前回までのあらすじ
たそがれの3歳児と時間犬は金色のオオクワガタを探しにでかけた
途中イトヨーヨーや隠れ婆さんに出会う
おねえの兵隊アリも加わり出発するのだが・・・
オオクヌギの木を目指して歩き始めた
たそがれの3歳児と時間犬とおねえの兵隊アリ
夜の森は真っ暗で時々ふくろうの声や
何やらわからない獣の声がする
急にバタバタと大きな鳥が飛び立った
「きゃあ!」と兵隊アリが時間犬にしがみついた
「おい!はなれろ。」
「だって~怖い~~。」
「お前は兵隊アリだろ。どうすんだそんなんで。」
「兵隊アリだって怖いものは怖いのよ。あたしはシチーガールだから。」
「なんだ?シチーガールって?ボーイじゃないのか?」
そんなやり取りをしていると
たそがれの3歳児が歩みを止めた
「しーっ・・・何かいるぞ。」
暗闇のむこうに青く光る目が見える
こちらが一歩進むと
その光る目は一歩退き
こちらが一歩退くと向こうが一歩進む
と言う具合で一定の間合いを保ったまま
近づいてこない
「時間犬・・・何なのか見てきてくれないか?」とたそがれの3歳児が言うと
時間犬とおねえの兵隊アリは顔を見合わせ
「どうぞお先に。」
「いえいえそちらこそお先に。」
と遠慮しあっている
らちがあかないので
たそがれの3歳児はその辺に転がっている石を投げてみた
「キャン!」と言ってその光る目はひっくり返った
近寄ってみると・・・犬か?これは?
それにしてもネクタイを締めたこの格好は?
「おい!大丈夫か?」と時間犬が言うと
大きなたんこぶをこしらえたそいつが目を覚ました
「う~ん。おいらはどうしたんだ?」
「お前は何者だ?」と聞くと
「おいらは、送り狼といいますねん。」・・・何故か関西弁?
「送り狼と言っても本当に送り届ける狼ですねん。仲間の迎え狼もよろしく。」・・・そんなのもいるのか?
「なんでこんな所にいるんだ?」
「隠れ婆さんに頼まれましてんねん。」
「そうだったのか。石を投げてごめんね。」
かくして仲間がもう一人?増えオオクヌギの木を目指す
たそがれの3歳児御一行様
オオクヌギの木までもう少しだ
続く
たそがれの3歳児と時間犬は金色のオオクワガタを探しにでかけた
途中イトヨーヨーや隠れ婆さんに出会う
おねえの兵隊アリも加わり出発するのだが・・・
オオクヌギの木を目指して歩き始めた
たそがれの3歳児と時間犬とおねえの兵隊アリ
夜の森は真っ暗で時々ふくろうの声や
何やらわからない獣の声がする
急にバタバタと大きな鳥が飛び立った
「きゃあ!」と兵隊アリが時間犬にしがみついた
「おい!はなれろ。」
「だって~怖い~~。」
「お前は兵隊アリだろ。どうすんだそんなんで。」
「兵隊アリだって怖いものは怖いのよ。あたしはシチーガールだから。」
「なんだ?シチーガールって?ボーイじゃないのか?」
そんなやり取りをしていると
たそがれの3歳児が歩みを止めた
「しーっ・・・何かいるぞ。」
暗闇のむこうに青く光る目が見える
こちらが一歩進むと
その光る目は一歩退き
こちらが一歩退くと向こうが一歩進む
と言う具合で一定の間合いを保ったまま
近づいてこない
「時間犬・・・何なのか見てきてくれないか?」とたそがれの3歳児が言うと
時間犬とおねえの兵隊アリは顔を見合わせ
「どうぞお先に。」
「いえいえそちらこそお先に。」
と遠慮しあっている
らちがあかないので
たそがれの3歳児はその辺に転がっている石を投げてみた
「キャン!」と言ってその光る目はひっくり返った
近寄ってみると・・・犬か?これは?
それにしてもネクタイを締めたこの格好は?
「おい!大丈夫か?」と時間犬が言うと
大きなたんこぶをこしらえたそいつが目を覚ました
「う~ん。おいらはどうしたんだ?」
「お前は何者だ?」と聞くと
「おいらは、送り狼といいますねん。」・・・何故か関西弁?
「送り狼と言っても本当に送り届ける狼ですねん。仲間の迎え狼もよろしく。」・・・そんなのもいるのか?
「なんでこんな所にいるんだ?」
「隠れ婆さんに頼まれましてんねん。」
「そうだったのか。石を投げてごめんね。」
かくして仲間がもう一人?増えオオクヌギの木を目指す
たそがれの3歳児御一行様
オオクヌギの木までもう少しだ
続く