ゆうしゃケン  小心翼翼・平々凡々

団塊世代の技術系サラリーマンだった。引退した今は妻と二人で平和な生活を願いつつ、趣味と独り言でストレス発散

ミヤマクワガタ

2015-08-06 12:51:14 | アウトドア
 暑い。息をするのも苦しいくらい。それでも小倉は35℃の猛暑日には至っていないので、まだまだ楽だと思わないといけないのだろう。この暑さは世界的な現象だそうで、アルプスでは氷河が異常な速さで融けだしたと騒いでいるし、中近東では体感温度が80℃というとんでもない温度でIS騒ぎ以上に慌てふためいていると言う。私は熱中症対策に気を配りつつも限られたこの期間をフルに利用しようと頑張っている。

 この期間、時間を見つけては久住や英彦山に繰り出していて、蝶を採集している。ただ年々、蝶が少なくなっているのではないかと思われる。環境破壊が進んでいるのと、この異常気象によるものではないだろうか。

 昆虫採集は自然豊かなクヌギ林が主な舞台なのだが、クヌギの樹液にはオオムラサキやタテハ蝶の仲間のほかにカブトムシやクワガタなども集まっている。もちろんスズメバチもブンブン飛び廻っていて、怖いことは怖いがユウシャオオムラサキに負けてはいられない。

 
 飼育箱。左上にミヤマクワガタ、右側にノコギリクワガタとカブトムシ(メス) 早朝のひとコマです。


 7月の中旬、夏休みに入った頃、いつものように英彦山のクヌギ林に分け入った。目的はもちろんオオムラサキ。この日はすでに1頭をGETしていたので、気楽に散策していたのだが、丁度最盛期なのかカブトムシやクワガタなどの甲虫類が多かった。いつもは捕獲することは無く、そのまま見過ごすのだが、数年ぶりにミヤマクワガタが居たので、孫たちが喜ぶだろうと虫籠に捕まえた。そうなるとミヤマクワガタ1頭だけでは寂しいので、カブトムシやノコギリクワガタなども捕獲した。

 家に帰って、飼育箱に甲虫マットを敷き、持ち帰ったクヌギの枝葉の他、餌のスイカも入れた。箱の中はカブトムシ3、ミヤマクワガタ1、ノコギリクワガタ5、コクワガタ2の計11頭だ。そして毎日水を遣り、スイカを与えた。虫たちを観察していると、やはり夜行性。日中はマットの下に隠れているが夜中になるとゴソゴソ動き出す。先日は夜中にトイレに立った時に、廊下にカブトムシとノコギリクワガタが居たので驚いた。巨大なゴキブリだ!と。良く見るとクワガタ。 飼育箱の蓋がわずかに開いていて、そこから逃げ出していたのだった。

 飼育を始めて1週間を過ぎ、8月に入った。虫たちをこのまま飼うより、仲間が棲んでいる元の林に戻すべきだと考えた。で、飼育箱を英彦山に運び、クヌギ林の中で放した。飼育期間中も虫たちは死ぬことはなく、全頭が元気であっという間に枯れ葉の下にもぐりこみ、姿を消した。来年も虫たちに遭えたら良いなと、何となく心が弾んで帰路に就いた。
コメント (4)
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