これでいいの?東御市さん

2010-01-14 23:34:50 | 議会活動
14日は朝から雪まじりのあいにくのお天気でした。私は所要で小海町まで出かけました。帰りに佐久市役所に寄りました。ロビーにハローワークが職業相談室を開設していました。ちょうど若い人がお二人相談に訪れていました。職業相談と生活相談がワンストップでできる態勢を整えていました。

これに引き換え東御市はどうなのか。午後、北御牧総合庁舎にある佐久商工観光課を訪れました。昨年末、商工観光課と福祉と総務で本庁舎で派遣切りにあった人、仕事や住む場所を失った人に対する相談窓口を開設したそうです。しかし相談に訪れた方は一人もいなかったそうです。そもそも相談窓口を開設するということが市民に徹底されていませんでした。

相談窓口の開設が広報誌への掲載に間に合わなかったそうです。ホームページにも掲載されずPRが行き届いていませんでした。マスコミに対して取材を申し入れるなどやるべきことはいくらでもあったはずです。あまりにお粗末です。昨年の経験から何を学んだのでしょうか。

一人の相談者もなかったという事実は何を物語っているのでしょうか。一つは行政のやる気のなさを如実にあらわしています。おざなりに形ばかりの相談窓口を開いたとしか思えません。もう一つは市民は行政に何も期待していないということです。市民は市の窓口に行っても何の問題解決にもつながらないことが分かっているのです。市民のニーズに応えようとしない行政は市民から信頼されていないのです。

これに対し上田市では市民団体が行った派遣村に対して、宿舎の提供までして対応しています。佐久市も市の窓口にハローワークの窓口を開設して市民の要求に応えています。東御市では相談者が誰一人来なかったということが危機感を持って受け止められてさえいません。これでいいのでしょうか。疑問を感じながら商工観光課の窓口を後にしました。

上田の年越し村への取り組み

2010-01-14 00:47:27 | 雑感
13日は前日に忘れた携帯電話をとりに、孫と一緒にしなの鉄道で田中商店街に行きました。滋野駅で知人に会い新年のあいさつしました。小さな子を連れているといろいろな方から声をかけられ、孫に対してみんな笑顔で優しく接してくれます。孫と一緒でなかったらこんな風に言葉をかわすことはなかったでしょう。「何才なの?」という問に孫は左右の指を一本ずつ差し出していました。片手で二本を作るのが難しいようです。

帰宅すると2通のハガキが届いていました。「議会だより」をお届けしたことへの返礼のハガキでした。1通は常連さん。毎回直筆のおハガキを頂戴します。もう1通は始めての方からのもの。「こまごまと記されており、とても良い参考資料になり興味深く読んでおります」と書かれていました。「議会だより」がこうした評価を受けていることはうれしい限りです。

さて、昨年は東京でいわゆる年越し派遣村が取り組まれましたが、今年は上田市でも行政と労働組合や市民団体が中心となって「年末年始生活支援の家 in 信州上田」が行われました。こうした活動を支えた「反貧困くらしと雇用を守る上小ネットワーク」(通称「陽だまりネット」)によれば、活動は行政の協力を得て12月30日から1月3日の5日間にわたって取り組まれました。相談件数63件、食事の提供は158食、宿泊は16人でした。活動には延べ245人のボランティアが参加したそうです。

特筆すべきは上田市の動きでした。市は宿泊場所として勤労青少年ホームの提供を申し出、市長をはじめ多くの行政の皆さんが連日会場を訪れたそうです。これまで4回にわたって行政との懇談会を開催し、貧困問題について議論を積み重ね、信頼関係を築いていった結果だそうです。

これにひきかえ、東御市ではこの間相談に訪れた方は一人もいなかったそうです。実際にそうしたニーズがなかったのか、それとも市民への周知徹底が不十分だったのか、相談しても通りいっぺんの対応で役に立たないと思われたのか、どうなのでしょうか。少なくとも東御市における失業と貧困問題がおとなりの上田市よりもいいとは考えられません。まだまだ行政のセーフティネットから漏れている方がいらっしゃるのではないでしょうか。東御市の議員として私自身に課せられた課題も大きいと感じています。

それにしても窓口になるべき「商工観光課」が昨年秋から北御牧庁舎に移転されていることは大きいと思います。庁舎が手狭で移転せざるを得ない事情もわかりますが、すべての対応が一ヶ所でできる「ワンストップサービス」の動きとは逆行するものです。いま舞台が丘整備計画で市庁舎の増築が検討されていますが、ワンストップサービスの実現という点からもよく検討してほしいと思います。

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