大切なのは職場力だ!

2010-01-04 21:05:51 | 雑感
4日は仕事始めでした。新聞やテレビでは行政や多くの企業で年始式が行われたと報じていました。その内容はいずれも厳しいものばかり。景気が二番底を打つのではないかと危惧し、一層の合理化・効率化を進め、社員にはさらなる頑張りを求める、そんな内容の訓示が多かったようです。ある企業経営者が「昨年はガマンの年だったが今年は覚悟の年だ」と言っていたのが印象的でした。

いよいよ行政の役割はきわめて重大だと感じています。職を失った人方々への仕事の斡旋、生活や住居の支援など取り組むべき課題は山積しています。国においても大規模な景気対策を望むものです。

しかしいま懸念しているのは多くの企業で社員の皆さんが意気消沈していることです。これまでにも不況は何度もありました。その都度我々の先輩達は新しい技術を開発し、新たな市場を開拓して乗り切ってきました。そんな熱気が今職場に感じられなくなってきています。それは職場力が失われているからではないでしょうか。成果主義の中で一人ひとりが結果を求められ個別管理されてきました。その結果職場のチームワークが分断されてしまいました。

厳しい時にこそお互いに励ましあい、助け合い、支えあってこそ勇気が湧いてくるものです。職場の信頼とチームワークこそが職場の原動力だったはずです。今回の不況の中で、私たちはもう一度職場を見詰め直すことが必要です。職場の英知を結集してこの難局を打開する道を探ることが必要です。結果を出せない社員を職場から排除するようなことでは残された社員は疑心暗鬼になってやる気を失います。結果が出ない原因を探り、それを職場の力で解決することが必要です。まさに職場力が求められています。

いまが厳しいときだからこそ私たちは職場に結集することです。そして職場力で問題解決の方向を真剣に探ることです。いまが厳しい時だからこそ、人を活かし人を大切にする経営が求められているのだと思います。

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