オーストラリア戦での勝利を噛み締め、勝因を確認するために、スポーツ紙を買い占めて新幹線に乗り込む予定だったが、予定は結局、願望のままに終わり、眠気とやり場の無い失望感に包まれてのぞみに乗る。新聞は読む気になれないので、宮部みゆきの「ブレイブ・ストーリー」を買った。あるブロガーさんに紹介されていたRPG小説だ。この前の奄美行はダ・ヴィンチ・コードだったので、このところ話題作を読む機会に恵まれていると言えようか。
今回の出張は名古屋の南、知多半島にある某磁器メーカーである。当社の主力製品である重電機器に使用している磁器部品の経年劣化に関する調査が目的だ。オール電化に象徴されるように、電気は今や家庭・産業界で手軽なエネルギー源として利用されており、一瞬でも停電するとその弊害は大きい。わが国の経済は戦後の復興期を経て昭和30年代に飛躍的に伸びたが、その頃に設置された電気設備の劣化による故障が重大な問題としてクローズアップされており、それを定量的にチェックして、信頼性の評価技術を確立することが今回のテーマである。難しいことを書いたが、要は故障した部品を調査して、ウイークポイントとその対策をまとめることなのだ。
名古屋まで3時間。のんびりと体を休めることにする。指定席はがらがらだ。今日は移動だけで他に仕事などは無い。ホテルに入るだけなので気は楽だ。
関門トンネルを抜けて本州に入る。弁当を食べないと落ち着かない気がして、早速幕の内を開ける。大体食べる順番は決まっている。最後まで残すのは玉子焼き、その前がさばの塩焼き。この二つが好みなのだ。私は好きなものは最後に残すタイプだ。
大阪・京都までの出張は多いので車窓の風景も見慣れた感じがする。食後の満腹感と眠気もあって大阪までは本も読まず、うとうとしていた。大阪を過ぎると風景が珍しいこともあって、車窓を眺める。梅雨に入ったはずだが、良い天気だ。新幹線沿線は戦国時代の名高い戦場や城下町が点在しているので、飽きが来ない。大手メーカーの工場なども見える。
犬山を越えて濃尾平野へ。刈入れ前の麦畑の茶色の区画と、早苗の緑の区画が色鮮やかに入り組んでいる。幸せそうな田園風景だ。揖斐川、長良川、木曽川を越えると、いよいよ名古屋だ。15時45分に到着。
名古屋駅新幹線ホーム
人ごみの中を、バッグをごろごろ引いて高島屋の前を通り、名鉄のターミナルへ。さすがに九州と違って垢抜けた感じの人が多いな、と思いながらも、鑑賞する余裕も無く、田舎者のように通路案内標識を確認しつつ歩く。
ターミナルに着き、目的地までの切符を買い、ホームへ。ここまではすこぶる順調。ところが、ここで分からなくなった。ホームは数路線を共有しているようで、次から次に電車が入ってくる。どれに乗ればよいのか分からない。周りの人を見ていると、ちゃんと所定の位置らしきところに並んでいる。どこに並べばいいんだろうとあせって見回すと、ホームの反対側の上のほうに、行く先と乗車口の表示があり、次に来る電車のところにはランプが付くようになっている。なるほど、と思いながら時刻表で急行電車の時間を確認し、所定の場所に陣取る。それにしても、ひっきりなしに電車が入り、そこそこの人が足早に乗降する。駅員も少なく、年寄りや田舎者には分かりにくい街だなと感じたのは私だけだろうか。
30分ほど待って、急行電車に乗り込む。目的地まで約40分程度だろうと目星をつけていたのでちょっとのんびりするが、電車がどのあたりを走っているのか分かりにくい。 駅に停車するごとに次駅の表示を確認する。車掌が放送しているのだが、声が小さいのと、語尾が流れるようではっきりしていないので何を言っているのか聞き取りづらい。
名鉄沿線
17時過ぎ、無事に目的駅のホームに降り立つ。寂しい駅だ。改札の駅員さんが一人いた。ホテルまで歩いて5分。途中で夕食に適当なところを探すが、どうも見当たらない。仕方が無いのでホテル横のセブンイレブンで惣菜とアルコールを仕入れてチェックイン。汗を流してテレビを見ていたら、アルコールの酔いも手伝っていつの間にか眠っていた。
今回の出張は名古屋の南、知多半島にある某磁器メーカーである。当社の主力製品である重電機器に使用している磁器部品の経年劣化に関する調査が目的だ。オール電化に象徴されるように、電気は今や家庭・産業界で手軽なエネルギー源として利用されており、一瞬でも停電するとその弊害は大きい。わが国の経済は戦後の復興期を経て昭和30年代に飛躍的に伸びたが、その頃に設置された電気設備の劣化による故障が重大な問題としてクローズアップされており、それを定量的にチェックして、信頼性の評価技術を確立することが今回のテーマである。難しいことを書いたが、要は故障した部品を調査して、ウイークポイントとその対策をまとめることなのだ。
名古屋まで3時間。のんびりと体を休めることにする。指定席はがらがらだ。今日は移動だけで他に仕事などは無い。ホテルに入るだけなので気は楽だ。
関門トンネルを抜けて本州に入る。弁当を食べないと落ち着かない気がして、早速幕の内を開ける。大体食べる順番は決まっている。最後まで残すのは玉子焼き、その前がさばの塩焼き。この二つが好みなのだ。私は好きなものは最後に残すタイプだ。
大阪・京都までの出張は多いので車窓の風景も見慣れた感じがする。食後の満腹感と眠気もあって大阪までは本も読まず、うとうとしていた。大阪を過ぎると風景が珍しいこともあって、車窓を眺める。梅雨に入ったはずだが、良い天気だ。新幹線沿線は戦国時代の名高い戦場や城下町が点在しているので、飽きが来ない。大手メーカーの工場なども見える。
犬山を越えて濃尾平野へ。刈入れ前の麦畑の茶色の区画と、早苗の緑の区画が色鮮やかに入り組んでいる。幸せそうな田園風景だ。揖斐川、長良川、木曽川を越えると、いよいよ名古屋だ。15時45分に到着。
名古屋駅新幹線ホーム
人ごみの中を、バッグをごろごろ引いて高島屋の前を通り、名鉄のターミナルへ。さすがに九州と違って垢抜けた感じの人が多いな、と思いながらも、鑑賞する余裕も無く、田舎者のように通路案内標識を確認しつつ歩く。
ターミナルに着き、目的地までの切符を買い、ホームへ。ここまではすこぶる順調。ところが、ここで分からなくなった。ホームは数路線を共有しているようで、次から次に電車が入ってくる。どれに乗ればよいのか分からない。周りの人を見ていると、ちゃんと所定の位置らしきところに並んでいる。どこに並べばいいんだろうとあせって見回すと、ホームの反対側の上のほうに、行く先と乗車口の表示があり、次に来る電車のところにはランプが付くようになっている。なるほど、と思いながら時刻表で急行電車の時間を確認し、所定の場所に陣取る。それにしても、ひっきりなしに電車が入り、そこそこの人が足早に乗降する。駅員も少なく、年寄りや田舎者には分かりにくい街だなと感じたのは私だけだろうか。
30分ほど待って、急行電車に乗り込む。目的地まで約40分程度だろうと目星をつけていたのでちょっとのんびりするが、電車がどのあたりを走っているのか分かりにくい。 駅に停車するごとに次駅の表示を確認する。車掌が放送しているのだが、声が小さいのと、語尾が流れるようではっきりしていないので何を言っているのか聞き取りづらい。
名鉄沿線
17時過ぎ、無事に目的駅のホームに降り立つ。寂しい駅だ。改札の駅員さんが一人いた。ホテルまで歩いて5分。途中で夕食に適当なところを探すが、どうも見当たらない。仕方が無いのでホテル横のセブンイレブンで惣菜とアルコールを仕入れてチェックイン。汗を流してテレビを見ていたら、アルコールの酔いも手伝っていつの間にか眠っていた。
宮部さん、女性らしく、表現が細やかでストーリー展開もしっかりしてますよね。私も1時期、はまってまして、読みました。
宮部さん、スキなんですよね~何冊か読んでます(*^m^*) ムフッ
女性の方は方向音痴が多いですね。そのかわり、良く廻る舌とわずかなあつかましさがありますものね。今後ともよろしく。
そうなんです。ブレイブストーリーはまだ読んでないんです。でも、明日から別の出張が入りましたから、読めそうです。パズル・パレスはそんなに面白かったですか?今度、カバー案内だけでも見てみましょう。
京都ですって。京都駅は大きくなりましたね。生まれ変わりました。京都駅は三重方面に行く時に
近鉄への乗換えが分かりやすかったので、大阪を飛び越えて京都で乗り換えていました。お漬物のおいしさにびっくりもしました。
いつもながら、暖かいコメントをありがとうございます。時計台は、そうですか、やっぱり北大でしたか。なんか狭いところだったような気がして、違うのかも、と思ってました。
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はなはなさん、元気そうですね。
ウイロー片手に、ただいま、って言ってる姿をつい想像しました。会社代表だから選ばれて行ったんだ。書いてる通り、後の出張報告が気になったでしょうね。
私も名古屋は夜行バスで1回新幹線で1回行ってるんですが・・・もちろん遊びで・・・
私の場合特別かもしれないですけどね~いつどこに行っても道がチンプンカンプンで・・・迷いまくってます!!!ってエバル話じゃないですよね!
結局「ブレイブ・ストーリー」は読まずじまいだったのですね。"^_^"
先日、ダン・ブラウンの「パズル・パレス」を読みました。 あまり面白いので2冊を2日で読み終わりました。 ダ・ヴィンチ・コードより私には面白かったですよ。 彼の処女作だそうです。
名古屋へは私も一度だけ訪れたことがあります。
綺麗な町ですよね。ノリタケの森にも行ってみたいです。
確かに駅のホームは解りにくいです。
外国人の方なんてどうするんだろう?っていつも不思議に思います。改善できる余地がありそうです。
ではまたお邪魔します♪
私も過去に、名古屋出張を、一度だけした経験がございます!ウン年前、名古屋でデザイン博覧会という催しがありまして、当時のデザイナー代表?で行かせて頂いたのですが、初めての、遠出の一泊出張だった事もあり、緊張で胃が痛くなった記憶がございます(お恥ずかしい;)。観光もしたかったなぁ・・・と、ブツクサ思いつつ、”ういろう”を手土産に、会社に戻りました。あぁ、懐かしい~(笑)!
車中のお弁当は楽しいものですよね、好きなものを一番最後に!・・そうですよね・最後まで楽しみが残りますからね・・・やつぱり!卵焼きは好きですね、お仕事お疲れ様
遊びに来てくれて有難う、
時計台は、ゆうしゃけんさん、が思ってたとおり
大通り公園の横に立っていますよ
機会がありましたら、もう一度遊びに来てくださいね