宵は隅田川花火大会。我が家から良く見える。毎年この日を楽しみに来てくれる姉の孫。5年生になった今年は、進学熟へ通うため時間的に無理なので、パパから禁止令が出た。代わりに1年生になった妹が初めて来ることになった。
 「今年は妹が主役だから、ボクはお留守番」といわれ、「ボク脇役でもいいから行きたいなぁ~」とガッカリしていると聞き、「祐ちゃんが池袋駅まで迎えに行くから、ひとりで電車に乗っておいで」と姉に勧めた。
 昨日彼から電話があった。「パパから許しが出たから、ボクも行きます」「今年はハーちゃんは主役じゃないの?」「ボク脇役」「そっかぁ、祐ちゃんが迎えに行って、主役にしてあげるから、気をつけておいで」

 ということで、今日は賑やかな夜になりそうだ。夕立が気になるが・・・♪

わすれぐさ

2008-07-23 23:01:02 | Weblog
 日々激しくなるもの忘れに、わすれなぐさ改めわすれぐさと改名しようと思ったが、思いとどまった。

萱草(わすれぐさ) 
わが紐(ひも)に付く香具山の 
故(ふ)りにし里を忘れじがため

 大伴旅人が任地で、萱草(わすれぐさ)を衣服につけているのは、故里を忘れようと思うからだ、と詠った藪萱草(ヤブカンゾウ)。あまりの美しさに、この世の憂さを忘れる草という中国の話がもとで、萱草(わすれぐさ)または忘憂草(わすれぐさ)と呼ばれるようになったとか。

 ということは、我が名にはふさわしくないと思われる。よって、今までどおり勿忘草(わすれなぐさ)が似合うと判断した。
 万葉の頃には、藪萱草を身につけると憂いを忘れるといわれたそうだが、室町の頃になると、忘れようにも忘れられず、かえって憂いがしのばれるという意味から、わすれぐさ転じて偲ぶ草になったとも・・・。

 人は、忘れる能力があるから悲しみにも耐え、生きてゆける。忘れたくない想い出まで忘れ去ってしまうのは悲しいが・・・。

 藪萱草(やぶかんぞう)、別名・忘憂草(わすれぐさ)の花言葉は、『悲しみを忘れる』とあるが、悲しい出来事も、そっと偲んでみたいときもある。

名は体を表わす?

2008-07-22 23:29:34 | Weblog
 草木も眠る丑三つ時、古井戸の底から、ボォ~と光る影。夜のしじまに響く陰気にくぐもった女の声。「いちま~い、にぃま~い、さんま~い・・・ ・・・」

 今日は大暑。暑さを表わす言葉に、溽暑(じょくしょ)というのがあるらしい。湿気の多いべとべととした暑さをいうそうだが、まさに今宵は溽暑。そんな蒸し暑い夜にふさわしい表札を見つけた。
 変わった苗字に、思わずニヤリ。お菊さんでも出てくるかと期待したが、番町皿屋敷とは無関係のようだ。我がニヤリのほうが涼しさを届けられるかもしれない。(ニヤリ♪)

 あるお客様の話。昔ホストクラブに行った時『オダです』と名を告げたホストさんがいた。いただいた名詞には『織田信長』と書かれていてびっくり。これなら覚えてくれるだろう。

 北海道出身の同僚がいる。彼は奥様の姓を名乗っているが、旧姓を『花』という。彼の叔父さんに『さいたろう』という名の人がいるそうだ。

 名は体を表わすというが、最近もの忘れの激しい我が名も「もの忘れ草」に変えようか。


今日も夜な夜な古井戸から聞こえる不気味な声・・・
「1枚、2枚・・・、17枚、18枚」
「なんで仰山の皿の数を数えたんじゃ。皿は9枚ではないのか?」
「二日分数えておいて明日の晩休みますねん」

-落語「皿屋敷」から-


明日の晩も暑くなりそうだ。

ジャスミン

2008-07-21 01:28:48 | Weblog
 開け放した窓から、夜風に乗って狂おしいいほどの甘い香りが部屋に漂ってくる。
 毎年この時期になると、ベランダに咲く白い花。彼女は忘れているらしいが、数年前コスモスさんからいただいたジャスミンが今年も咲いた。。なぜかこの花、夜になると香りがいっそう強くなる。気のせいではないらしい。 

 この花の香りには、様々な効果があると聞く。心の面では、強力なリラックス効果をはじめ、神経や情緒をおだやかにし、自信喪失を改善し、活力をもたらし、抑うつ状態を抑制する。

 体の面では、性的障害に効果的で、ホルモンのバランスを整える。また、産後のマタニティブルーにも効果があり、母乳の分泌を促進するといわれる。美容の面でもこの液が、乾燥肌、敏感肌、老化肌を改善する働きがあるという。

 これほどまでに、身体に良い作用を及ぼす花を放っておく手はない。一輪手折って玄関に挿してみた。部屋では香りが強すぎる。

 ちなみに花言葉は、『官能的・あなたは私のもの・愛らしさ、etc.』だとか。確かに、この花の香りは、官能的でもある。さて、前述の効果が現れるのは、どの部分だろうか?

里あかり

2008-07-19 23:47:23 | Weblog
梅が香や根岸の里の侘ずまい

 江戸の昔、根岸の里は呉竹(くれたけ)の里とも呼ばれる閑静な地として、江戸百景にも描かれ、文人や大商人の別荘が点在する風流な里でした。
<
 朝顔市が開かれている入谷に隣接する、防災広場『根岸の里』では、小学校児童の皆さんが作成した、3,000個の灯籠に灯されたローソクの灯が風に揺れていた。
 この灯りが、ペットボトルに灯籠絵を捲いただけとは思えないほど、幻想的な下町の夜を演出してくれる。
 関東地方も梅雨が明け、いよいよ本格的な夏。暑い夏の夜の『里あかり』は、シェークスピアの戯曲「真夏の夜の夢」に出てくる、悪戯好きな妖精・パックが顔を出しそうな夜でもある。
 あなたの真夏の夜の夢には、どんな妖精が現れてくれるのでしょうか?我が家にも、かわいい妖精が現れそうな気がする。それは真夏の夜の儚い夢かもしれないが。 

朝顔市

2008-07-18 23:59:06 | Weblog
洞爺湖サミットで延期になった入谷の朝顔市が18日から始まった。
 入谷鬼子母神周辺には浴衣美女が繰り出し、梅雨明け間近の猛暑を吹き飛ばしてくれる。
夜9時を過ぎても途絶えない人の波。下町の熱い夜に朝顔も眠れないだろう。

灯籠流し

2008-07-17 23:59:13 | Weblog
 ビルの谷間から顔を出した満月が水面に影を落とす頃、読経が流れる不忍池の中央にはかがり火が焚かれ、灯篭のあかりが揺れ始める。

 心地よい夜風が頬を撫で、水面を滑るように浮かぶ灯籠は、各地にもたらした猛暑も忘れさせてくれた。

 風に流された灯籠の灯が身を寄せ合い、上野の不忍池の夏の夜は静かに更けていった。


盆の休みに 帰れなかった
俺の杜撰さ 嘆いているか
あなたに あなたに 謝りたくて



ただ あなたに謝りたくて

(すぎもとまさとさんー吾亦紅より)

採りたて野菜

2008-07-16 22:29:44 | Weblog
◇ きゅうりとなす ◇

きゅうりをかじった
きゅうりの中は
白かった

なすを切った
なすの中身は
真っ白だった

-星野富弘さん-
 
 埼玉の姉から、採りたて・新鮮・ヘルシー・夏野菜が届いた。茄子のヘタも、胡瓜のトゲトゲも、手に触れると痛い。新鮮な証拠か。不揃いのトマトも、いんげんも青臭い.どれもが田舎の匂いがした。



◇ トマトといんげん ◇

トマトをかじった
子どもの頃
畑でかじった
トマトの匂いが
飛び散った

いんげんを茹でた
隠元和尚のような
豆が顔を出した

和尚にのぞかれた
わすれなぐさの
腹の中は
真っ黒だった

-勿忘草-

宣伝部長

2008-07-15 23:36:29 | Weblog
 弟が立ち上げたPC教室も今年で5年目に入った。名ばかり役員として名を連ねる僕だが、昨年に引き続き開かれた株主総会。彼の息子夫婦とその子供を交えての会食は、夏の夜の恒例行事となりつつある。
 教室もインストラクターを雇い、孫と共に成長はしているようだが、更なる発展を願い、何も出来ない僕は宣伝部長を買って出る。
 群馬県という場所柄、どなたでもというわけにはいかないが、お近くの方、もしご覧いただいたら、ごひいきのほどよろしくお願いします。おもいっきりコマーシャルブログでした♪

郵便年金後日談

2008-07-14 16:48:42 | Weblog
 先日、失効した郵便年金についてのうっかり失敗談と、郵便局の対応を揶揄したお話をした。すべては自分の不注意から発生したことなので、不満を言う立場ではないことを承知の上である。

 今日、郵便局の担当をしてくれた女性から電話があり、引き落としができなかった期間の利息の請求を忘れていたことを告げられた。金額は215円、家まで取りに来るという。持って来いと言わないことが救いである。待つこと数分、窓口で対応をしてくれた女性が訪れ支払いを済ます。小さなティッシュの箱を置いていった。

 それから数時間後、再び郵便局から電話があった。違う部署からの電話は、年金が失効したことの案内と、復活手続きの勧めである。わけを話し、復活手続きも済んだことを告げ、お礼を言う。

 二重三重の案内に、ミスを最小限にとどめる配慮があることを知り、少しばかり郵便局を見直すと共に、社会保険庁の杜撰な年金管理に改めて怒りを覚える。

 手元の郵便物を調べてみると、年金振込み手続きの案内と、口座の残高不足の案内が、封を切らずにあった。

いつもの道

2008-07-13 00:57:57 | Weblog
 
◇ ヒメジョオン ◇

いつもの
道をあるけば
いつもの白い花
今日は
だれも憎まなかったよ

-星野富弘さん-

 人は自分の思い通りにならないとき、自分の意にそぐわないとき、とかく恨んだり憎んだりする。それは相手にとっても同じこと、自分も恨まれ憎まれているかもしれない。長い人生の中で、僕も多くの人を憎んだり恨んだりしてきた。しかし自分の考えを押し付けていることも多く、他人(ひと)にはそれぞれの考え方があることに気付く。

 自分にとって不都合で不可解なことも、相手にとっては必ずそれなりの理由があることを知る。人を憎むと心は重く、人を愛すると心は軽やか。愛は輝き、憎しみは闇。今日は誰も憎まなかっただろうか? 

 風にゆれ、蝶の羽を休ませ、目立たず、自己主張しない、いつもの道に咲く白い花・ヒメジョオンを見ていると、自我の強い我が身が小さく見える。姫女苑(ヒメジョオン)の花言葉は「素朴で清楚」だそうだ。

年金

2008-07-12 00:27:24 | Weblog
 破綻するだろうといわれていた年金制度が不安だったので、2種類の郵便年金に入っていた。
 そのひとつは、60歳から支払いが始まり、既に振込みが行われている。もうひとつは65歳から支払いが始まるため、来月の誕生日を前に、今月で払い込みが完了することになっていた。

 ところが一昨日、郵便局から通知が来た。その知らせには『残念ながら、6月18日に効力を失いました』とある。
 どういうことだ、とよく読んでみると、払い込みがなく、猶予期間を経過したという。

 振り込まれる額と、引き落とされる額とがほとんど相殺されるため、専用の通帳を作っておいた。それが足りなくなっていたらしい。通知は来ていたようだが、見逃していた。まだ契約復活の道は残っていたので、慌てて郵便局へ手続きに行く。

 通帳を記帳して確認すると、振り込まれているはずの年金が途切れている。理由を聞くと、現況届けと称する、生きていることの確認手続きがされていなかったため、振り込まれなかったようだ。

 その手続きをしながら、窓口で言った。「手続きをしなかったのはこちらのミスだから、死んだと思われて振り込まれなかったのは仕方ないけど、それなら引き落としもするなよ」笑いながら言ったので、係りの女性も仕方なく「そうですね」と言って笑った。

 更に失効したもうひとつの年金の復活手続きに、病状の変化の記入を求められた。「何故、病状の記入が必要なんですか?」「・・・・・」「年金支払いに病状が関係あるのですか?」「少しお待ちください」それから30分以上待たされた。「必要なら書きますけど」「いえ、調べてきます」そして待たされること数十分「必要ありませんでした」

 来月からは払い込みがなくなり、微々たる額だが、振り込まれるだけになった。しかし手続きを怠るととんでもないことになる。