ここのところ、輸出伊万里を巡って展開された壮大な東西交流の実態を紹介してきましたが、今回は、一転して、国内向け伊万里の紹介となります。
今回紹介するものは、これまでとは正反対の、気宇極小の「印判手 ぐい呑」の紹介となります(笑)。
この印判手は、印判手の中では、型紙摺り印判手と言われるもので、元禄頃から始められた技法のようです。
正面(仮定)
正面から約60度右に回転させた面
正面から約90度左に回転させた面
本来ならば、正面と同じような文様になるわけですが、ズレてきてしまって、
白の多い文様面が狭くなってしまっています。
いい加減な印判の押し方です(><)
もっとも、こんな所が、印判の面白さなのかもしれません(^_^)
見込み面
底面
「西村」という墨書きがあります。
生 産 地 : 肥前・有田? 美濃or会津
製作年代: 江戸時代中期 明治時代
サ イ ズ : 口径;5.6cm 高さ;4.3cm 底径;2.9cm
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追記 (令和3年2月19日)
これをインスタグラムで紹介しましたところ、そば猪口の権威でありますechizenyaheitaさん(越前屋平太さん)から、「これは、明治時代の美濃か会津あたりの印判猪口だと思います」とのコメントが寄せられました。
私は、印判に詳しくありません(><)
そのとおりかもしれません。
それで、この「ぐい呑」の生産地と製作年代を変更いたします。
echizenyaheitaさん(越前屋平太さん)、コメントをありがとうございました(^-^*)