子供たちが夜道を歩いていると、ホタルが飛んでいる。1人は2匹、次の子は1匹、その次の子は0匹、その次の次の子は3匹捕まえた。籠を持ち合わせていなかったので、かたわらに咲いていたホタルブクロの花を摘み、その中にホタルを入れた。
ホタルブクロの花の名の由来を説明した野草図鑑。現実味は乏しいようだが、夢がある。
子供のころ、僕の育った農村には、当たり前にホタルがいた。蚊帳の中に入れて遊んだホタルの光が、夢の世界に誘ってくれた夏の夜は、遠い昔のノスタルジー。
そんな蚊帳が今また静かなブームだという。ブログで知り合い、何度かお会いしては友情を温めている弟のような友がいる。静岡にお住まいの彼は祭好き。笛の稽古に励み、その真面目さと、仕事熱心さと、幅広い交友関係を持つ彼は地域のリーダーシップも発揮している。
蒲団屋(山昇)さんを営む彼(
眠りの達人)のお店では、通販でも蚊帳をはじめ、質の良い寝具を求めることができ、全国からネットでの注文も引き受けてくれる、安心の蒲団屋さんである。
釣鐘を思わせる花、ホタルブクロの中で光るホタルの光は、想像するだけでも涼しげだ。
◇ 蛍 ◇
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ほたるのやどは 川ばたやなぎ
やなぎおぼろに 夕やみよせて
川のめだかが ゆめ見るころは
ほ・ほ・ほたるが 灯をともす
我が家には益々輝きを増す逆さボタルがいるが、その光と姿はちょっと暑苦しい。