栃木県はが郡の

陶工のつぶやき

とりあえずビール

2014-07-12 18:22:06 | 雑記
我が家は自宅と工房がつながっている

会社員ならば

仕事の帰りに

「どうだい!一杯やっていこうか。」などと言って

のれんをくぐり

「とりあえずビール!」と言うこともあるだろう

特に今日のように気温30度を超えた日の

夕方になってくると

様々な妄想が浮かんでくる

帰り道の行きつけの店と言うのが望めない我が家の場合

工房から自宅の出入口に

縄のれんなどかかげまして

廊下にとりあえずビールコーナーと言うのを作ったらどうだろうと妻に提案してみた

軽く変装した妻が

「いらっしゃい。」なんて言っておしぼりを出すんですよ

「ずいぶん久しぶりじゃないの。」

「いや~ごめんごめん。仕事が忙しくてねえ。とりあえずビールで!あと何かつまむものをお願いね。」

すると奥の台所に引っ込んでビールと枝豆などをもって出てくるわけですよ

「しばらく来なかったけれど、この店は変わらないねえ。」

「今度はもっと来てくださいね。」

などとヘタな芝居をしているうちに酔いが回ってきて

「それじゃお勘定お願いね。」

「2千円になります。」

そんなことをやって居間の方に帰っていく

この勘定は次のビールを買うためのお金と妻のギャラだな








出ない

2014-07-12 16:33:10 | 雑記
ちょっと大きなスーパーに行ってトイレに入った

最近のお店のトイレはどこも綺麗だな

手を洗おうとすると最近流行りのセンサー式

「ほうほう!なかなかお金をかけてあるなあ。」などと一人つぶやきながら

手を出してみるが水が出ない

「おや?どうした。」

二度三度とドジョウすくいのように手を出してみるがやっぱり出ない

センサーが悪いのか、それとも私が悪いのか

あるいは、高性能センサーなので人を見るのか?

隣の蛇口で再度ドジョウすくいをやってみたが

隣も出ない

トイレの中で一人ドジョウすくいを踊るとは思っても見なかった

もしかするとこの鏡はマジック・ミラーで

向こうの部屋で

私の間抜けぶりを見て喜んでいるのではあるまいか?

それならそれで

ホッカムリをして鼻に割り箸でもさして盛大に喜ばせてやろうか

などと思っていたら

店員さんとおぼしき人が入ってきた

「水が出ないんです。」

と伝えると

「あ!スイマセン。センサーが汚れると反応しないことがあるんですよ。」

と言いながら蛇口の下の部分を手でゴシゴシとこすっている

間もなく水が出た

井戸を掘って水が出た時ほどの喜びはないが

それでもささやかな喜びを感じ

さっき初めて会った店員さんではあるが

仕事が上手く行った仲間のようなほほ笑みを交わしながら

「どうぞ、お使いください。」

「それでは、僭越ながら・・・。」

と心のなかで言いながら使わせていただいた

それにしても

最近の自動車のウリでもある「30キロ以下で作動する自動ブレーキシステム。」のように

あまりにも便利になりすぎ、頼りきってしまうと

何か問題があるような気がするんだなあ

蛇口の栓をひねると水が出ると言うシンプルな物をそれ以上変える必要があるんだろうか?

もしかすると、自分には思いもよらぬ

たとえば体の不自由な人には便利とかと言うことはあるかもしれない

それから、水の出しっ放しと言うのも防げるかもしれない

でも、全部センサー式でなくても良いかもねえ