勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

人気者

2012-02-28 01:24:37 | Weblog

   
小僧くん、今日は大勢に囲まれてるけど どうしたのかな?


うん おじちゃん 今日は新しいお洋服を着せてもらったんだ


カメラを持ったり メモしてる人もいるけど 取材でも受けてるのかい?


東京新聞の記者の人たちなんだけど 新聞に載るかもしれないんだって


ヘェ~ じゃぁ またまた人気者になるねぇ



小僧くんの後姿も可愛いけど 東京消防庁の制服と制帽が また凛々しいね


ボク 似合ってるかなぁ


うん すごくお似合いだよ


ありがとう おじちゃん



じゃぁ 3月1日から始まる 春の火災予防運動に役立つように がんばらなくっちゃ


標語のように みんなが笑顔になるように 高いところから見守っているんだね



うん おじちゃんも火遊びしちゃだめだよ


オィオィ おじちゃんはもうそんな元気ないよ

( ̄◇ ̄;)



あれっ! 可愛い小僧くんがもうひとりいるよ


おじちゃん ボクとどっちがかわいい?


う~ん どっちも可愛いけど 小僧くんのほうが ちょっとだけ可愛いかな・・・


あっちもカメラ小僧くんだけど。。。


そっかぁ じゃぁ おしっこが遠くまで跳ぶほうが勝ちにしようか


それなら ボク負けないよ


ヽ(^。^)ノアリャアリャ



ところで 今日の小僧くん やにモテてるじゃないかい 


きっと ボクがかわいいからだね


もしかすると 制服が可愛いからかもしれないよ


おじちゃん!(・ε・)ムー


ごめんごめん 怒った小僧くんも可愛いね♪


もぉ~



左のお姉さんはね JRの元車掌さんだったんだって


うん いつもボクのこと 見ててくれたらしいよ 


今度おじちゃんのブログも見てくれるって言ってたよ


じゃぁ またボクのこと 見てくれるんだね♪



ボク みんなに見つめられて恥ずかしいよ



カメラのモデルになったみたいで おすましだねぇ



ニッコリ笑って はいポーズ


エヘン♪


パチッ☆-(^ー'*)bオッケー



今日の小僧くんは モテモテでおじちゃんもうれしいよ


おじちゃん また来てね♪


 来月また逢おうね


おじちゃ~ん バイバ~イ
 

東京マラソン2012

2012-02-26 23:52:09 | Weblog
 今年で6回目になる東京マラソン2012が曇り空の下で開かれた。第1回から欠かさず見てきた東京マラソンだが、その都度数々の感動を見せてくれる。今回も我が家からいちばん近い浅草での観戦となった。


 第1回目には、そのスピードに驚かされた車椅子ランナーが、次々と加速しながら通り過ぎると間もなく、マラソンランナーが車椅子に負けじとスピードを上げて走ってくる。


 話題の公務員ランナーの川内選手の姿を期待したのだが、雷門前の急カーブを回って真っ先に姿を現したのは外国人選手。続く2番手グループにも彼の姿はない。


 4人が走り過ぎた後に現れた日本人ランナーも川内選手ではなく、最終的に2時間7分台の記録で、日本選手トップの2位となった、力強い走りの藤原新選手。


 その後も次々と走り去る選手の中に、2時間7分台を目指すと言っていた、市民ランナーの星・川内選手の姿は見えない。


 そして17人が走りすぎた後にやっと見つけた彼の表情は苦しそうにも見えた。報道によると、5キロ、10キロ地点での給水失敗が響いたという。浅草は27キロほどの地点である。


 そんな波乱含みのレースの中で、男子の選手に混じって姿を現した女子選手は、日本人トップの4位に入った、ゼッケンNo.33の大久保絵里選手。


 トップランナーが走り去ると、市民ランナーがそれぞれの思いを胸に、続々と目の前を走り抜ける。隣で観戦していた僕と同年代の男性は、様々な市民マラソンに出場し、この東京マラソンにも応募したが、抽選に外れたという。一度はこの大会で東京のど真ん中を走ってみたいと言っていた。


 多くの市民ランナーは思い思いのパフォーマンスでの走りを楽しんでいたが、手元の画像のすべてを紹介するにはあまりに多すぎるので、その中のいくつかを紹介しよう。



ひとりで突っ走る家来のいない殿様は、どこかの国のトップのようでもある。




印籠をかざす水戸黄門も、助さん格さんに逃げられたのか。。。

 



季節はずれのサンタクロースは、このところのあまりの寒さと雪の多さに、クリスマスと間違えたか?





キリストが背負う十字架は、誰も責任を取らない原発事故への懺悔でもあるかのよう。





走るより転がったほうが速そうな笑顔がチャーミングなお父さん。無事ゴールは決まったのだろうか?





そして次から次へと現れるレディーガガ。



どのガガがいちばん綺麗かは、皆さんの判断に任せるとしよう。




そして、ここは浅草スカイツリーの地元でもある。



どちらが高いかは、ご覧いただけばお分かりだとは思うが。。。




スタートから3時間半、元気いっぱいの笑顔で目の前に現れたのは誰あろう、ホール新世紀の元副店長。




彼女、今は新世紀とは離れているが、なんとスピリットタイム5時間10分での完走だそうだ。



お見事である。そしてお疲れ様♪




雷門に向かって走るランナーを迎えるのは浅草名物金竜の舞。




参加者の多さでも話題の東京マラソンだが、浅草の三角地帯では、往復のランナーたちが交錯する応援スポットでもある。

 


約10倍の当選倍率を勝ち抜いたランナーたちの想い出を残して、幕を閉じた東京マラソン2012は、見る側に回っても楽しいイベントであった。

春の雨はやさしいはずなのに

2012-02-25 23:26:46 | Weblog
 昨日の暖かさが嘘のように冷たい雨が降る土曜日、春の足音は三歩進んでは二歩下がっているようだ。この時期の雨を木の芽起こしの雨というそうだが、小椋佳さんは「春の雨はやさしいはずなのに すべてがぼやけてくる」と歌う。

春の雨はやさしいはずなのに/小椋佳

 先日訪れた墨田公園の梅園のとなりでは、スカイツリー開業記念として、「奥浅草観光フェスタ2012」が行われたが、生憎の雨模様に大道芸パフォーマンスや花やしき少女歌劇団など、予定されていた催し物は中止となり、模擬店や物品販売だけの寂しいフェスタになってしまった。


 昼近くになると雨も上がり、徐々に人出も多くなり、甘酒の無料サービス前は人だかりができていた。もちろん僕も熱々の甘酒で身体を温め、雨の中をこの日のためにわざわざ出向いたという、福島県の物産市で僅かだが復興への協力のつもりで買い物をした。


 甘酒で温まった身体で、先日の青空に膨らみかけた梅の蕾が、木の芽起こしの雨に濡れた梅園を散策する。やさしいはずの早春の氷雨に泣き濡れた梅の花の涙に、小椋佳さんの歌をダブらせる。








 この催し物ではスカイツリーの写真撮影で記念品ももらえる筈だったが、雨雲に隠れたため撮影なしでも先着順に記念品もゲットし、抽選会でもそれなりの商品ゲットをした。


 桜の蕾はまだ硬く春浅い2月ではあるが、水ぬるむ季節が待たれる木の芽起こしの雨が、春のやさしい雨になって、モノクロの世界を桜色に染める日も近い墨田公園ではある。


2012-02-24 23:58:26 | Weblog
 一昔前、ダンスホールは男女の出会いの場でもあった。知らない者同士が手と手を握り、抱き合いながらチークダンスを踊る。こんな光景が当たり前だった社交場は今、男女共におしゃれを楽しむと共に、背筋を伸ばして姿勢を正し、汗を流してのダンスを、健康的なスポーツとして楽しむ方も多くなった。

 一朝一夕ではなかなか上手く踊れない社交ダンスであるため、子育ても一段落した中高年が多いダンスホールではあるが、踊って楽しくまた見ても楽しい、老若男女誰でも楽しめる健康的な娯楽でもある。ホール新世紀では、今までのダンスホールのイメージを変え、若い方にも楽しんでいただこうと、若者を対象としたイベントをはじめとする、様々な企画に取り組んでいる。

 社交ダンスは、踊って楽しいものではあるが、時にはトッププロの華麗な舞を見るのも刺激にもなり、また単純に美しいものを見るという楽しみ方もできる。ホール新世紀では、年に数回内外を問わずトッププロのデモンストレーションが行われるが、今回も世界のトッププロダンサー、ヴァレリオ・コラントニオ&ユリア・スペシヴァによる華麗な舞が披露された。

 毎回同じような画像で恐縮だが、カメラ任せの写真をお楽しみいただき、少しでも社交ダンスに興味を持っていただけたらと、懲りずにご紹介させていただく次第である。このカップルは、ロシアとイタリアのカップルであるが、息の合ったスピード感のある舞に、未熟なカメラワークのブレたピンボケ画像にスピードを感じていただけたら幸いです。














 ホール新世紀スタッフの優しい眼差しで、ホール新世紀をはじめとする、鶯谷界隈を紹介している「ダンスホール新世紀のブログ」も開設されていますので、こちらもよろしくお願いします。

春の足音

2012-02-20 23:58:38 | Weblog
 百花の魁(さきがけ)ともいわれ、春を告げる花の代表格の梅だが、今年の寒さは各地の梅の開花を半月から1か月ほど遅らせているという。


 「梅一輪いちりんほどの暖かさ」ともいわれるように、今日は少しばかり寒さも和らぎ、墨田公園の梅園の梅もちらほらと咲き始めていた。


 春を思わせる陽光の中に咲く白梅・紅梅の香りを運ぶ風は冷たいが、聞こえてくるのは春の足音。寒いとはいえ、春はすぐそこまで来ているようだ。


 しかし、今年はスカイツリーの開業に伴い、隅田公園内はあちらこちらで工事の真っ最中、毎年この時期に行われる梅園の梅まつりは中止と聞く。 


 それでも寒さの中で咲き始めた梅の花は、スカイツリーに負けじと高く、気高く、百花とスカイツリー開業の魁(さきがけ)を誇っているようでもあった。

仮装舞踏会

2012-02-16 23:30:59 | Weblog
去る14日、ホール新世紀恒例の仮装舞踏会が開かれた。


店長をはじめ、従業員一同思い思いの仮装でお客様を迎える。
断っておくが、ホール新世紀はお化け屋敷ではない。
れっきとしたダンスホールである。


毎回、板に付いた女装姿が好評であり
もしかして癖になっているのではないかとのうわさもある副店長は
そのまま女性従業員として通用しそうである。
スカートを捲るのはごめんだが。。。


しつこいようだが、ここはダンスホールでお化け屋敷ではない。


着ぐるみは、ウサギさんのようだが、着ているのはたぬきさんかもしれない。


童謡「うさぎのダンス」では
ソソラ ソラ ソラ 可愛いダンス と歌うが
ホール新世紀の「うさぎのダンス」は
ソソラ ソラソラ こわいいダンス である。


カウンターではお酒も飲めるが、美味いか不味いかは保障できない。

そしてフロアーで繰り広げられる舞踏会は
仮装というよりもおしゃれに気を使った踊り手が、妍を競う。

コスモスさんと案を練った我々の仮装は
手作り衣装のかわいいメイドさんと
メイド喫茶に通う、さえないサラリーマンのご主人様。

フロアーに立って、かわいいメイドさんにコートを脱がせてもらうが
いつもと違う地味なスーツ姿の仮装に場内からは嘆息さえ漏れていた。

だが、コートを着たのには意味があった。
背中が何か変???



音楽が始まり、ワルツのターンで場内に背を向けたとたん、ワァ~ という歓声。



背中のお絵かきは本物である。
といいたいところだが、そんな筈もなく
浅草の祭り用品店「中屋」で買った刺青シールであり
赤いパンツは巣鴨の地蔵通りで買い
ハートのマークとLOVEの文字は、コスモスさんの手仕事である。



踊り終わると、本物かどうか確かめに来た人もいたが
このシール、風呂に入ってもすぐには消えないのだ。
この格好で浅草の街を歩きたい気もするが
ちょっと寒すぎるのでやめとこう。
背中が開いたスーツはコスモスさんがネットで探したもので
自前のスーツを反古にしたものではないのでご安心を。。。



というわけで、あられもない姿を披露してしまったが
仲間からはいいものを見せてもらったと
次回のプレッシャーと共に
お褒めの言葉もいただいた仮装舞踏会であった。
 

義理と人情

2012-02-15 22:37:00 | Weblog
 「義理と人情を 秤にかけりゃ 義理が重たい 男の世界」と『唐獅子牡丹』の歌詞にある。「義理がすたれば この世は闇だ・・・ 義理と人情の この世界」と詠うのは『人生劇場』である。

 「智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい」。そんな書き出しで始まる夏目漱石の小説「草枕」は、青年画家が詩を求め、人生について考える非人情の旅を描く。

 義理と人情は対で使われる言葉のようだが、我が大辞林によると、「人情」とは、人間が本来もっている人間らしい感情。特に、人に対する思いやりやいつくしみの心、とある。それに対して、「義理」とは、物事の正しい道筋とか、対人関係や社会関係の中で、守るべき道理として意識されたもの、だそうだ。

 1年のうちで最も「義理」が幅を利かす日がある。2月14日は、いわずと知れた「バレンタインデー」である。仕事柄、この日は多くの義理に包まれたチョコレートが届く。年々減る一方だった義理の包みが、今年は少しだけ増えたようだが。


 この義理チョコ、守るべき道理として意識されたもの、と勘違いしそうだが、「義理」の意味にはもうひとつ、他人(ひと)との交際上やむを得ずしなければならないこと、という意味もあった。そうか、この包みの中身は、やむを得ずしなければならないこと、が入っているのか。。。

 義理がすたればこの世は闇というが、義理と人情を秤にかけりゃ、味わうチョコもほろ苦く、義理の重さも感じるバレンタインデーではあった。

完成間近

2012-02-13 23:27:25 | Weblog
 5月22日の開業まで100日を切り、我が家のベランダ越しに、日々その成長を見守り続けたスカイツリーも、2月29日には完成の予定だという。第一・第二展望台に点る灯りは毎日深夜まで消えることなく、完成に向けて急ピッチで進む工事を思わせる。


 その日の天候や時間によって変化するスカイツリーの姿を撮り続け、折りに触れてブログでも紹介してきたが、PCには膨大な数のスカイツリーが保存されている。完成間近と知り、634メートルに到達した昨年の3月18日以降の画像を、改めて見直してみた。


 冬の早朝の日の出の美しさに魅せられたときは、寒さもなんのその、最上階の非常階段の踊り場にカメラを持って駆け上がる。さすがに風は冷たいが、昇る太陽と雲の動きによって徐々に明るさを増し、スカイツリーのシルエットと共に刻々と変わる下町の空に吐く息が白い。



我が部屋から望むスカイツリーも、雨の日にはその姿を雲間に隠し、全く見えなくなることもある。

夜明け時の三日月と高さを競い

スカイツリーの真上に昇った太陽はパールの如く輝き

ある晴れた冬の日の太陽は、ゲイン塔を光の中に消してダイヤモンドの輝きのようでもある。

 太陽がいちばん低くなる冬至には雲の中から顔を出した太陽が、あたかも満月かと思わせるように、スカイツリーのゲイン塔と重なる。

 中でも僕がいちばん待っていたのは、太陽とゲイン塔が重なるとき、スカイツリーの影が我が部屋にも届くだろうということだった。


 その瞬間が訪れたとき、部屋のどこを探してもその影は見当たらない。空から街を見下ろしたとき、スカイツリーの影は地上に映る筈ではないのか。その影が我が部屋に映ることを期待した僕が浅はかなのか。そんな疑問が解けないまま、今日もスカイツリーを窓の外に見上げ、開業後のライトアップを楽しみにしている僕である。

思い立ったが・・・

2012-02-12 23:17:12 | Weblog
 「もう梅の花が咲く季節だよね、天気がいいので梅見に行こうよ」。昨日友人から突然の誘いがあった。調べてみると、今年は寒さのせいでどこも梅の開花が遅れているらしい。日本一早咲きの梅で有名な熱海梅園では、早咲き250本開花とある。友人の車はBMWである。時間の針は既に10時を指そうとしていたが、思い立ったが吉日、とるものもとりあえず、急いで支度をする。

 高速道路に入る前から渋滞が始まっていた。「そうだ、今日は土曜日で祝日だった」。そんな会話をしながらも、走っては止まり、止まっては走るの繰り返しである。急ぐ旅ではないし、のんびり行こう、と腹を括る。天気のいい日のドライブは、車の免許を持たない僕にとっては、運転手を気遣う気配りなどなく、気楽に窓の外の景色を楽しむ無責任男。海と空の青さに見とれる。


 真鶴に差し掛かり、時計を見ると既に2時を回っている。どうりで腹の虫がうるさいと思った。とりあえず腹ごしらえをしようと入ったお店は、団体客でごった返し、待たされた。熱海はまだまだ先であり、梅園は16時で閉園である。


 食事が済むころには、熱海行きは諦めていた。熱海に行かないのだったら、真鶴には美味しい海の幸を食べさせてくれる食事処がたくさんあった筈だが、後の祭り。さてこれからどうしよう。確か湯河原にも梅林があったはずだ。早速スマホで検索する。あるある、それなら湯河原で梅見としゃれようと、踵を返す。探し当てた駐車場で前金を払おうとすると、係りの人が言った、「まだ咲いてませんが」。。。仕方なく、通りの出店で、1年中美味しいみかんが摂れるという湯河原みかんを1箱買い、帰途に着く。


 というわけで、思い立ったが吉日にはならず、湯河原まで1箱のみかんを買いに行くドライブを楽しんだ1日になった。まぁ、こんな日もあっていいか。それもいつか想い出になることだろうから。。。

アミューズ ミュージアム

2012-02-07 21:21:25 | Weblog
 先日の被災地支援物産市で買い物をしたときに、抽選で当たった一枚のチケット「アミューズミュージアム開館2周年記念特別展」に行った。浅草寺境内の二天門横にある「AMUSE MUSEUM」は、浮世絵をはじめ、糸と針が織りなすアートの世界が待っていた。


 かつて布は希少で大切なものだった。一着の着物を世代を超えて着ることは当たり前、ほころびにはツギを当てたり刺し子で補強して大切に着たものだ。着古した衣類は細かく裂き、それを織って新しい布にしたり、パッチワークもそのひとつ。そんな布たちを「BORO」と称し、新しいファッションに甦らせるアートがそこにある。


 着古した布たちが味わいのある見事な衣類に変身し、「ボロ」が「BORO」に名を替えて、ファッショナブルに甦っている。館内はいまどき珍しく、展示物に直接手を触れることも、写真撮影もOKなのだ。




 一階に設けられた店舗では、手作りによる藍染のオリジナル品などが並べられ、見るだけでも飽きないが、気に入った一品を手に入れ、更にもう一品と財布を見ると持ち合わせがない。


 我が家からは近いので、改めて出直すことにして、消費文化と対極のアート、もったいない世界を堪能したひと時だった。
 

節分お化け

2012-02-05 23:38:26 | Weblog
お化けは夏に出るものとばかり思っていたが、節分にもお化けが出るらしい。


 江戸時代、節分の豆まきの一環で、仮装をして鬼を追い払う厄除け行事としての異装儀式を、『節分お化け』というのだとか。花街で節分の行事として行われていた『節分お化け』は、京都祇園など一部の地域を除いて、今は廃れてしまったが、名にし負う現代の花街・浅草の吉原で復活した。


 我が家から歩いて1分の花園公園で、4日と5日の両日に亘り、『大江戸よしわら 被災地支援物産市』が開かれた。初日には思い思いの仮装をした「おばけ」が勢揃いし「異装コンテスト」が行われ、被災地へエールを送る。


 「異装」とは、男が女に女が男に変装する異性装や、少女が成人女性に、また老婆が少女の髪型の桃割れにするなどの仮装をいうらしい。


 立春を過ぎ、いっとき寒さも和らいだ公園で、ノロウィルスや不景気に打ち勝った節分お化けたちのパフォーマンスに拍手喝采、寒さを忘れるひと時だった。


 異装コンテストに優勝したのは、吉原遊郭の象徴でもある、色あでやかな花魁に扮したうら若き美女。こんなお化けなら冬に現れても怖くない。


 また、大晦日の夜、吉原では狐舞が行われ、吉原の町を踊り流したという史実に基づき『吉原の狐舞』も復活、町内を踊り流しながらのパフォーマンスも見逃せない。


 被災地支援の2日目の今日は、地域で活躍するゆるキャラが集合し、子供たちとの遊びに興じ、物産市を盛り上げ、


 ぬいぐるみを着ないゆるキャラも、復興のめどさえ立たない被災地の応援と、節分お化けの伝統的な風習の復活に一役買っていた。


赤鬼ゆるキャラは、一人ぼっちで寂しそう。


 東北の復興と、みなさんの更なる繁栄を願い、売り切れ間際の最後のホッケの干物を3尾ほど買って、夜の食事の友にしたが、彼らはあの日のことは思い出したくないと言う。 



しかし、このような製品を作ることができるようになったと喜んでいた彼らの顔は輝いていた。
  

三丁目の夕日’64

2012-02-02 23:04:25 | Weblog
 間もなく開業する東京スカイツリーの54年前の昭和33年、東京タワーは完成した。そんな古き良き時代を背景に、その翌年までの2年間を描いた「三丁目の夕日」の一作目から5年の歳月が流れ、東京オリンピックが開催された昭和39年(1964年)、下町の夕日町三丁目の人たちが3Dで帰ってきた。


 3D映画は2D撮影から、コンピューターで3D化する方法と、撮影時から3D用のカメラで撮影するリアル3Dの2通りがあるという。「ALWAYS 三丁目の夕日’64」はリアル3Dの撮影だそうで、はじめて見る3D映画に期待を持って出かけた。

 映画が始まってしばらくは3D画面に気を取られ、なかなかストーリーに入り込めないでいた。ところどころで著しい3D効果を発揮するものの、控えめな飛び出し効果にも慣れ、次第に物語の中に引き込まれ、甦る青春時代にタイムトラベルする。


 下町に暮らす個性豊かで喧嘩っ早く、画面の隅々に散りばめられた、人情味溢れる人々が織りなす笑いと涙は、3D効果以上に画面から飛び出し、全身に降りかかるようにこぼれ落ちるペーソスに何度も涙した。


 3D映画を見るには、当然メガネが必要となり、色の付いたメガネを購入するのだが、今回の「ALWAYS」は、当時の町並みや東京タワーなどを3D化する作業の難易度も高く、2Dに比べ画面の明るさも増す必要があるのだとか。映画が始まって間もなく、東京タワーを上から見た映像は、タワーの先端が目の前に迫り、思わず手を伸ばしたくなるほどだった。

 はじめて見た3D映画だが、思ったほどの目の疲れもなく、充分楽しめた映画であった。敢えて言うなら、ストーリーの流れからは、3Dである必要性は少ないかもしれないが。。。