栃木県はが郡の

陶工のつぶやき

貫入

2014-06-06 23:19:57 | 雑記
粘土で形を作り、それに釉薬(うわぐすり)と言う物をかけると

貫入(かんにゅう)と言うものが入ることがある

入らないこともある

焼き物と言うのは1200度とか1300度とか

そういうとんでもない高い温度で焼く物なので

縮むものなんです

その時粘土の縮む度合いと釉薬の縮む度合いが違うと

貫入と言うものが入る

正確に言えば釉薬の膨張が大きいと貫入になり

粘土の膨張が大きいとシバリングと言って

粘土素地の方に割れが入ることもある

なんだか

入ることもあり、入らないこともありと言う

曖昧な言い方をしておりますが

入って困る場合と入って嬉しい場合があり

これをコントロールするのも

焼き物の醍醐味なのでありますよ

窯の中で品物が冷めて来るとき

段々に縮んできます

窯の中に入って確認できないのが残念なのですが

窯出しをすると作った時から15%くらい小さくなっている

消費税だって8%なのですから

この15%は大きいです

その時粘土素地と釉薬がぴったり同じように縮んでくれれば

貫入は入らない

しかし

世の中に色んな人がいるように

粘土も釉薬も色んな物質が混じってなりたっているので

色んなことがおこってくるのです

ワールドカップに賛成の人もいれば

反対の人もいる

大切なのは

賛成も反対もお互いを認め合い

答えを導きだしていくことなんだと思いますな

それにしても

日本のオリンピックに関して

反対を明確に表明しているのが久米宏さんくらいと言うのは

どういうことなんだろう

反対意見を受け入れてくれる国は大人な国だと思うけれど

この国はブラジルより大人ではないのかなあ