案外シリアスな内容なんだけど甘いデートムービー的にもまとまっている映画でした。まぁそんなに印象には残らないのも分かる当時らしいトム・クルーズ映画でした。
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映画館の大スクリーンで「男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け」を鑑賞。
コロナの影響でお客は僕を含めて2名という殆ど貸切状態で堪能出来ましたが、今作は本来なら多くのお客さんと一体になって周りから笑い声とかが聞こえてくるような環境で見れるのが楽しい映画ですよね。内容は毎度の寅さんシリーズのパターンというか同じなんですが今作は恋の切なさみたいなものは少なく明るく前向きな感じの娯楽作となってました。だけど冒頭の夢のシーンは「ジョーズ」のパロディになっていて佐藤蛾次郎がサメに喰われて真っ二つとか以外にもエグい場面があったりもしました。笑えたけど。
今作のマドンナは明るく元気な笑顔が素敵な方でした。知らない女優さんでしたけど。画家とのエピソードとか粋で暖かいいつもの人情味溢れる寅さん映画でした。昔見た事あるかもしれない。
良い評判を耳にしていて気になっていた結構昔の白黒映画「不意打ち」を鑑賞。オープニングの凝ったタイトルバックとかから惹き込まれ物語の展開にグイグイと入ってゆけました。キャラクターの背景が上手く描かれていて様々な立場や性格の悪人達がどんどん手に負えない状況になってゆきます。色々と先は読めるのですが、どうなる?どうする?と古い映画なのでどのように描かれるのかも興味が湧き面白く見応えのある映画に仕上がっていました。結構凶暴な感覚のある恐ろしさを感じれる映画で役者陣の迫真の演技が良かったです。冒頭の置き手紙が全編に渡り暗い影を落としていて深みが出てました。悪人の若者をジェームズ・カーンが演じていましたが若すぎて最初気が付きませんでした。
彼の最期はしっかり衝撃的に描写されてましたね。
主演女優も良い芝居でしたが助演の人達の各キャラクターが皆実に良くて印象に残る芝居を見せてくれてました。
こうすりゃ良かった。ああすれば良かった。という後悔が沢山後味として残る良作でした。