ケネス・ブラナー監督の幼少期を投影した自伝的な内容の映画「ベルファスト」をレイトショーで鑑賞。U2の音楽とかでベルファストという地名は覚えてましたが詳細は知らずにいました。キリスト教の宗派の違いによる暴動だったのですね。歴史的背景は複雑で理解出来て無い所もあるのですが子供視点で当時の事柄が描かれているのでそこで感じる現実を体験するように見る事が出来ました。もっと社会派の重いテーマの映画なのかと思ってましたが案外ノスタルジックな家族の物語だったという印象でした。カラーの現在のベルファストからモノクロの1969年の時代への導入が良かった。殆どモノクロの映画で久々にスクリーンで見るモノクロ映像は何だか素敵でした。劇中に出てくる映画や演劇部分だけはカラーになっていて虚構の世界の現実というか監督にとって大切だった救われたもののように描かれていて当時見た思い出や影響に愛情が感じられました。音楽の存在も重要でしたね。
当時を知る人にはより深くノスタルジックに面白く見れる映画だったとは思いますが僕は知らないので普通に良い映画だったなというくらいで大きな感動みたいなものまでは感じられなかったかな。
歴史的背景知らずに見た監督の自伝的な映画だとバリー・レヴィンソン監督の「わが心のボルチモア」って映画が詳細は忘れましたが良かった記憶があります。花火とか美しい映像だったな。