新宿シネマカリテで見たかったけど見逃した映画「ハッチング ー孵化ー」がまだやっていたので鑑賞。とても綺麗な映像の繊細な少女の物語で哀しみと恐ろしさのあるホラー映画でもありました。主役の女優の芝居が素晴らしく伝わるものがありユーチューバーで自己中な母親が恐ろしくもありました。車の中でキレる母の場面はゾッとするものを感じた。内容は殆ど知らずに見れたのですが、まさかの展開を見せてゆきました。部屋に突然入り込んだカラスが部屋の中をメチャクチャにして少女が捕獲に成功して外に逃がす?どうする?と母に渡したら母は何事も無かったようにカラスの首を折り殺して生ゴミに捨てて…という所から物語は始まります。幸せそうに見える家族ですが何か互いが見えてないような居心地悪さも感じたり。殺したカラスの卵を見つけて密かに育てていると…ここからはネタバレになるから書きませんが驚きと恐ろしさと哀しみが複雑に絡み合う展開を見事な芝居で真実味を持たせて見せてくれました。ラストは複雑な気持ちになる何とも変わった良さのある映画で結構気に入りました。
何気に大好きな映画「炎の少女チャーリー」のリメイク版映画が公開されているので久々に新宿までわざわざ観に行ってきました。音楽をジョン・カーペンターが担当しているという事でも期待が高まりました。見終わっての感想はちょっと期待外れでした。結構物語も変更されていてそれが何とも微妙というか昔のドリュー・バリモア主演の映画の良かった面が崩されていた印象です。原作も読んだのですが昔の方が原作に近いですね。本人は炎の力を使いたく無いのにコントロール出来ずに騙され利用され父を殺された怒りと虚無感から凄まじいパワーを爆発させてしまうという哀しみみたいなものが入り混じった感覚が感動で大好きな部分だったのだが、その感覚が失われていたのが残念でした。
念力発揮と炎の場面もCGの割に迫力が無くて昔の映画のワイヤー見えてても大迫力だった場面に負けていたと感じた。
今回のチャーリー役の女優さんも頑張ってはいたけどドリュー・バリモアには敵わなかったですね。
音楽はエンドクレジット部分の曲は最高だったけど本編での使われ方はイマイチ盛り上がら無かった気もしました。