出会いとは不思議である。すべての出会いが必然であるならば、この出会いも出会うべくしての出会いであったのだろうか。
ブログ上でのいい出会いにはいつも感謝しているが、同じ時期に同じ内容の記事を取り上げての、ブログ上ではよくある出会い。
それがオンラインだけでなく、実際に会うオフラインでの出会いをオフ会というそうだ。
昨年は
禰里吉さん との
二人だけのオフ会 を持ち、その後も交流は続いている。僕にとっては弟が一人増えた気分である。
そして去る20日には、僕をおとうちゃんと呼んでくれる息子「おにぎり」が、遠い岐阜からわざわざ逢いに来てくれた。
ブログ上での会話からも、その人間性はおおよそ推測できていた。こんな僕を慕ってくれる嬉しさと、現実には持ったことのない息子に会う期待に、胸を躍らせて会った彼は、期待通り。
礼儀正しく、明るく爽やかで聡明、都会づれしていない素朴さと、どんな事にも感動してくれる可愛い性格は好もしく、次の日の午後に別れるまでの二日間、思い切り甘えてくれた。
深夜に岐阜を発ち、早朝5時前に着く夜行列車での旅の疲れに、一眠りを勧めたが、おしゃべりに花が咲き、寝不足のまま午前10時、我が仕事場のダンスホールへ案内した。そこでの出来事にも珍しさもあってか、4時間程の見学に飽きを感じなかったようで、いたく感動してくれた。
それから我が家に戻り、睡眠をとってから夜の浅草の案内と、ビールを飲みながらの食事とおしゃべり。時間はあっという間に過ぎていく。ほろ酔い気分で帰り、横になってからもおしゃべりは続く。
若い彼にも、彼なりの悩みはあるようだ。そんな悩みを聞きながらも、楽しいおしゃべりは尽きない。眠りに就いたのは深夜になっていた。
次の日も、刻々と迫る別れの時間を気にしながら、再度の浅草散策に、楽しい時が過ぎていくのは早い。2日間はアッという間に過ぎ、午後3時半の新幹線は発車時間が迫る。眼を赤くした
おにぎりは、人目も憚らず僕に抱きついてきた。男同士の熱い抱擁は、また会う約束をして車中の人となった我が息子の温もりを残してくれたのだ。
多忙であったこの数日間、どうやら心を亡くさずに済んだようだ。
2006.07.24