どんぐり眼日記

昔は日々の日記として、今は見た映画の忘備録として更新しています。

「アンドレイ・ルブリョフ」

2023年05月28日 | 映画
アンドレイ・タルコフスキー監督の1966年のモノクロ映画「アンドレイ・ルブリョフ」の中古DVDを衝動買いして鑑賞。3時間超えの映画で何回かに分けて見ました。大きく2部構成で更に細かくエピソードが分かれているので案外分けて見るのも問題無かったですが正直内容についてはイマイチ理解出来ないものも多く傍観しているような感じもありました。所々で考えさせられる部分もありましたが。
それでも案外飽きずに見れたのはやっぱり撮影の美しさと映像力で俯瞰の神の視点のようなものとモノクロのコントラストと移動撮影が印象的。沢山のエキストラや壮大な風景に凄い雨や炎に水。見応えある映像がありました。
ロシアってキリスト教なんですよね。キリスト教ってやっぱり血生臭いものが多いですね。
映画の中では殆ど絵を描かない肖像画家が主人公ですが映画の後半では鐘を作る若者が描かれてます。ものを創る芸術家の苦悩なんかが地味に伝わりました。
最後にカラーになって宗教画の細部を舐め回すように見せてくれます。




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