例によって日曜の夕刻、女子ゴルフを見た。テレビ放映開始時は愛車が車検でトヨタに出かけていたのでビデオに撮っていたが、意外に早く終わったので、家に帰ると早々にチャンネルを入れると、ちょうど18番ホールで大山さんが20mのロングパットを打つところだった。昨日までの状況から、大山さんがゆうゆう逃げ切り、と思っていたがなんと飯島さんが逆転していたとのこと。入らなければ飯島さんが今期2勝目というところだったみたい。ボールは吸い込まれるようにカップの真ん中から入った。その瞬間は大山さんは喜んだのは当然だが、新聞に載っていたようにバーディでも飯島さんには追いつかず2位と思っていたようで、感動も薄かったように思えた。逆に飯島さんの方は血の気が引いたように見えた。そしてプレーオフ。大山さんはラフからの2打目。グリーン奥に乗せるが20m以上離れている。これを見て飯島さんはフェアウェイからショット。グリーンに乗ったかと思えたが、わずかにとどかずバンカーへ。これで勝負あったかと思った。ところが前日、横峰さくらが目玉でダボをたたいた同じバンカーから見事なショットで1mくらいに寄せた。大山さんはカラーとはいえ、20m以上。おまけに下り坂。これは決まりだな、と思うと何と飯島さんの内側に付けた。さすがにプロ。決着は次ホールと思ったが飯島さんのボールがカップサイドを抜ける。大山さんが慎重に沈め、優勝した。飯島さんはまさに優勝カップがするりと手からこぼれ落ちた感じだろう。でも、勝負は18番ホールにあったように思う。あの無心で打った20mのパット。入れられた瞬間に勝負は決まったと思う。飯島さんは、その瞬間に悲劇のヒーローとしての役割に自分を置いたのだろうと思う。その状況から自分を鼓舞し、再び優位に立つのはものすごいエネルギーが要ると思う。若い飯島さんにはこれを教訓として頑張ってもらいたい。久しぶりの大型新人だと思う。何でも弟が勤務しているTOTOの専属プロらしい。弟が云うには、この前の優勝は思いもかけず、といったところであったらしい。でもすばらしい素質を見せた。今年の女子ゴルフは藍ちゃんが居なくても面白い。男子は今週も外人の優勝だ。
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