その鳴き声に特徴がある、春告鳥(はるつげどり)ともいわれるウグイスは、鳴き方の練習をするそうだ。上手に鳴くウグイスと下手なウグイスがいるが、花札にもある梅にウグイスとは、メジロの間違いらしい。本来ウグイスは藪の中で虫を食べ、警戒心が強く、声はすれども姿は見せないのだという。
鳴き上手なウグイスのように、おしゃべりが楽しい森男さんのブログで、先日、ウグイスカグラなる花を知った。漢字で書くと「鶯神楽」。ウグイスカズラではない。
向島百花園で、ウグイス嬢のようにかわいいその花を見つけたのが数日前。6月にはグミに似た真っ赤な実を結ぶという。飛び跳ねながらその実をついばむウグイスの姿が、神楽を踊っているように見えるから、その名が付いたという説もあるようだが、名前の由来は定かではないらしい。
我が家からも、仕事場からも、一番近いJRの駅は鶯谷駅。この駅では一年中ウグイスの声を聞くことができる。「危険ですから駆け込み乗車はお止めください」というウグイス嬢の声ではない。朝の時間帯にプラットホームのスピーカーから、ウグイスの鳴き声が流れている。
ウグイスには、花見鳥という別名もあるらしいが、午後から降り出した冷たい雨は、満開を迎えた桜の花を散らしてしまっただろうか? 「明日ありと思う心のあだ桜 夜半に嵐の吹かぬものかは」 と詠ったのは、親鸞上人9歳のとき。
うぐいすの なく野辺ごとにきてみれば
うつろふ花に風ぞ吹きける
-詠み人知らず-
うつろふ花に風ぞ吹きける
-詠み人知らず-
ウグイスには、花見鳥という別名もあるらしいが、午後から降り出した冷たい雨は、満開を迎えた桜の花を散らしてしまっただろうか? 「明日ありと思う心のあだ桜 夜半に嵐の吹かぬものかは」 と詠ったのは、親鸞上人9歳のとき。