勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

秋の火災予防運動

2008-10-31 23:15:14 | Weblog
 いよいよ11月、深まる秋に暖房が恋しくなってきた。寝具も冬用に取替え、嫌いな冬に備えはできた。
 11月9日~15日まで、秋の火災予防運動が始まる。春の火災予防運動は3月1日から3月7日まで、秋の火災予防運動は11月9日から11月15日までと決まっているらしい。特に秋の開始日の11月9日は、119番に因んだものだそうだ。 
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『火のしまつ 君がしなくて 誰がする』(平成20年度全国統一防火標語)


垣根の垣根の 曲がり角
たき火だ たき火だ
落ち葉焚き
あたろうか あたろうよ
北風ぴーぷー 吹いている
  
 最近はこんな光景も見られなくなったが、子供の頃、焚き火で焼いた焼き芋が、美味しかったなぁ♪

右脚ブロック

2008-10-30 23:52:15 | Weblog
 健康診断で必ず言われる病名がある。「右脚ブロック」それも「完全」という文言が付く。左右の部屋に分かれている心臓に、電流を流す役目をする右脚といわれる部分が切れている状態を、右脚ブロックというらしい。心臓疾患のひとつである。

≪国立循環器病センターのHPより拝借≫
 その右脚が切れても、左脚が代替するので、今すぐ健康に害があるわけではない。しかし左脚が切れたら大変なことになる。時々は検査をする必要があるといわれた。原因は老朽化だそうだ。

 24時間心電図の検査は異常なし。そして今日、心臓の超音波検査をした。幸い心臓の働きに異常は認められなかったが、長年休まず働いた心臓も、そろそろ休みたくなったのだろうか。もう少し働いてもらいたいのだが。

花一輪

2008-10-29 18:37:10 | Weblog
サイタ サイタ サクラガ サイタ ハルデモ ナイノニ サクラガ サイタ
 秋の日射しを受けて咲く桜の花一輪。10月桜という名の桜もあるが、この桜、10月に咲き始め、冬を越して4月頃までの約半年間、次々と咲き続ける長寿の桜である。その名を「御会式桜(おえしきざくら)」という。
 山手線鶯谷駅界隈は寺の多い街でもある。駅からほど近い裏道にある法昌寺というお寺にある「御会式桜」は、目立たない花である。
 昨年は咲き始めた時期を見逃してしまったが、今年こそと気をつけて見ると、既に一輪咲いている。毎日通る道すがら、季節はずれの桜の花を、これからの半年間、ゆっくりと楽しませてもらおう。

秋の空

2008-10-27 19:40:49 | Weblog
秋の空は変わりやすいという。変わりやすいのは女心か男心か?永遠の疑問である。
 久しぶりの青空に、夕方になるとひんやりとした風とともに季節はずれの夏の雲、積乱雲が顔を出した。怪しげな雲行きに家路を急ぐ。

 西の空の雲間に沈む夕日が風雲急を告げる。

 「宵闇~ せ~まれば~ 悩みは涯なし~ みだれる~心に うつるは~誰が影♪」などと呑気に鼻歌など歌ってる場合ではない。秋の空が暮れるのは早い。午後5時、怪しげな雲に覆われた空が一瞬真昼のように明るくなった。

 突然の轟く雷鳴にびっくり。何度か挑戦したが一度も捉えることのできなかった稲妻の写真、今宵こそとカメラを手に最上階に走る。初めてカメラに収まった稲妻に再びの鼻歌。「君恋し~ 唇あ~せ~ね~ど~ 涙は~あふれてぇ~ 今宵も~更け行く~♪」めまぐるしく変わる秋の空。ゲリラ豪雨も祝福してくれるような激しさだった。

2008-10-24 21:56:54 | Weblog
 オートロック・マンションのエントランス、鍵を差し込もうとしたそのとき、ドアーが開いた。
 見ると一足先に入ったと思われるランドセルの少年が、中からドアの前に立って開けてくれた。身体は大きいが、あどけない顔立ちは小学生と思われる。「ありがとう」と言ってニッコリ笑う。彼はそのままエレベーターに、僕は逆方向の郵便受けに新聞を取りに行く。そしてエレベーターに向かって歩き出すと、エレベーターのドアは開いたまま停まっている。急いで中に入ると先ほどの彼が待っていてくれた。

 エレベーターは2基あり、1基が動くともう1基が降りてくる仕組みになっている。ほとんどの大人は、顔見知りでない限り待ってくれない。彼に言った、「ありがとう、待っていてくれたんだね。ボク、いいお父さんとお母さんに育てられているんだねぇ」。彼は「ハァ~?」と言って不思議そうな顔をした。「ボク、いい子に育っているから」と言うと、照れながら微笑んだ。

 美しい身のこなしを躾という。身は「シン」とも読み心に通じる。良い躾は姿も心も美しくしてくれる。同じマンションに住みながら、挨拶しない大人も多い。「コンニチワー」と声を掛けてくれる子供も時々いる。そんな時の小さな感動が心を豊かにしてくれる。「一生感動一生青春」は、我がブログのサブタイトルである。小さな出来事でいい、感動できれば・・・。そのとき心は青春になる。

倖せはここに

2008-10-23 16:03:13 | Weblog

秋の夜は更けて すだく虫の音に
疲れた心いやす 吾が家の窓辺
静かにほのぼのと 倖せはここに
 ひと仕事終えたあとの達成感と心地よい疲れは、幸せの味がする。ちょっと張り切りすぎて、心地よい疲れというよりも、どっと出た疲れだが、部屋に満ち溢れる花の香りがそんな疲れを癒してくれる。

♪♪
星の瞬きは 心の安らぎ
明日の夢を運ぶ やさし君が笑み
静かな吾が窓辺 倖せはここに

 朝、眠りから覚めたとき、仕事から帰って部屋のドアを開けたとき、風呂から上がって、一日の疲れにフッと息を吐いたそのとき、花の香りに包まれて感じるしあわせは、小さいけれど夢がある。
 いなくなったピーチャンの代わりの鳥かごの中に、戴いた花束から挿し替えたカサブランカの花が強い香りを放つ。

♪♪♪
静かに静かに  街の灯も消えた
遠い空見てごらん 明日の夢がある
小さな小さな  倖せはここに

 映画「カサブランカ」では、ボギーがバーグマンに向かって言う。「君の瞳に乾杯!」と。そんな気障な言葉は僕には似合わない。だから小さい声で自分自身に言ってみた。「君の小さな瞳に乾杯!」。ちょっとお疲れかな・・・??? 

金メダル

2008-10-21 02:01:43 | Weblog
 倒れる覚悟で臨んだデモンストレ-ション。出かける直前まで熱は下がらず体調は最悪。練習段階では、脚に力が入らずガクガク。お客様には気付かれないように、いつもの姿勢を貫く。

 1回目のリハーサルは無難に済ませた。2回目のリハーサルでは、お客様の緊張もほぐれ、僕の身体も温まって気持ちも高揚してきた。普段の練習より上手くできたかもしれない。

 リハーサルが終ると、心配して千春ちゃんが用意してくれた高価な栄養ドリンクを飲む。そんな気遣いに元気百倍。来店したばかりの正子さんにも励まされ、身体の不調はどこかに飛んで行った。その気になれば何とかなるものだということを知る。

 いよいよ本番、ご主人や大勢のお友達の見守る中、僕の変化を何も知らないお客様は、いつも以上の動きで笑顔も出る。エンディングもピタリと決まり、僕の心配は杞憂に終った。


 終了後の乾杯のお酒は下戸の僕にも格別な味。いつもは辛口のご主人の評価は、なんと金メダル。身びいきであることは承知の上だが、他人の評価はどうであれ、ご本人と、ご主人が喜んでくれたことが僕にとっても最上の喜び。今宵はいただいた花束の香りに包まれて、いい夢を見よう。

 我が拙い踊りの写真は、自分では撮れないため、プロの写真が出来上がり次第ご披露することを約束して、ご心配いただいた皆様への感謝とお礼を申し上げます。体調管理優先のため、コメントをくださる皆様への訪問が遅れることをお許しください。

天気晴朗なれど・・・

2008-10-20 11:00:13 | Weblog
 いよいよお客様とのデモ本番の日が来た。目覚めると、秋の日射しが眩しい。

 昨夜は今日の準備を整え、風邪薬と睡眠薬を飲んで早く寝た。相変わらずの寝汗に悩ませられながらも、睡眠は充分。しかし、体調は充分とはいえない。熱は測らない、それでどうなるものでもないから。

「天気晴朗なれど波高し・・・」
 
 秋山真之が日本海海戦の出航直前、大本営に向けて打電した名文句。「天気が良いので視界は良好、波は高くても訓練を積んでいるので、勝利疑いなし」という意味だそうだ。

 半年間の練習成果を発表するこの日、午後からはリハーサルがある。波は高く視界が良好とは言えないが、「天気晴朗なれど・・・」を信じ、頑張るぞ~。結果やいかに・・・♪

好事魔多し

2008-10-18 19:58:06 | Weblog
 昨日から身体の節々が痛かった。疲労かなと思っていたが、明け方、悪寒が走って目が覚めた。窓でも開いているかと確認するが、しっかりと閉まっている。震えが止まらない。急いで電気アンカを取り出す。それから汗をかき、何度もパジャマを着替えた。

 2日後の月曜日には、お客様とのダンスのデモンストレーションに出演することになっている。半年前からこの日のためにレッスンを重ねてきた。このところ練習にも熱が入り、順調に仕上がっていた。あとは本番を待つばかり。今日はその仕上げの練習をすることになっていたのに。

 最後の練習を疎かにはできない。気持ちを奮い立たせて出かけた。熱があることは、お客様に言うわけにはいかない。不安を与えたくないから。

 ドレスを着ての練習は、いつも以上にうまくゆきお客様に心配はない。心配なのは我が体調。どんなに熱が出ようが、本番は成功させなければ。

 とかく物事がうまくいっているときは、邪魔が入りやすいもの。邪悪な風を風邪は、早く退散して欲しい。

武士は・・・

2008-10-17 21:36:24 | Weblog
 「武士に二言はない」は武士の美学である。信義を重んじる武士は、一度口にしたことは必ず守る。

 「武士の一言(いちごん)」という言葉もある。 武士は、一度承知したことは、約束を守って必ず実行するということ。 

 イソップの寓話「ロバと親子」は、自分の考えをもたない哀れな親子が、他人(ひと)の言葉に振り回され、惨めな結果になる話である。

 呆れた舌禍でお騒がせ辞任し、議員も辞めた中山成彬前国土交通相は、次の選挙には不出馬を表明していた。ところが何を血迷ったか、前言を翻し出馬の意向を示したといわれる。そして再びの出馬意思をまたまた撤回した。自分の考えを持たず、他人の意見に振り回される態度には呆れるばかり。政治家の舌が一枚だけとは限らないのは承知はしているが。

 この御仁の辞書には「信念」とか「恥」という文字は存在しないのだろうか?辛うじて日教組批判については、信念を曲げなかったようだが、思考回路は相変わらず滅茶苦茶。
 
 恥という字は「耳」に「心」を付して恥じらいを表わす、とある。「武士の一分」という映画もあった。侍が命をかけて守らなければならない、名誉や面目の意味だそうだが、いまや武士などは、政治の世界にも、相撲の世界にも見当たらない死語。僕の辞書にも、ココロがどこかに消えてしまった『恥』という文字、追加しておこう。

君子は・・・

2008-10-16 23:03:25 | Weblog
 危うきに近寄らないのが君子。小人の僕は、怖いものは見たくなり、危険といわれれば近寄りたくなる。ましてや「お子様や高齢者の方は召し上がらないようお願い申し上げます」などと言われれば、反骨精神ばかり旺盛な高齢者の僕にとっては尚更食べたくなる。
 マンナンライフの蒟蒻畑の歯ざわりと喉越しは、以前からお気に入りだった。「現在店頭にある商品を持ちまして一時製造を中止いたします」というCMに触発されて、最後になるかもしれない蒟蒻畑を買ってしまった。

 悲しいかな、歳と共に衰える機能は数知れず、飲み込む力の衰えや喉の粘液不足のためか、物を食べて時々むせることもある。少し前までは、考えられないことだったが、それも仕方ない。このブログの更新が途絶えたら、ばかな奴が蒟蒻畑を喉に詰まらせて窒息したと思ってください。

素粒子

2008-10-15 00:51:35 | Weblog
 読み慣れているという理由だけで、何十年も購読している朝日新聞。記事の中で特に好きなのが〈天声人語〉〈素粒子〉〈窓〉などのコラム。限られた文字数で的確に考えを伝える技には感心するばかり。

 特に夕刊を手にして最初に目が行くのが〈素粒子〉。日々のニュースを14行の短い文で斬る、夕刊一面の売り物コラムである。
14日夕刊の素粒子

 この「素粒子」という言葉、意味もわからず、小さな粒ぐらいに思っていたが、最近はじめて本当の意味を知った。

 学生時代、一番苦手だったのが物理と化学。目に見えない得体の知れないものを学ぶことは、暗闇で物を探すようなもの。ちんぷんかんぷんとはこのこと。

 その物理と化学で一挙に4人もの日本人がノーベル賞を受賞した。どちらの理論もさっぱりわからないが、物理学賞の対象になったとされる理論が「素粒子論」。『素粒子とは、すべての物質を構成する最も小さな単位(粒)』。ということだけ知った。

 これからも、コラム〈素粒子〉の、短い言葉で世相を斬る切れ味を楽しませてもらおう。

一番乗り

2008-10-11 21:25:12 | Weblog
 30年前、浅草の街を真っ赤な英国製の二階建バスが走った。その後、ドイツ製の二階建バスを走らせたが、01年3月に運行中止になった。
 そして今日、「おかえりなさい二階建バス」と銘打って、英国製の二階建バスが再び復活したのだ。一番乗りを目指して乗ったバスは、午前10時、すしや通り入り口を出発し、雷門通り、馬道通り、言問通りを経て、国際通りからかっぱ橋道具街を周り、再びスタート地点に戻る周遊バス。途中での乗降はできない。
記念乗車券

 一周した第一便のバスは、小雨模様の雷門前に姿を表し出発式に臨む。デザイナーの山本寛斎さん(中央の笑顔)の音頭でテープカットが行われ、関係者を乗せて再び浅草の街に姿を消した。

 このバスの運行は、浅草寺本堂再建五十周年を記念した「大開帳」に合わせ、10月11日から11月16日まで運行される。一周約20分、乗車料金は100円、委員会の方のガイドが付く。

 浅草寺境内で開かれている、浅草奥山風景を楽しんだあとのバスの周遊は、今まで知らなかった浅草風景と下町人情に出会うかもしれませんよ。

小さい秋

2008-10-10 23:53:24 | Weblog

だれかさんが だれかさんが
だれかさんが 見つけた
小さい秋 小さい秋
小さい秋 見つけた
 春、桜が終る頃、白やピンクの花を咲かせて楽しませてくれたハナミズキが、葉を紅葉させ、真っ赤な実をつけていた。見上げると、そこに小さい秋があった。
 
目かくし鬼さん 手のなる方へ
すましたお耳に かすかにしみた
呼んでる口笛 もずの声
小さい秋 小さい秋
小さい秋 見つけた

作詞 サトウハチロー/作曲 中田喜直
 

悲しみの香り

2008-10-09 23:30:56 | Weblog
 公園を通り抜ける時、路地を曲がった時、頬をそっと撫でて行く秋の風が、どこからか懐かしい香りを運んでくる。辺りを見回すと、目立たない黄色味を帯びたオレンジ色の花が、その香りで存在感を主張している。

 その季節季節の特徴的な花の香りは多い。梅の香りは、すぐそこに春が来たことを教えてくれる。くちなしの香りに、別れた人の痩せてやつれたうわさを聞いて、心を締め付けられる人もいるだろう。しかし、この黄橙色の花の香りには、どれも敵うまい。

◇ 時を待つ ◇
-キンモクセイ-

花が咲くのは 年に一度
あとは静かに 時を待っている
あくせくするのは 止(や)めよう
一度でいい ひとつでいい

-星野富弘さん-

 その昔、9月も終る頃、残暑の中での永遠の別れがあった。その年も記録的な暑い夏だった。移ろう季節にも気付かず、悲しみに暮れていた10月のある日、開け放した窓から甘く狂おしい香りが漂ってきた。ベランダから外を覗いて、植え込みの金木犀に気付く。そこに植えられていることを何年も知らずにいた。

 その日から僕にとって、金木犀の香りは悲しい香りになった。いま、金木犀が自己主張の真っ最中。年に一度、悲しみの蘇る秋でもある。