「小憎君、今日は暑かったねぇ」
「あっ、おじちゃん、暑いのに来てくれてありがとう」
「東京は、今年初めての30度を越える真夏日になったそうだよ」
「おじちゃん、熱中症に気をつけてね。高齢者は、なりやすいんだって」
「オイオイ、年寄り扱いしないでくれよ」
「ごめんなさい!おじちゃん、髪は薄いけど若く見えるよ」
「・・・・・???」
「夏の花・向日葵は小憎君と相性がぴったりだね」
「おじちゃん、ひまわりって、難しい字を書くんだね」
「これはね、漢語をそのまま日本語に当てはめたらしいよ」
「ふ~ん、花の名前って難しい漢字が多いね」
「でも、覚えると楽しいよね」
「ひまわりには、ギリシャ神話にこんなお話があるんだよ」
「どんなお話なの?」
「太陽神アポロンに恋をした海の精は、彼に振り向いてもらえず
悲しみのあまり、そこに佇んだまま、ひまわりになった、というお話」
「だから、いつも太陽に向かって廻るんだぁ」
「実際に太陽を追って動くのは、生長が盛んな若い時期だけなんだって」
「おじちゃん、若くなくてもず~っと僕のこと見ててね」
「ワ~ォ」( ̄□ ̄;)